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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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嬉しい報告

 鳳来さんからの報告を受けた翌日、俺は先手を打つことにした。

「九條先生すみません、少し相談事があるのですが」

「わかりました。では、学習指導室に行きましょう」

 という訳で一旦職員室へ行き、部屋の鍵を持った九條先生と共に部屋に入る。


「それで、どうしましたか?」

「はい。近々、LHRを設けて文化祭の話し合いがありますよね?その時にあんまりな役回りだった場合、班員行動している人達で出店(でみせ)をしたいと考えています。確かクラスで一組なら可能ですよね?」

「そうですね、出店は可能です。その前に何かありましたか?」

「実は飲食系の出し物の場合に調理を自分達に押し付けて交代しない考えの人達がいるみたいなんです。ならば気の合う人達で独立したほうがいいと考えました」

「交代なしはダメですね。全員が文化祭を楽しむのが大前提ですから」

「なので、割り振られた名前によってはその場で出店を先生に申告するつもりです。飲食系でない場合も同じ作業に割り振られた名前によっては申告する可能性はあります」

「そうですか。具体案が無い場合は却下する場合もありますが、その辺はどうですか?」

「具体的に決まっています、大体の価格設定込みで。ただ、学校側のレンタル費用によっては上乗せしますが。出し物についての発言は念の為控えたいと思います、誰かに真似されると困るので」

「わかりました。生徒が楽しめないのは避けたいので、その場合は申告して下さい」

「ありがとうございます。相談は以上になります」

「では退室しましょう」

 カバンを持ち教室へは向かわずにそのまま昇降口へ行く。これは事前に皆に通達しておいた事だ、教室で待ってもらうのは良くないと感じたからな。

 今回俺が相談したのは蔵持先生では無く九條先生だから、学校関係のことなのは判ってしまう。それを内宮班が待っているとなれば何かしらあると勘付く人もいるかもしれない。ところが俺一人ならば学業相談の可能性もあるから不審に思う人は減らせるって寸法だ。


 バスに乗り普段通り帰宅する。雪華はバイトで、同じくシフトの烏野さんと明槻さんと一緒に洋菓子店へと向かった。

 内宮班全員にメッセージで出店の申告について通達して情報を共有しておく。これで一先ず文化祭関係は終了だ。


 今日の晩飯はステーキなので母さんが調理担当。なので、俺が愛美と朝輝のお迎えだ。

 保育園の待合室で待っていると、ママさん達の話題は先日俺も聞いた暴れん坊の話題みたいだな。

 双子を連れてきてくれた副担任の先生から来月にある、おイモ掘り遠足に関する用紙を渡される。軽く見た感じだと去年同様だけど、念の為に確認しておくか。

「先生、去年同様に保護者枠で兄の俺も参加して大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよ。内宮さんは双子ちゃんですからね、参加費も支払ってもらっていますし問題ありません」

「ありがとうございます。二人とも、帰るから先生に挨拶してね」

「「せんせー、さよーなら」」

「はい、さようなら。また明日ね」

「では、失礼します」

 俺があの場で遠足について尋ねたのは他の保護者が多かったからだ。キチンとお金を支払って俺は参加することを強調するためだな。双子の友達のママ友なんかは知っているけど、新入園の保護者からのクレームを回避する狙いもある。


 双子と一緒に帰宅して、いつも通りに手洗いうがいをしたから一緒に遊ぼうと思ったら雪華から着信があり、バイトが終わったとの連絡があったので迎えに行く。


 バイト先の洋菓子店に着くと何やら騒がしい。

「雪華お疲れ。何かあったのか?」

「あ、ひろ君。実は店長の奥さんが産気づいたから早仕舞いになったのよ」

「何だって!」

 そういや、そろそろ予定日だって言ってたっけ。

「とは言っても俺達には何も出来ないから帰ろう。烏野さんと明槻さんも暗くなってるからマンションに送るよ」

 烏野「冷静だね」

「4年前にも母さんで経験しているからな。あとは病院の先生達にまかせるだけさ」

 烏野「そうだね」

 というわけで烏野さんと明槻さんを送ったあとに雪華と帰宅する。


 その日の深夜に無事に産まれたとの連絡と赤ちゃんとのツーショット写真が送られてきた。母子ともに健康とのことで安心する。


(先生、出産おめでとうございます!)

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