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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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連休最終日

 朝起きる時に寝苦しいと感じたら、彩夏と愛美が両脇に朝輝は彩夏の隣で寝ていた。そういや昨日は俺が帰るまで起きていようとしていたんだっけと思い出し、両脇の妹を少し抱き寄せて微睡(まどろ)むことにする。とはいえ飼育部屋の朝の作業があるから長い時間は無理だけど。


 妹達の体温でこれ以上目を瞑っていると二度寝してしまうので起きることにする。日中の暑さは変わらずだけど朝晩は多少涼しいので、薄手の掛け布団をお腹あたりに掛けておく。


 支社長にもらったハナスズキはクリル餌に餌付けできたので楽になった。これで元々生き餌しかダメな種類以外は人工餌で問題ない。


 以前話したようにこの部屋の室温は一定なので外国産の甲虫類は常に羽化している状態になっている。そして高収入が期待できるカブトが羽化したので()()を開始したら雪華に見せてあげよう。これは買い取りではなくオークション行き、一円でも高いほうがいいからね。移動交通費とかの出費が多かったから取り戻さないと。購入費はコツコツ貯めている分もあるから急な珍種が販売されても対応可能だ。


 朝食を終えたら昨日の釣り具を洗浄して乾燥させておく、俺が釣り具をイジっているのを見て今日も遊べないのか、とガッカリしているみたいなので今日は一緒に遊べることを伝えると三人共喜んでくれる。


 バイトの雪華を送っていき、姉御先生にある物を渡す。

「姉御先生、昨日は厳田が後片付けを手伝ったそうですが、雪華と明槻さんが迷惑かけました。これは昨日パーティしたハゼになります。先程揚げた物になりますので、旦那さんと一緒に召し上がって下さい」

「前々から言われていた事だから気にする必要は無いんだぞ?まあ内宮の気が済むなら、ありがたく頂戴するよ」

「はい」

 バイト先にそんな気を使う必要は無いと思う人もいるだろうし、後片付けを厳さんが手伝ったのだから問題無いと思う人もいるかもしれない、だけど俺はお礼をする。中学一年の時に小学生時代の延長で人を拒んでいた俺に向きあってくれた恩師の姉御先生とその旦那さんだからだ。旦那さんは関係なくね?と思うかもだけど、ここは旦那さんが店長の店だからね。今後のことを考えて、との打算ありの贈り物と思ってくれ。


 帰宅したらまずは彩夏とゲームをする。本当は双子と公園に行って砂場で遊ぼうと思っていたけど、最近になって(しつけ)されていないジャリボーイが暴れまわっているらしく、公園は敬遠されているそうだ。幸い双子の通う保育園では無いので砂場遊びは保育園でやっているとの事。それと、この公園は芝生公園とは別の公園な。

 彩夏とのゲーム中は父さんが双子と遊んでいて俺が同じ空間にいるだけで満足みたいだ。たまに背中に抱きついてきたりするので、嬉しいのは伝わってくる。


 昼飯後に双子は一旦お昼寝。

 豆腐の移動販売が来たので絹ごし豆腐と()()()を購入する、彩夏も今日は友達と遊びに行かないそうだ。何でも友達は連休を利用して親戚の家に遊びに行ってて不在なんだとか。


「あやちゃん、一緒にクッキー作らない?」

「作りたい!」

 との事で彩夏と一緒にクッキー作り開始。彩夏には子供用エプロンと頭には三角巾をして本格的に見せかける。

 作るのは先程購入したおからを入れたおからクッキーだ。面倒な工程は予め俺がやっておいた、彩夏にはまだ早く飽きてしまうと感じるからね。


「じゃあこの材料をへラで混ぜていくよ。お兄ちゃんがボウルを押さえてるから、しっかり混ぜてね」

「うん」

「疲れたら交代するから無理したらダメだよ」

「わかった」

 ウンウン言いながら混ぜていく、時々俺が微調整するも混ぜ終える。まあ最後に調整すると言いつつ仕上げたのは内緒。


 出来た生地を板の上に乗せて麺棒で平らにしていく。

「じゃあ次はこの型抜きて生地をくり抜くよ」

「楽しそう!」

 彩夏がくり抜いている間に、生地を再度作る。一回だけじゃ家族全員分は無理だからね。生地作りは体力が必要だから俺がやるけど、くり抜きは全部彩夏にやってもらう予定だ。


「ふう」

 生地を全部くり抜いた彩夏がやり遂げた感じの息を吐く。

「じゃあ次はこれを焼いたら完成だよ。全部は無理だから何回か焼くからね」

「どの位焼くの?」

「20分位かな。だから焼けるまで遊んでようか」

「うん」

 と言う訳で昼前とは別のゲームで遊ぶ。時間のかからないミニゲームが沢山入っているソフトだけどね。


 時間となり焼け具合を確認する。彩夏は火傷が怖いので遠くから見守るよう言ってある。

「ちゃんと焼けたよ。試食してみる?」

「うん」

 ポリポリと食べてから。

「美味しい!」

 と嬉しそうに笑う。

「じゃあ別の生地も焼くね。ただし、火傷するからオーブンに近づいたらダメだよ」

「わかった」

「じゃあ、愛美と朝輝が起きたらオヤツにしようか」

「うん。お父さんとお母さんは?」

「じゃあ全部焼けたら呼んで一緒に食べようか」

「そうする」

 全部焼けた段階で起こした双子と父さんと母さんも呼んでオヤツにする。

 雪華がクッキーを食べたのは晩飯後。


 サプライズで貰ったハゼは開きにした状態で冷凍してある。

 だってだって今日は焼き肉なんだから仕方ないじゃん。

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