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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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29日

 鍋パーティの翌日の朝、目が覚めると布団の中には…誰もいなかった。寝る時に一人だったんだから当たり前なんだけどさ、前回のハゼパの時には妹弟全員が潜りこんでいたから少しだけ寂しく感じてしまったわけよ。


 今日は飼育部屋の簡単な移動を計画している。本当は午前中は彩夏と一緒に勉強して、午後から作業をする予定だったのだけれど友達と遊べない彩夏が少し寂しそうだったと母さんから聞かされたので予定変更だ。

 まずはいつも通り朝食を食べ終えたら、愛美と朝輝を保育園に送っていくのだけれど今日から保育園はお休み。父さんも昨日で仕事納めだったので休みとなっている。


「全員休みになって家にいると、いよいよ年末って雰囲気になるよね。予定はどうなっているの?」

「とりあえず、今日と明日は午後から買い物に行って31日、1月1・2日分のを購入だな。3日からは二泊三日で旅行に行くから、日もちのする物以外は冷蔵庫を空にするみたいだ」

「なるほどね。じゃあ、午前中に飼育部屋の作業をするんだね?」

「それなんだけど、午前中雪華は彩夏と一緒に勉強してくれるか?彩夏の宿題を終わらせたいからさ。旅行から帰ってからの宿題はやる気がおきないだろ?」

「楽しい気分のまま冬休みを終えたい気持ちはわかるから、いいよ」

キートス(ありがとう)。午後は少し彩夏と遊んであげてから、買い物に行くから一緒に来てくれるか?」

Tietenkin(もちろん)。スーパー混雑してないといいよね」

「本当それ」

 食休みも終わり、それぞれ行動開始。雪華は彩夏を誘って勉強を始めたし、俺も飼育部屋で作業中。父さんは愛美と朝輝の遊び相手をしているし、母さんは年始の家族旅行を存分に楽しむため作業中。お疲れ様です。


 さて、今日の作業は海水魚水槽関連だ。とはいっても飼育中の水槽自体を動かすわけではない、そこら辺は考慮して設置しているからな。とりあえず作業を楽にする為に上段に設置していた生餌水槽を下段にして、新たなスぺースを確保してからろ過装置や照明とかの電源コードを手直しする。この部屋は最初から飼育関連の部屋用に作られたのでコンセントは全て上部に配置されているので、水濡れ等による事故が起きないように工夫してあるのだ。


 黙々と作業をしていると時刻は昼近くになり雪華が呼びに来てくれた。今日の昼飯は父さんがラーメンを希望したので醤油ラーメンにする。一部の人達は昨日も麺類を食べたけど、雪華も含めた全員が麺類好きなので問題はない!


 昼飯を食べ終えたら、飼育部屋の作業は終わりにして彩夏と少し遊ぶ。昨日は一人だけだったから寂しかったみたいで俺や雪華と一緒に楽しそうにゲームをしている。そんな時間も一旦終了して買い物に行くことにする。母さんと軽く打ち合わせをしてから、スーパーへ。ただ、彩夏も一緒に行きたいと言ってきたので雪華と三人で向かう。愛美と朝輝も行きたいと言わなくて助かったぜ、スーパーの混雑具合は不明だけど家族総出での買い物になってしまうからな。


 雪華が彩夏と手を繋ぎ、俺が買い物カートを押しながら商品をカゴの中に入れて行く。何だか家族ごっこをしているみたいだなと感じていたら雪華も同じ事を思ったらしく「将来の予行練習だね」って言ってきたよ。彩夏はわかってない様子だけどニコニコしていたので、良し!


 とりあえず今日は通常品を購入して、明日はおせち関連の単品の購入だな、と母さんと打ち合わせしたメモを見ながら最後に野菜売場へ行くと、()()()()が売られていたので丸ごと一個購入する。

 とうがんは漢字で冬瓜と書くけれど、本来の旬は夏。ウチでも冷やした冬瓜汁を食べたけど、冬の温かい冬瓜汁も最高なんだよな。て事で精肉コーナーで冬瓜汁に入れる肉類を追加購入していると彩夏の友達と出会ったので、少しだけ話しをした後、お互い胸の位置で手を振ってから別れる。相手の母親は俺の事を兄だと知っているので不審に思う事は無いので安心して欲しい。何せ彩夏の迎えに自宅に伺った事もあるし、高校入学後は無いけれど三人で一緒に遊んだ事もあるしな。


 セルフレジで精算してから、当たり前だけど冬瓜を始めとした重い荷物は俺が持ち、その他は雪華が持つ。彩夏も持つと言ったので軽いのを少しだけ持たせてあげる。


 帰宅して、買った商品を冷蔵庫とかに仕舞っていると。

「買い物ありがとね。混んでた?」

「そこまでじゃなかったよ。だけど明日の午後は混みそうだから、午前中に済ませたほうが良さそうだよ」

「なるほどね。明日は今日ほど多くは無いし、午前中に終わらせましょ。年越しそばは明日買う?」

「賞味期限の問題が無い乾麺タイプは念の為に買っといたけど、生麺タイプは冷蔵ケース内に無かったから明日以降の入荷だろうから大丈夫な気はするけど、この辺はね」

「そうなのよね」

「どういう事なの?」

 俺と母さんの会話を聞いていた雪華が質問してくる。

「この辺のスーパーってあそこだけだろ?だから、無くなるものは無くなるんだよ。しかもどれが無くなるのか予想が出来ないからさ」

「そうなのよ」

「なるほど」

 引っ越ししてきてから数年経つけど、この辺の奥様方の行動心理は不明なのだ。


「それで、この鎮座している冬瓜は?」

「この時期にしては安かったので購入してきた。寒いし丁度いいから冬瓜汁にしようよ」

「いいわね。なら明日をおでんにすればいいから明日のメニューを悩まずに済むわね」

「だろ?おせち関連商品が多い中で晩飯のおかずで悩まずに済んで良かったよ」

「本当ね」

 そんなわけで、本日の晩飯は冬瓜汁となっております。汁物だけれど、量は鍋物を自分用に取り分けした位はあるのでボリューム満点だ。


 雪華の話しだと彩夏の冬休みの宿題は無事に終わり、雪華の自宅課題も終わったそうだ。俺も少しづつ進めて終わっていた。さあ、雪華と妹弟達とのんべんだらりと過ごす準備は出来たぞ。

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