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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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123/200

栗拾い

 今日は祝日。以前から計画されていた栗拾いに雪華含めた家族全員で向かっている。

 桃瀬さん家の桃農園みたいに整備された場所では無く、雑木林の雰囲気のある農園となっている。俺や雪華が好きなものが生息しているのは確認済だ、何せ去年も来たからな。


 農園に到着したら、長袖に着替える。これは虫よけ対策、蚊が多いから必須だぞ、それと虫よけスプレーもしておく。

 ここは潮干狩り場と同様、入場料金を支払うと網袋を渡される。網袋は1Kg入り、彩夏は子供料金で網袋では無く使い捨てのプラスチックコップとなっている、愛美と朝輝は無料。


 まずは栗を拾いますかね。愛美と朝輝は父さんと母さんが見てくれるので、俺は彩夏担当。雪華は俺達と離れないようにしながら探している。探しているのは栗では無く、トカゲやヤモリだけどな!

 栗拾いに関する記事を見ると軍手着用とあるけど俺らは皮手袋を着用している。軍手だと栗の()()が貫通してくることがあるからだ。


 イガが茶色く変色して落ちているのを靴で開きながらトングで取り出す。栗はイガの中に大体3個入っていて、両脇はスーパーで販売されている半月状の形をしていて、真ん中は平べったい形となっている。まあ両脇を挟まれたらそういう形になるわな。真ん中の栗は彩夏のコップに入れる、そのほうが量が入るからね。


 俺が見本を見せた後は彩夏がイガから栗を取り出している。靴で開いているのは俺だけどさ。そんな中、雪華が興奮した様子で俺のところに。

「ひろ君、これ見て」

「な! ヒョウモントカゲモドキか?」

「多分。他の外国産トカゲ類じゃないよね?」

「待て待て、誰かが逃がしたのかよ!ふざけたことしてるんじゃねえぞ!」

 あんまりな事に怒っていたら「おにいちゃん」と彩夏が不安気に見上げていた、どうやら怖がらせてしまったようだ。「ごめんね」と言って軽く抱きしめると安心した表情になった。

「雪華、もちろん飼うよな」

「当然!」

 雪華に発見されたのが幸運だったな、確かに餌はあるだろうけど、冬の寒さで死んでしまう。それ以前の問題だけどさ。

 ちなみにこのレオパ、オレンジを基調とした体色となっていて購入する場合は高目な金額設定な気がする。これで雪華が飼育するレオパは三匹目となるな、順調に増えているようで良き良き。そうだ、ヒョウモントカゲモドキとレオパは同じ種類だからな?念の為。


 雪華も満足した採集が出来たみたいなので栗拾いをしている。俺はコケ類と小さい上にカワラタケの生えた朽ち木を見つけたので確保する。父さん達と合流して念の為にレオパは間違えて逃走させた可能性もあるので農園の人に確認したけど報告はないとの事。派出所でこの辺での届け出も確認してもらって無いとの事だけど念の為に保護申請はしておいた。

 車内で雪華が採集したのは保冷剤を採集用ケージに巻きつけて温度上昇を抑える対策をしてから昼飯を食べに行く。


 ここは観光農園そばのごはん屋さんなので、子連れでも嫌な視線は感じないので大丈夫だ。俺と雪華と母さんは松茸ごはん食べ放題コースで父さんは松茸御膳、彩夏達はお子様御膳となっている。栗ごはんももちろんあるけどウチで食べるんだから松茸にした。最初は栗ごはんの予定だったけど、たまには奮発しない?と俺が提案した。お金を出すのは、もちろん俺だ!提案者なんだから当然さ。


「何だかごはんの量が少ないわね?」

「食べ放題だから、おかわりをたくさんしてねって事じゃないか?」

「そうなのかしらね?」

 俺ら食べ放題の茶碗は確かに小さい、ウチで言えば彩夏の茶碗くらいだ。なので、おかわりペースが早いこと早いこと。もちろん、おかず付きだけど誰かが座ると誰かが立ち上がる、そんなのを続けること()()()


「ふう。食べたな」

「そうね。食べたわね」

「断トツでひろ君がおかわりしたね」

 今は全員で食後のアイスクリームを食べているところで、味はもちろんマロン味だ。

 雪華が言うように俺は二桁のおかわりをした、その上で愛美と朝輝が残したのも食べきった。お子様御膳は愛美と朝輝には量が多かったのはわかっていた事なので問題ない。


 釣り堀があり、ニジマス釣りが出来るみたいだけどやらない。ヤマメやイワナのコーナーがあったら別だったけど。


 帰宅する車内で彩夏達は寝てしまったので、道の駅とかには寄り道せずに帰宅した。寄るとしてもたけのこ園とは別の施設だけどな。


 俺と雪華は時間があるので、先日行ったぺットショップにケージを購入しに来た。今回はケージのみの購入で早々に帰宅して、雪華は早速セッティングしたケージに採集してきた生体を放す。

「まだ大丈夫だけど、寒くなったら全部俺の飼育部屋に移動していいからな?」

「うん。その時はよろしくね」

「あと、デートも兼ねてレオパを買った店に色々と購入しに行かないか?増えたから念の為に予備があったほうがいいだろ?」

「そうだね、買いに行こうか。今日捕まえたレオパの配色がいくら位なのかも気になるし」

 という訳で買い物デートが決定した。もし、食べ放題で良さげな催しがあれば寄るのもアリかもな。


 これは少し先の話になるけど保護期間内が終了してレオパは正式に雪華が所有者となった。

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