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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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冬休み開始

 今日はクリスマス。とはいえ、昨日のイブのほうがイべントとしては気合い入っているよね。


 スーパーとかだと今日の営業が終われば売場の装飾を変更してお正月仕様になるし商品の陳列も同様だ。ウチの近所のスーパーは、おせちの単品商品の陳列が多くなり、通常商品が少なくなるので期限まで日数がある商品は買いだめしている。冷蔵庫は2台あるし問題無いからな。


 さて、クリスマスといっても我が家の生活に変化は無い。ツリー飾りは無いからさ、ただ双子も4歳になって危険度が低下すれば来年はツリーを飾るかもしれないな。一応は二次元キャラの等身大タぺストリーみたいに布製でクリスマスツリーの絵が描かれたものは飾ってあるんだけどね。


 雪華は今日は午後からのシフトなんだけれど、昼飯を食べ終えて明槻さんと合流した俺達三人は現在釣り具屋に向かっております。目的は明槻さんのライフジャケットと釣り竿とリールの購入のためだ。どうやら購入の許可が出たらしい。

「二人とも、ごめんね」

「いいって事よ。どうせ暇だしな」

「そうそう。この後バイトだし、出かける予定も無いからさ」

「うん。ありがとう」


 そんな訳でやってきた釣り具屋だけど、買う商品は前回の時にほぼ決めていた事もありスムーズだ。購入するのをレジに持って行く前に。

「明槻さんて、明日の26日はバイト含めて何か予定ある?」

「バイトは休みだし、予定も特にないけど」

「なら、早速釣りに行かない?実は雪華と一緒に28日のパーティ用の釣りに行くんだよ。一緒にどう?」

「なるほどね。何時頃ここを出るの?」

「だいたい8時頃だね。向こうで遅めの昼飯を食べて帰宅予定。日暮れが早いから明るい内には最寄り駅に着きたいからさ」

「わかった。少し考えさせて、今日中に連絡するからさ」

「了解した」

 明槻さんも釣りに誘ってみた。狙いはメジナだけれど、できればカワハギも釣りたいからな、人数が多いほうが確率が上がるし。


 一緒に明槻さんの自宅マンションに行って荷物を置いたら今度はバイト先に向かう。愛美と朝輝は保育園だし、彩夏は友達と遊ぶ予定があるから兄の俺と遊べずに、しょんぼりする事は無いから今日も自主的に警備のまねっこしても大丈夫。


 洋菓子屋に着いてみると、雰囲気はいつもと同じな気がする。昨日同様ケーキ類の販売は無いし、クリスマスケーキの予約数も昨日の3分の1程度らしいしな。

 事務所でまったりスマホで動画を観ていると、烏野さんと鳳来さんが休憩に来た。

「二人共お疲れ〜」

「お疲れ〜。今日も来たんだね」

「お疲れ様です」

「一応ね。何だかんだ気になるからさ」

 そこで会話は終了したけど気まずい空気にはならない。休憩中は二人もゆっくりしたいだろうしな。


 休憩に来る人達とおしゃべりしつつ過ごしていると時間は夜になり、予約のケーキも全部渡し終えたみたいだ。なので、今日も少し早めに営業は終了して帰宅の流れになった。バイトに入っている人が多いから店内清掃もすぐに終わったしな。


「昨日も今日も難癖つける人がいなくて良かったよな」

「だね。あと、当日キャンセルの人もいなかったしね」

「予約時に前金として少し徴収してたんだろ?それもあるかもしれないぜ」

「確かにそうだね。でも、ひろ君も言うように本格的な洋菓子店は無かったし、凝ったデコレーションのケーキはこの辺では買えないからってのもあるんじゃないか、って他の人達は言ってたよ」

「なるほどな。それもありそうだ。まあ、店長には後少し頑張ってもらって年末年始はゆっくり休んでもらいたいな」

「そうだね。さすがに疲れた顔をしてるし」


「ところで明日は雪華と一緒での釣り納めだからよろしくな」

「ひろ君は違うの?」

「俺は27日にも行くからさ、ウツボ釣りに。磯場だからごめんな」

「むう。それ以降は行かないの?」

「実は29日からは飼育部屋の海水魚水槽の配置を見直す予定でさ、昼間は出かけない予定なんだよ」

「どうかしたの?」

「雪華とのガサガサや支社長さんから貰った魚とかで配線が乱雑になっているからさ、スッキリさせたいんだよ。こまめに掃除しているから汚れてはいないけれど大掃除も兼ねてさ」

「なるほどね。あたしも使わせてもらっているし手伝うよ」

「ありがとな、よろしく頼むよ」

「飼育部屋以外も大掃除はするの?」

「他はしない。ほら、愛美と朝輝は双子だろ?赤ちゃんの頃は常に綺麗にしておかないと危ないからさ、綺麗に掃除しておくのが習慣づいてるんだよ」

「確かに。他にも和樹さんが月一位で浴室や換気扇、家周りの掃除しているから綺麗だもんね」

「そうなんだよ。汚れをためないから、大掃除をする必要は無いからな」

「じゃあ、明日は釣り納めだから張り切って釣らないと!」

「頼むぜ!できれば自宅分も欲しいからな」

「うん!冬休み中に釣り初めは行けそう?」

「無理かも。ここだけの話、両親が泊まりの旅行を計画しているからさ。もちろん雪華も一緒だぞ」

「どうして秘密にするの?」

「愛美と朝輝は初めての泊まりの旅行だから、興奮や不安で熱を出すかもしれないから一応な。彩夏も久しぶりだしね。楽しい旅行が始まれば問題は無いからさ」

sain sen(わかった)。あたしもひろ君との旅行楽しみ」

「俺もだよ」


 今日の晩飯は焼き鳥だった。ねぎまを見たら焼きおにぎり屋を思い出して少し笑ってしまい、笑う俺を妹弟が不思議そうな顔で見るもんだから、また笑ってしまった。


 雪華のミニスカサンタプレゼントという学生の間は手出し出来無い精神攻撃を受けた後に、明槻さんからメッセージで釣りに一緒に行けると連絡があり、明日は三人で釣りすることになった。

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