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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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家族旅行(帰宅)

 楽しかった旅行も終わり。

 朝食を食べて、ひと休みしたら再び送迎バスで自宅付近へと帰る。

 俺と雪華と彩夏の学生組はあと二日冬休みだけれど、両親は仕事。明日は愛美と朝輝も保育園へと行くしな。


 今日は朝風呂には入らずに、帰り支度をしている。旅館の持ち帰り可能なのはありがたく頂戴するけど、備品は持ち帰り不可だからな。ここの旅館は個別包装のグッズに持ち帰り可能との表示があるので、それらを持ち帰りさせていただく。


 雪華がスマホに電話してきて、俺らの部屋に入ってくるなり。

「何で朝風呂に入ってないのよ!」

 とプンスカする。

「今日は帰るんだぞ?朝風呂なんて入ったら逆に疲れちまうよ。俺は朝にシャワーを含めて風呂に入る習慣は無いんだから」

「確かにそうね」

「納得してもらえて何より。雪華は帰り支度は終わっているのか?」

「うん。お土産含めて終わっているよ」

「お土産?誰かに渡すのか?」

「自分用よ」

「なるほどね」

 可愛い小物や試食で美味しかったのを購入していたもんね。


 そんな会話をしていると朝食の時間となり、今日は晩飯を食べている広間へと向かう。昨日はバイキング形式だったので、イスとテーブル席だったけれど今日は定食メニューなので広間での食事だ。

「おお!釜めしだ」

 広間の座卓にはすでに配膳されていて、一人用の釜が目に入る。

 今日の朝食は、温泉玉子に数種類の野菜のサラダ、板海苔に納豆に味噌汁、メインのおかずは川魚のみそ漬けを焼いた物でフルーツにみかん一個。

 これは朝食はどちらにするか迷うな。釜めしはおかわりが出来ないけど、ごはんの美味さが違うし、おこげもあるしで魅力的だ。気づけばあっと言う間に完食していた。朝食のお茶は緑茶では無くてほうじ茶。ウチではほうじ茶を飲むことがほとんどなので、日常に戻る雰囲気になるね。そんな朝食も終わり、部屋で少し食休みする。


「おにいちゃん。きょうはどこいくの?」

「今日はおうちに帰るの」

「えー。もっといたーい」

「いたーい」

「お兄ちゃんも居たいけど、学校やお仕事があるから帰るの。楽しかったことを保育園のお友達におはなししようね」

「「うん」」

「また今度、旅行しようね」

「「うん」」

 愛美と朝輝はしょんぼりしたけど仕方無い。でも、旅行が楽しいと感じたことが一番の収穫だな。


 愛美と朝輝は仲居さん達から人気で「また来てね」と声をかけてくれる。二人も「バイバイ」と言いながら手を振っているので大丈夫そうだ。

 父さんがフロントで手続きをしている間に雪華の両親を含めた俺達は荷物を送迎バスへと運んでおく。

 数名の仲居さんが見送りしてくれたので「お世話になりました」と全員で挨拶してから送迎バスに乗る。送ってくれるのは、行きと同じ方達だったので少しだけ安心する。


 今回も高速で二回小休憩しただけで、トラブル無く自宅付近に到着する。送迎してくれたお礼を伝えて、車を見送り自宅へと帰る。

 自宅へと到着すると、今度は雪華の両親が帰るとのこと。現在の時間は旅館のチェックアウト後すぐに出たので12時前だ。


「久しぶりの合同家族旅行楽しかったですね。双子ちゃんも旅行が大丈夫そうなら、またご一緒しましょう」

「そうですね。今度もまた一緒に行きましょう」

 母親同士でそんな会話をしている中。

「広也君、旅行楽しかったね。雪華のことよろしくね」

「また小学生の時のように両家での旅行を楽しみにしています。気を付けて帰って下さい」

 そんな会話を幸司さんとする。


 我が家の駐車場に停めていた車で帰宅する雪華の両親を見送る。この時間なら、暗くなる前の夕方頃には到着するかもしれないな。

 俺達も自宅に入り、ひと息つく事にした。とはいえ飼育部屋が気になるので軽く見回りするけど☆になったのはいないので、後でじっくりやろう。


「今日は昼も夜も出前でいいわよね」

「そうだな。これからやる事もあるしな」

 キッチンに行くと両親のそんな会話が聞こえてきたので。

「昼は出前でもいいけど、夜は温めれば出来るハンバーグがあるからそれにしようよ」

「あら、そうなの?」

「うん。休憩で寄ったサービスエリアで売られていたから買ったんだよ。お金は普段の食費から出したから大丈夫だよ」

「わかったわ」

 という事で昼はピザの出前で、晩飯はハンバーグ。冷蔵庫の中が空だから、スーパーに買い物に行く必要はあるけどな。


「じゃあ、雪華悪いけど帰ったらスーパーへの買い物に付き合ってくれ」

「うん。行ってらっしゃい」

 昼飯のピザを食べ終えた俺と彩夏はお土産を持って彩夏の友達の家に向かう。母さんには事前に連絡してもらって在宅なのは確認済み。

「まだ遊べる時間だけど、友達と遊ぶのは明日からで今日は帰るからね」

「はーい」

 そんな感じで彩夏の友達へのお土産渡しを終了する。彩夏はもちろんだけど、兄である俺も一緒なこともあり、遊びに誘われたけどお断りして帰宅する。


「今日は何買うの?」

「母さんとの打ち合わせがまだだから明日の朝食の具材と野菜類。それと、冷凍食品が割引の日だから見て回る感じだ」

「はーい」

 今日はササッと買い物を終わらせる。七草粥用の具材がすでに陳列が始まっていたのには驚いたけど、明日で大丈夫だろう。


 買い物から帰宅して、本格的に飼育部屋の様子とかを確認していると晩飯の準備をする時間となった。湯煎でハンバーグを温めたら完成でサラダとレトルトのスープが本日の晩飯だ。そんな晩飯の最中に雪華の母親から雪華に無事到着したとのメッセージが来て安心した。実は少し遅いから心配していたんだけど、工事の渋滞に遭遇したかららしい。


 〜就寝前のいつもの時間〜

「旅行から帰宅すると意外と慌ただしいよね」

「そうなんだよ。だから俺の両親は一泊の旅行には行かないんだよ」

「確かにゆっくり出来るのは泊まりの夜だけだよね」

「でも、楽しいけどな」

「まあね」

 そんな短い会話でお互い終了。雪華もあくびの回数が多いし疲れているんだろう。


 こうして俺達は日常へと戻るのだった。

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