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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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始業式の日

 今日は始業式。

 長いようで短い夏休みも終わってしまった。今年は久しぶりに雪華と毎日一緒だったし、お互いが好きなガサガサや釣りにも行けた。充実度でいえば過去最高だろう。


 彩夏も今日から学校。ただ、しばらくの間は午前中授業で終わるらしい。俺達は明日からフルの授業となっているけど、今日は午前中で終了する。


 バスで学校に到着して、久しぶりの教室で雪華と雑談していると内宮班の女子組が登校してきて雪華はそちらの話題へ、俺は昌史が登校してきたので祝福の言葉を贈る。

「義妹ちゃんとの交際おめでとう」

「ありがとう」

「両親には伝えたのか?」

「いや。伝えていいのかわからん」

「確かにな。厳さんの場合は年上で家族公認な雰囲気あったけど昌史の場合は、な」

「ああ。いずれは伝えるけど焦る必要は無いし、探り探りだな」

「ところで、高校はここを受験するのか?軽音楽部は無いけど」

「部活外で活動するから関係ないそうだ。なのでここも受験するよ」

「なるほどな」

 そんな会話をしていると、厳さんも登校して来たので三人で会話をする。話題は一人だけド派手な金髪になったクラスメイト、夏休みデビューをしたのだろう。ただ、俺達三人とも名前を知らないというミラクルが起こり大笑いしていると担任の九條先生から講堂へ移動するように指示される。


 終業式同様、業務用扇風機で暑さを緩和する中で先生達の話を聞く。どうやら夏休み中にヤンチャをした生徒がいたらしく《品位を下げるようなことをするなと言っただろ!このおバカ。私のことをハゲと言うなら毛が抜けるようなことをするんでねえ!》みたいな内容を遠回しに校長が言っていた。あまりの熱弁に教頭が熱中症で倒れる生徒が出たら大変ですから、と止めていたよ。


 そんな始業式も終わり、現在LHR中。2学期の学校行事などの内容だけどクラスの関心事は11月上旬にある文化祭みたいだね。中学時代の文化祭実行委員の大変さを見た俺は絶対にやりたくは無いな。厳さんと昌史は確実として鳳来さんもかな?とぼんやり思う。今日では無いけど、近々内容を決めるそうだ。その前の10月は彩夏の運動会もあるし、保育園のおイモ掘り遠足もある、忘れてはならない愛美と朝輝の誕生日もあるから行事が多いなあと俺の思考は高校行事とは無関係のほうへと進んでいくのだった。


 そんな始業式の日も終わりを迎え、帰宅する流れに、ただ俺は蔵持先生に空き教室へと連行される。クラスメイトは金髪じゃないんだ、と不思議そうな顔だ。

 空き教室には多澤先生と安中先生もいた。

 蔵持先生「内宮君。ハゼ釣りはまた行きますか?」

「もちのろんです!最低一回は必ず行きます」

 蔵持先生「申し訳ないですが、ここにいる三人分お願いできますか?」

「自然相手なので確約はできません」

 多澤先生「確かにそうね」

「なので、前回みたいに釣れてからの連絡で良いでしょうか?行く予定日だけは事前に伝えますが」

 蔵持先生「そうですね。では、それで」

「多澤先生と安中先生もハゼ気に入ったのですか?」

 多澤先生「ええ。蔵持先生が唐揚げにしてくれたのだけど、ビールのアテに最高だったわ」

「喜んでもらえて何よりです。今度の釣りでは前回より大きなサイズになると思いますから楽しみにしていて下さい!」

 そう言うと三人から小さな歓声が起きた。

 安中先生「ハゼとは関係無いけど、内宮君の通う護身術教室に入会するのは可能かしら?」

「三人全員ですか?」

 安中先生「いえ。わたしだけです」

「大丈夫だと思います。今度一緒に見学兼ねて行きますか?教室長に紹介するので」

 安中先生「お願いします」

「では今度、都合のいい日を複数教えて下さい。教室長に確認しておきますので」

 安中先生「わかったわ」

 蔵持先生「呼んでごめんなさい。話しは以上になります」

「わかりました!では、先生方失礼します」


 空き教室を出てから雪華の待つ教室へと向かうと内宮班の全員が待っていて驚いた。

「おう。どうしたよ?」

「どうしたよ?はこっちのセリフよ!夏休み中何やらかしたの?」

 鳳来さんの言葉に若干残っていたクラスメイトがこちらを見る。

「夏休み終盤、蔵持先生に釣ったハゼをあげたんだけど今月も行くのか確認されて、釣れたら欲しいと頼まれただけ」

 鳳来「それだけ?」

「そうだけど?」

 明槻「なら何で別室で、なの?」

「未成年が多人数の前で酒のおツマミ用にお願いとは言いづらかったからじゃないの?」

 明槻「なるほど」

 新山「ところでハゼって美味しいの?」

「美味しいよ。キスの天ぷらやフライみたいな白身魚が好きな人は気に入るよ」

 笹嶋「食べてみたいかも」

「釣るのはいいんだけど、俺と雪華だけじゃ内宮班全員分は厳しいよ。釣りに興味がある人は手伝って欲しいかな、餌付けと魚の針外しは俺がやるから」

 新山「仮にこの班でパーティするなら、僕も釣りしてみたい。興味あるし」

 鳳来「なら、日程組んでパーティする?内宮さ、ハゼの調理法は?」

「唐揚げかフライだね」

 鳳来「なるほどね。じゃあ予定立ててみようと思うけど、どうかな?」

 全員賛成で内宮班ハゼパーティ?の開催が決まるのだった。詳細は後日改めて決める流れで本日は終了する。

 ミミズや青イソメが苦手な人も釣りは楽しめるように別の餌も考えてあげよう。

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