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第四章 庭師殲滅作戦③ 想外

YouTubeにて音声動画上げてます


OP「CHILD」


https://youtube.com/shorts/yy-TQ-HsMWA


お手数ですがブラウザでURLをコピペしてお聴きください


「夜の街とその闇を駆け抜ける黒い影」をイメージして作りました

聴いてから本編読むとテンション爆上がり!

「アイツらの着てるのって、なんか弱点とかないのぉ?」

 班別に分かれての作戦会議早々、アイがボヤく。

「ショウ、アンナさんのシュヴェルトは効いたんだよね?」

 ガーディアン遭遇経験者のショウにセリナが尋ねた。

「ああ。防具の上から叩いてもサッパリだったんだけどナ」

「ふーん…でも入るところに入れば効くのか…」

「あ、そうか」

「何? マナミ」

「アンザグって唯一と言ってもいいくらいの弱点が関節じゃない? それは向こうも同じじゃないかなって」

「でもアイツら、腕力も結構なモンだゼ? 棍棒とか振り回してんだから。取り付いて関節技とかは無理じゃねェか?」

「それでも関節は弱点だと思うのよ。例えば膝裏。ここは歩くのに絶対に曲げなきゃいけないわけだし、膝裏にはあまり頑丈な防具って入れられないと思うのよね。曲がらなくなっちゃうから」

「おー! 凄いんだけど!」

「なるほどぉ…」

「セリナ、これ、みんなに提案してみれば?」

「えー? 私が?」

「あなた班長なんだしさ」

「えー…人前で話すの苦手なんだけどなー…よいしょ。あのー、ジョイナスからアンナさんに質問とみんなに提案があります。まずアンナさん。アンナさんのシュヴェルトって効いたんですよね?」

「ああ、そうだな。無我夢中で振り回したもんだから、どこをどう狙ってっていうのはよく分からんのだがな」

「それは残念です。とはいえそこは対策されてしまうの思うので同じ手は通じないかと。でもどこかに死角はあると思うんです。それで、マナミのアイディアなんですけど、膝裏ってどうかな?って。そこは対策しにくいんじゃないかなぁって。どうでしょう?」

「どうもこうも、そしたら、真っ先に当たるウチらで試してみて、効いたらそれ狙いってことで、カズサ、どう?」

 とモアーズのサキ。

「今は思い付いたことはなんでも試した方がいいんじゃねぇかな? 他にも弱点で思いつくものを各班で考えてみてくれ」

「だって。採用だよ! マナミ!」

 セリナは嬉しそうに座る。

「私の名前出さなくてもいいのに」

「えー、だってマナミのアイディアだもん。パクるみたいなことしたくないよぉ」

 朗らかに笑うセリナ、それに合わせてマナミも笑うが――――目は…笑っていなかった。

(クッ…また委員長ヅライイ子ぶってっ! …ヤることはヤってるクセに…)



「尼ヶ崎。立てるか?」

 ガーディアンメンバーは尼ヶ崎の元へ集まり、宮内が手を差し伸べる。

「ウッ、ツゥゥゥ… …すみません、どうにか。全力で振り回すのは無理かもしれません」

「とはいえ一人で帰らせるのもここに残すのも危険だからできないの。悪いけどそのまま着いてきてもらうしかないわ」

「分かってます。大丈夫です」



〈おー、効いてるねー〉

「そごうカズサよりココノ。庭師の様子はどうだ?」

〈歩くペースは落ちた。いま(とり)ひでんとこー〉

「カズサ了解」

〈こちらセリナ。カズサ。ジョイナス、シェーキーズ前到着。各自所定のポジションに着くよ」

「カズサ了解。ココノ、これからそごうが攻撃に入る。変化があったら言ってくれ」

〈ココノりょーかーい〉

 ギーゴ側で待ち構えるカズサ、その対面アウラ側にはマリン、ミウ、ミツキの3人が潜むが、ミウは怯えるウサギのようにプルプルと震えていた。

「ミウ。いつも通りやれば大丈夫よ」

 マリンが優しく声を掛ける。

「う、うん」

「いつも通りしっかりやって、戻ったらアンナさんに褒めてもらおっ! ほら、深呼吸!」

「すぅー…ふぅぅぅ……うん。ありがとうミツキ。落ち着いたよ~。そうだよね、アンナさんのお(うち)に帰るんだよね…」

「そーそー、そういう感じ!」

〈そろそろ来るぞ。俺は今のモアーズの攻撃で弱ってるヤツを狙う。キマッたら一気にブチのめす。確実に潰すぞ!〉

「了解よ、カズサ」

〈見えてきた…行くぞッ! タクミたちのカタキ! 喰らえッ!〉



 暗闇から細長いものがガーディアン目掛け次々と飛び出した。

「グワァッ!」

 パレットの間に鉄パイプを挟み、その尻をカズサがハンマーで全力で叩く。そうしてミサイルの如く次々と飛び出した鉄パイプの1本が、すでに膝を負傷している尼ヶ崎の左膝を捉えた。それは本来曲がるべきとは違う方向へ曲がり、尼ヶ崎はその場に崩れ落ちた。

「ビンゴッ!」

「やった~! すご~い!」

 ミウが飛び跳ねて大喜び。

〈ザマァ! よし行けッ! パルナードへ追い込めッ!〉

「了解!」

「ミウ、行くよッ!」

「うんッ! シュヴェルトぉっ!」

 ブルーシートを被せたカートの影からアンザグ姿のマリン、ミツキ、ミウの3人がワラワラと飛び出す。

「ウオォォォッ!」

「倒さなくてもいい! とにかく追い込んで!」

「了解!」

 マリンがミツキがミウが、赤く輝く刃を振り回す。

「来たっ! こちら宮内! 敵出現! 戦闘に入ります!」

 当然バックアタックを警戒していたガーディアンだがトラップの餌食となった尼ヶ崎に気を取られた隙を突かれた。反撃態勢が遅れた分3人の攻撃を受けざるを得ない。

「助太刀するよ!」

 物陰からサキがユウタがミキヒサが飛び出し戦闘に加わった。

 現在尼ヶ崎を欠いたガーディアンと、トラップを迂回する分出遅れているカズサを除くアンジェラスは3対6。さらに向こう側にはジョイナスの4人が潜んでいる。圧倒的戦力差だ。

 アンジェラスは弧を描く陣形でプレッシャーをかけ、ジリジリと間合いを詰める。ガーディアンは戦力差を不利と踏んだか下手に手出しせず、一定の間合いを保ったまま後退する。

 そしてそれは、アンジェラスの目論見通り。

(もう少し…あとちょっと…落ち着け私。3人ならセリナのアレで確実にまとめて仕留められる…慌てちゃダメ…)

 上空から様子を伺うココノはそう自分に言い聞かせる。

〈もうちょい……来た! セリナ! 敵が目標地点到達!〉

「了解! 行くよッ!」

 シェーキーズ前で待機していたセリナがギーゴの物陰から一人駆け出す。

「よいしょッ!」

 セリナ考案のトラップは、予定ではギーゴの壁にトラップ発動のロープを仕掛けるはずだったのだが僅かに長さが足らず、やむなく通路反対側に設置した。おかげでセリナは敵にその身を晒すことになる。ともかくもその垂れ下がったロープを引けばいい。のだが…

「…あれ?! くぅぅぅぅ!?」

 リハーサルではすんなり引けたロープがビクともしない。

「どういうこと…? え…?!」

 仕掛けを吊るしたロープを固定するヘアピン状の部品に数本の割り箸が刺さっていた。

「どうし…」

「ハアァッ!」

 刺又を構えた宮内がセリナに急接近。

「シュヴェルト!」

 対するセリナは咄嗟に赤い刃を展開、突き入れられた刺又を受ける。しかしいかんせんセリナが非力な上に、宮内は薙刀でインカレ準決勝進出の経験を持つ。長い柄物を得意とするので刺又の扱いもまた一流であった。

「くうぅぅぅ…」

 押し切られる寸前のセリナは

消刃(アウス)!」

 一旦シュヴェルトの刃をオフにした。

「何ィっ?」

「もっかいシュヴェルト!」

 押し込むことに全力の宮内は前にのめる格好となるが、そこからセリナは小柄な身体を活かして宮内の懐に入ると再びシュヴェルトを展開、胴へ一撃を入れたのだった。

 残念ながらセリナの技術と力では大したダメージも与えられずすぐさま宮内が反撃に出る。

「生意気な小細工をっ!」

 捕えるより打撃を優先して振り下ろされた刺又がセリナへ向かう。

「ハァァァァァッ!」

「な?」

「マナミ?!」

 セリナへ振り下ろされた刺又を防いだのはマナミのシュヴェルトだった。2体1では分が悪いと踏んだ宮内は退き、負傷した尼ヶ崎を囲む群れへと退く。

「セリナッ! アンタ何やってんのよッ!」

 マナミの怒声。身長差からそれはセリナの上から降り注ぐ。

「ご、ごめん。トラップが作動しなくて、それで」

「遠足気分でやってるからそういうことになんのよッ!」

「そんなつもりは」

〈マナミ! それは言い過ぎだぞ!〉

「でも…カズサ…」

 強い調子でカズサが二人の間に入ったところへココノが割り込んだ。

〈言い争いは後! ココノから緊急!〉



ED「あなたの隣で深呼吸」


https://youtube.com/shorts/gZ-NHOOCiGw


とても背の高い男の子を好きになった女の子の歌

癒し系ほのぼのソングなのに本編最終エピソードまで読み切ると歌詞の意味が心に痛い!

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