お寿司の時間
さあ、お寿司の時間だ。
突然だけど、ダイニングとは食事場所って意味らしい。だけど、うちの場合は大人数だからね、リビングにある大型テーブルで食事する。
そもそも、このダイニングテーブルは4人がけだしな。だからこのテーブルはキッチンとの中継地点な意味合いが強い。
ただ、おやつとかの軽食用としての利用や今日の昼みたいに少人数の場合の利用ももちろんある。
さて、リビングのテーブルはイスでは無いので来客用の座布団を雪ちゃん用にと思っていたら、可愛いピンクのやつを持参していた。
☆☆☆
「広也、雪華ちゃん改めてになるけど、高校入学おめでとう」
「おめでとう」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
「二人共楽しい学生生活を送って欲しい」
「うん。それが一番よ」
「「はい」」
妹弟達も何かを察したのだろう。食べたがらずに待ってくれている。
「じゃあ、食べようか」
「「「「「「「いただきます」」」」」」」
両親共に、あーだこーだ長い御託を言うタイプでは無い。シンプルながらも気持ちがこもった言葉をかけてくれる。
それが嬉しいし、心地よい。
☆☆☆
醤油とわさびを小皿に入れる。
うちでは妹弟がどれを食べても大丈夫なように全てサビ抜きだ。
さて、お寿司の好みだけど、双子は主に巻物、玉子。
エビやマグロといった子もいるけど、二人はまだ苦手な部類になる。
ただ、食べられないわけではない。例えばマグロは焼けば食べられる。
俺も、小学校低学年までは苦手だったけど、半生のまぐろカツをきっかけに食べられるようになった。双子はそれもまだ無理だけど。
赤身独特の味?が苦手の原因だった気がする。年の差があっても兄弟なんだと実感するよ。
寿司が楽しめずカワイソウと思うかもしれないけど、心配無用。サーモンとかの白身魚は食べられるからね。
彩夏も生の赤身系は苦手で、白身中心だ。
そんなお寿司を皆で堪能中だが、俺の傍らには炊飯器がある。夕飯が寿司と悟られないようにいつも通り夕飯用のごはんも炊いていた。もちろん、普段よりかは少なめだけど。
そして、ごはんと一緒にお寿司を食べているのは母さん・俺・雪ちゃんの腹ペコトリオだ。
雪ちゃんがいなくても、お寿司のみだと高額になるからこうするのが我が家流。父さんが参戦する事もたまにある。
なので、昼にラーメンを食べた時に知らされるまで夕飯がお寿司だと気付かなかった。
そんな感じで、全員満足してお寿司は終了。
ごちそうさまでした。