双子の紹介
「「ただいまー」」
「ただいま」
家に入り、手洗いうがいをする為に一緒に洗面所へと向かう。
時刻は17時になっていないのはわかる。帰宅中に市内の17時を知らせる音楽が流れてないからね。
三人そろってダイニングに行くと雪ちゃんがテーブルに顔を伏せていた。何があった?
「「だれ?」」
双子は知らない人がいる事にビックリして、俺の足にしがみついた。
「雪ちゃん、双子を紹介したいんだけど?」
そう肩を叩くとビクッとし、顔をあげてこちらを見ると顔が真っ赤だった。
「ちょっと雪ちゃん大丈夫?熱出たの?部屋で寝る?」
疲れで熱でも出たのかな?心配だ。
「ぎょめんらいりょうびゅ」
ろれつが回ってないんだけど?
対面に座る母さんを見ると大笑いしてるのだが?
「んんっ。ちょっと顔洗ってくる」
そう言って洗面所に向かった。
「面白いお姉ちゃんだね」
朝輝が言う。愛美も笑みを浮かべているし、今ので警戒心が和らいだようだ。
戻ってきた雪ちゃんに紹介する前に、先に二人に説明する。
「このお姉ちゃんはね、お兄ちゃんのコイビトさんなの。今日からこの家で暮らすからね」
二人の目線に合わせて話しをする。
雪ちゃんも俺にあわせてしゃがむ。
「こんにちは。あたしの顔見たことないかな?」
「「あっ」」
「(愛美)お兄ちゃんとお話ししてるテレビの人だ」
ビデオ通話はその日によって時間が違う。だから、彩夏も含め会話中に側にいる時は一緒に会話した事もある。
尚、二人にとってはタブレットもノートパソコンも呼び方はテレビなのだ。
「これから、よろしくね」
「「うん」」
納得して安心したのか、リビングの遊び場スペースに父さんを連れて行った。どうやらブロック遊びを始めるみたいだ。
「母さん。寿司の出前って何時頃来るの?」
「18時で頼んであるわよ」
時計を見て確認するとあと1時間近く時間あるな。ならば俺の趣味部屋に案内したいけどどうかな。
「雪ちゃん。俺の趣味部屋を案内しようと思うんだけど、体調大丈夫そう?やっぱり夕飯まで休んどく?」
「大丈夫だから!それと、この話題はおしまい!わかった?」
「わかった。わかったから、そんな興奮しないで、体調が大丈夫ならいいから」
なんだかやけに必死だな…。母さんはまた笑いだしたし、何なんだよ。
明日の投稿について。
クラス内の友人関係や性格などのキャラ設定や構成をもっと詰めたいと考えていますので、昼の更新はお休みさせていただきます。
朝と夜の更新をお楽しみに。