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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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192/200

両親の誕生日

 バレンタインデーが終了したら、俺達はテスト前週間に突入する。

 そして、中学生による入学試験も(おこな)われた。俺も去年経験があるけど、試験終了のホッとした気持ちは一瞬で合否発表までは何とも言えない複雑な気持ちで生活するんだよな。


 さて、そんなテスト前週間の日曜日に両親の誕生日をお祝いすることになっている。俺達みたいに誕生日当日では無いし、まとめて祝うから雑さもあるけど毎年のことだしね。


「雪華は両親の誕生日はお祝いしているのか?」

「特にはやらないかな。少し豪華な食事にするか外食にするか程度だったよ。こっちに来てからも贈り物はしてないし、ひろ君にも伝えてないでしょ」

「確かにな。まあ、ウチの場合は妹弟は似顔絵書いたりの贈り物はあるけど、俺からは無いし雪華も無しで平気だよ」

「あたしは同居させてもらっているから、軽くプレゼントは用意したよ」

「わかった。ありがとな」


 今日の晩飯は先日商店街の魚屋で注文した刺身の盛り合わせ。ウチから大皿と中皿を持っていき、それに盛りつけて配達してもらう。もちろん内臓以外のアラも持ってきて貰うので美味い出汁の味噌汁が作れる。ケーキも洋菓子店から取ってきて冷蔵庫に入れてあるぞ。


 夕方の依頼した時間に魚屋の大将が刺身の盛り合わせを持ってきてくれた。代金はお皿を持っていった時に払ってあるので受け取るだけ。

 さて、アラが到着したので出汁取りを開始して味噌汁を作る。今日の具材は大根と人参とネギとなっております。俺らが釣ってきて作る場合は魚の身も入るけど、今回は無いので根菜中心の味噌汁となっている。


 まずは先に晩飯にする。妹弟達はまだ食べられないけれど、両親の誕生日なので奮発してマグロの中トロと大トロも用意してある。

 豪勢な刺身なこともあり、おかわりする回数が多かったので()()()多めに炊いておいて良かったよ。


 そんな食事も終わり、ケーキを出すために食器をキッチンに運んでいると母さんが。

「広也。今日の刺身の盛り合わせは随分と豪勢だったけど平気なの?」

「まあね。俺も高校生になって収入増やしたし、家族全員で食べるけど俺からのお祝いだからさ」

「ありがとね。あんたは本当に自慢の息子だわ」

「やめてくれよ恥ずかしい。ほら、ケーキ持っていくからテーブルに戻った戻った」

「ふふふ。はいはい」


 俺達同様、ケーキのホールを中央に置いて。

「父さん母さん少し早いけど、誕生日おめでとう」

「「「おめでとう」」」

「おめでとうございます」

「ありがとう」

「みんな、ありがとうね」

 そう言ったあとでケーキを分配する。愛美と朝輝は父さん母さんに抱きついて“フー”してとお願いしているけれど苦笑しながら断っているよ。


 ケーキを食べ終えたらプレゼントタイム。

 愛美と朝輝は俺達も貰った似顔絵で、彩夏はペアのマグカップ。雪華は父さんにはネクタイで母さんにはホットアイマスク。

 雪華からのプレゼントは予想外だったみたいで。

「雪華ちゃん、気を使う必要は無いのよ?」

「いえ。お二人の同意が無ければ、こうして同居する事が出来ていませんから受け取って下さい」

「ありがとう。では、ありがたく頂くよ」

「雪華ちゃん、ありがとう」

「はい」

 こうして両親の誕生日祝いは終了したのだった。


 ◇◇◇


 祝日のあった三連休の後は学年末テストなのだけれど、窓際おバカ組がテストなんてどうでもいいといった雰囲気でいる。

 実はバレンタインのあった週の土日に例のスキー教室があったんだけど、どうやら高額な参加費用を親の承諾なしに申し込みしたから、暫くの間小遣いを半額にされているらしい。それと、鳳来さんが他クラスの人から仕入れた情報によると、お姉さんでは無くておネエさんのグループに声をかけてしまい厚い胸板での抱擁を満喫してきたそうだ。漫画とかで良くあるテンプレ展開を体現していただきありがとうだぜ。


 さあ、学年末テストが終われば三月!暖かくなり始めるので、展示即売会を含めてアレやコレやで忙しくなる季節の到来だ!

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