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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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家族旅行(二日目・午前)

 旅行二日目の朝。

 スマホの時間を確認するといつも通りの時間に起きてしまったので二度寝することにした、彩夏も俺に抱きついているしな。

 再び眠りの世界へと向かい、次に起きた時にはいい感じ?の時間だった。見慣れた朝の情報番組を流しつつ、顔を洗い歯磨きをすると普段なら言うところだけど、折角の温泉なので歯磨き後に朝風呂に入ることにした。


「ふい〜。大浴場もあるみたいだけれど、こっちのほうが落ち着くなー。それに、朝風呂なんて贅沢は旅行ならではだよなー」

 と誰かに向けて言ったわけではない独り言だったんだけど……。

「そうだよねー」

 と高校指定のスク水を着た雪華さんが乱入してきたのですが?

「あの、雪華さん?両親もいる旅行先なのよ?お(たわむ)れはおよしになって」

「大丈夫だよ。ちゃんとひろ君ところの朝風呂に入って来るって伝えてきたから」

「だから!そういう問題じゃないの!」

 俺の絶叫は浴室内に悲しく響いただけだった。とりあえず、誕生日の時のような過激なビキニでは無いんだけどさ、これはこれで俺にとってはいいものなのよ?しかも、こちとら誕生日の時と同じく全裸なの!

「まあまあ、旅行先の思い出としてスク水姿を堪能してよ」

 そんな事を言いつつ体にお湯をかけて浴槽に入り、俺の隣に座る。

「大体、何で俺が朝風呂に入っているのを知っているんだよ」

「部屋にはカギをかけておくじゃん?だから、ひろ君のスマホに電話したら凪咲さんが出て朝風呂中って教えてくれたのよ」

「はー、なるほど。なら、親は俺らの部屋に来る事を知っているんだよな?こんな光景見せたらヤバいんじゃないのか?」

「お母さんにはちゃんと水着を着て混浴するって伝えたから平気。お父さんはまだ寝てるし」

「だからってなあ、俺の誕生日以降積極的で俺としては困るんだよ。こういうのは入籍してからにしてくんない?」

「それは約束出来ませんなあ。大好きなひろ君だから」

 そう言って身体を密着してきた。


「雪華、大変申し訳ないけど浴室から出てくれない?これ以上は本当にマズいから、お願い」

「あたしもちょっと変な気持ちになりつつあるから出るね」

 そう言って脱衣所に行ってくれたので、力が抜ける。折角の朝風呂なのにリラックス出来なかったよ。


 朝食まで時間があったので両家の両親も朝風呂に入ってから朝食会場へと向かう。俺は旅館の浴衣を着て行くことにした、テレビの旅番組を見ていると浴衣姿で食べているから、やってみたかったんだよね。帯の結び方は“貝の口”にしているから、両親含めバカにはされないだろう。俺の格好を見て雪華も浴衣で行くと言い出したので雪華も浴衣を着ている、雪華の帯の結び方はリボン結び(蝶結び)にしてあり、カワイイ印象になっている。


 今日の朝食はバイキング形式で明日は和定食になっているそうだ。両方楽しめるのは連泊ならではだよな。

「へー。和洋中と色々あるし、フルーツやデザートもあって迷うね」

「だな。どれも俺らには一口大サイズで食べやすそうだしな」

 そんな感想を言いつつ俺達の座る席から遠い場所から攻めていく事にした。パンも用意されているけれど、やっぱりごはんだよ。


 愛美と朝輝は両親と一緒に、彩夏は俺と一緒に好きな料理を取りに行き食べている。妹弟達は初めての体験だから食べきれる量の見極めが難しいと思うから、俺らがコントロールしてやらんとな。まあ残しても俺が平らげるけど、お残しはダメなのを教えないと。


「ふう、食べた、食べた。ごはんのおかわりも自由ってのはありがたいな」

「そうね。昨日は少し食べ足りなかったし」

 そんな会話を()()()とする。母さんも昨日のごはんの量は少なく感じていたらしく、俺が寝た後に売店でカップのうどんを買って食べたんだって。

「それじゃ、最後のシメにデザートを取ってくるわ」

「あ、ひろ君。あたしも行く」

 妹弟達がデザートを食べて朝食が終わったのを確認して、自分のシメに入る。


 フルーツは輸入メロンのスライスのみ、まあこの時期なら仕方無いのかもしれないな。あとはプリンを取って席に戻る。

 デザートを食べ終えて部屋に戻る前に売店の品揃えを確認しておく。お土産を買うなら今日中だろうし、買い忘れの緊急時に利用する可能性があるからな。

 するとここで、この旅館の温泉浴衣が販売されていた。女性用はトンボ柄の可愛い浴衣だと思っていたので購入するのを決意する!ちなみに男性用は紺と白のストライプ柄だ。


「お土産はここで買うのか?」

 売店を出ると父さんが話しかけてきた。隣には雪華の父さんも一緒だ。

「外の店も見てから決めるけど買い忘れた時の為の品揃えを確認していた。ただ、この旅館の温泉浴衣が販売されていたから、今から財布を取ってきて買っておく」

「何?それは男性用か?」

「男性、女性両方売っているよ。俺は両方買うけどね、幸司さんの前で恥ずかしいけど雪華用に渡すから」

 すると父親二人は頷いた。俺の勘が間違いなければこの二人も浴衣を購入するだろう。


 部屋へと戻り、外出着に着替えて財布を持ち売店へと向かい浴衣を購入する。一応、2着ずつ購入しておいたよ。


 現在、内宮家側の客室で互いの両親が昼飯を含めた予定を話し合っている。彩夏が行ってみたい場所のパンフレットを父さんに渡していたみたいだから行けるといいね。

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