表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

127/200

ハゼ釣り(烏野・明槻side)

 〜烏野side〜

 バイト先の店長の奥さんが出産したために臨時休店となった。空いた時間どうしようかと考えていたら、ハゼ釣りに行かないか?と内宮君からの全体メッセージが届く。急なこともあり、釣りに行くのはバイトが休みになった人だけ。前回の釣りも楽しかったし、今回も楽しみ。


 前回のハゼパは盛り上がったなあ。

 釣りでも調理でも内宮君に頼りっぱなしだったけどね。釣れない時に備えて、なんて言ってたけど普段食べたことの無い白身魚のお刺身に小型のカニで出汁を取ったお味噌汁、それに自宅で漬けてきたというお漬物。どれも美味しかった。

 忘れてはならないメインのハゼの天ぷらは自分で揚げる。これは私だけでなく皆が同じ、流石に全員分を揚げるのは時間もかかるし、負担が大きいので異論は無かった。

 ハゼの天ぷらは一人三枚でメッキの唐揚げ付きだから普段食べる量より少し多め。食べられなければ、持ち帰りできると言われているから気は楽。

 いざ食べ始めるとサクッと美味しい!キスの天ぷらとは違う味で箸が進む。気がつけば、ごはんもしっかり食べたのに完食していた。少し残っているお味噌汁を飲みながら周りの様子を見ると皆も美味しそうに食べている。

 帰宅後に家族からも、もう一度食べたいとのリクエストがあったのには驚いたけど。


 前回と同じ場所に釣りに来た私達だけど、前回よりも釣れない。残念に感じて内宮君に言うと前回が凄すぎただけだよと言われた。確かに自然相手だもんね、と納得する。その後、家族分は釣れていたこともあり、千奈津ちゃんと美夜子ちゃんとの話で盛り上がってしまった。

 私達とは別の釣りをしていた雪華ちゃんから家族分のメッキを貰い帰宅する。家族は再びのハゼの天ぷらに喜んでいたけど、私は少し残念な気持ち。彼氏の家族分までは釣れなかったからだ。

 後日、彼氏の家は魚が捌けない事が判明する!危なかった〜。


 〜明槻side〜

 ハゼパをした後から家族がうるさい。わたしの事じゃない、ハゼをもう一度食べたい、と。

 ハゼパの時に途中からバイトだったんだけど、同じマンションに住む眞代ちゃんが、わたしの家の分も届けてくれたのだ。

 行き方も場所も知っているけど、一人で釣りに行くなんて無理よ。美味しかったから、その気持ちはすごくわかるけどさ!

 ハゼパでは内宮君が用意してくれたお刺身にお漬物、カニの出汁のお味噌汁。全部美味しいに決まってるじゃん!メインのハゼの天ぷらも美味しくて、ごはんをおかわりしてしまったわよ。

 連休明けに、皆同じ気持ちだったらしく内宮君にハゼ釣りを頼んでいたのは可笑しかったな。


 バイト先の店長の奥さんが出産したので店が臨時休店になった。バイトのシフト日だったので予定が無いところに、内宮君から全体メッセージでハゼ釣りのお誘いがあったので参加する。

 前回よりも釣れるペースが遅くて残念に思っていると内宮君と眞代ちゃんの会話が聞こえてくる。釣れる時もあれば釣れない時もある、そりゃそうよね。

 雪華ちゃんは別なの釣ってるな、と思っていたけど皆の分のメッキを釣ってくれていたみたいで、ありがたく貰う。

 帰宅したら、ハゼに喜ぶ家族にドン引きする。今回はメッキも一緒なので見慣れない魚に。

「千奈津ちゃん、この銀色の魚は何?」

「正式には別の名前があるらしいんだけど、このサイズを皆まとめてメッキって言うんだって」

「へえ。美味しいのかしらね?」

「これより小さなサイズをこの前唐揚げで食べたけど美味しかったよ」

「そうなのね」

「塩焼きがいいって言ってたよ」

「なら今日はこのメッキ?の塩焼きにしましょうか」

 という訳でメッキの塩焼きが晩ごはんだったんだけど、わたしを見るあの目を知っている。今度はメッキが食べたいと訴える目だ!

 確かに脂がのって美味しいけどさ、そんなにわたしに釣りを求めないでよ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ