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異能者IZM  作者: てんせん
17/26

異能者IZM 第17話 〜アホでマヌケなバカ女〜

17話


泉雲は汐梨の危機を知り、素早く行動した。

己の超跳躍力を駆使し、家屋の屋根から屋根へと走り飛び、ビルからビルへと飛び移り、此処 現場へ向かったのだ。


そして 漸く駆けつけてみると、非常に不愉快(胸くそ悪い)な光景を目の当たりにしたのだった。


だから…


普段の碧く澄んだ瞳を 燃えるような緋い色に染め、ドス黒い怒気を身に纏い、怒りのあまり己の指をポキポキ鳴らし、


正しく戦闘モード全開なのである。


男A「なになに〜?やたらキレーなお兄ぃさん あんたこのモサ子ちゃんと知りあい〜?」


男C「ーなんで目赤く光ってんの? それどこのカラコンだよ 中二病全開じゃんw」


人間もいれば、どうやら汐梨の霊力に惹かれてやってきた数体の妖も部屋にいたので、


(…なんで妖どもまで群がっている?…あの 藤峰の霊力のせいか?)


泉雲は己の右手に異能の力を集中させる。

すると手のひらがぼんやり光だし、それを妖達に向けて放った。


「邪魔だ」 



男たち「「「… へ?」」」


ブワアッ!!


その時 閃光と風圧だけを感じた男たち。

部屋にいた妖たちは人には聞こえない断末魔をあげて消し飛んだ。


突然のあまりの眩しさで、目を閉じた3人の男たちは ゆっくり薄目を開けるが 今 何が起きたのか理解できないまま その場で固まっていた。

だが、 泉雲はズカズカと部屋に入っていき、まずソファに横たわる汐梨の上に跨っている男の元へ行き、眉間に皺を刻みつけて、


「テメェはいつまでそいつの上に乗ってるつもりだ」


と 片手で相手を鷲掴みにして、信じられない力で持ち上げた。


男B「!? うっうわぁぁあ!??」


そしてそのまま無言でぶん投げたのだ。

投げられた男は壁にドン!ッと打ちつけられて、そのまま呻き声を上げながら蹲る。


そして泉雲が汐梨に視線を落とすと霰もない姿が目に入ったので泉雲は表情を歪めた。

いつも着込んでいるブレザーを脱がされ、きっちり第一ボタンまで閉められているはずのシャツのボタンは全て外されて中に来ているキャミソールを捲し上げられて下着が露出し、長いスカートで見えないはずの汐梨の普段見られない太ももまでもが顕になっていたからだ。

そして…すだれのような前髪はかきあげられて素顔を晒されている。

こんな状況でも一向に目を覚ます様子が見られない事で、なにか薬を盛られた事は容易に想像できた。

とりあえず テーブルに無造作に置かれた汐梨のブレザーではだけた汐梨の胸元をおおい隠し、スカートを元に戻した後で、

泉雲は更にドス黒い空気を纏い、


「あーっひっさびさに〝ただの人間″にムカついたわ」


ユラユラと起き上がった泉雲の怒りが静かに増大していき瞳はみるみる緋く鈍く光る。


男A「ってか誰だよ!? その馬鹿力 な なんなんだよ??」


男C「ちょっ めっちゃヤバいヤツじゃん!!」


男たちは顔面蒼白になりながら泉雲の意味の分からない強さにたじろぐのだが、


1人の男がいつも携帯しているバタフライナイフを取り出した。


男A「…てんめぇ どこのどいつかしんねーけど ぶっ刺してやる!!」


男はそう言って泉雲を恫喝する。

大抵の人間は、例え腕に自信があったとしても、やはり刃物を見ると怯え、恐怖し 必ず隙ができるのだが、


「ふん… やってみろよ」


「!??」


泉雲は怯えるどころか不気味に笑いながら煽ってみせた。


男の方がその泉雲に対して一瞬怯んだが、手には刃物、相手は素手、どちらが有利か一目瞭然なので、勢いよくナイフを突き出し前へ出た。

だが ナイフの間合いで男の動きがピタリと止まる。 何故か 止まったのだ。


男A「!? へ?  んな??」


「オラ … どーした? 刺さねえのか?」


泉雲がギッと睨むと、触れてもいない男の手がぐるりと捻れて、男は激痛に苦悶の声を上げた。そしてそのまま手に力が入らなくなり、そのままナイフを落としたのだ。

そして泉雲は能力でほぼ動けないその男の腹に一発蹴りを捩じ込む。それに苦しそうに「ぐえっ」とくぐもった声を出し、苦しそうに蹲る男。


男C「!??  ひいぃいいいっ!!」


「…ただの人間が このオレに敵うわけねーだろ」


未だスマホを構えて1人動画を撮っていた男に泉雲が気づき、

「…何 撮ってやがる」


ユラリと体勢を戻し、泉雲が手を翳し、睨むと 男のスマホがボンッ!と音を立てて突然煙を上げた。


男C「!?うっうわあ!?? なっ なにこれなにこれ??」


泉雲に睨まれて、ヤバいと感じた男は、煙を上げて熱をもったスマホを投げ捨て、オタオタしながら壁際にへばりついた。


(ひぃいいっっ なんだよこれ??ホラー映画みたいじゃん!! あいつ バケモンかよっっ)


男C「あっ ごっ ごめんなさいごめんなさい! オ…オレは その陰きゃ いえっ その子に なんにもしてません!」


「コイツの動画撮ってたろ」


泉雲の 常軌を逸したようなその表情に、恐怖を覚えてカタカタと震えて涙目になる男だが、

ちょうどその背後に倒れていた仲間の男が立ち上がって泉雲に襲いかかろうとする姿が見えたので、

恐怖で強張っていた顔の口元が安心で一瞬弛んだ。


だが…


泉雲は後方から襲いかかられたが、男の攻撃を見ずに軽く躱し、そのまま前のめりになった男の後ろ首にエルボー(肘打ち)を喰らわせた。そして攻撃を受けた男は堪らずそのままバタンと倒れたのだ。


(…! ちょっ  う 後ろからの攻撃を…見ずに かわした??)


そんな バトル漫画のようなシーンを目の当たりにし、男はもう敵わないと怯えて命乞いをする。

(いやだ! 殴られたくないっっ)


男C「いやっ ははっ もおーほんとっ すんません!!」


(なんなんだよ??この美形っ 銀髪に赤目って 中二病全開だし! 怖えーし!強えーし!)


男は己の頭を地べたに擦り付け、その名の通りの土下座をし、許しを請うが、


「お前らみたいなクズは 山ほど見てきてな そーいう見え透いた態度って反吐がでんだよ」


渾身の土下座は通じず、男は顔を真っ青にした。 そしてガタガタ震えながら勇気を出して


男C「あ あやまってんじゃんー」


顔を上げると美しく整った顔に、燃えるような緋い泉雲の瞳が己の目に映り込み動かなくなる。

そして…


男C「… あっ  うっ  ばっ バケモン…」


「ハッ… オレがバケモンなら お前らはクズのゲテモノだな」


すると


男B「くっそぉ〜 おっお前 なんなんだよっ いってえ」


そう言ってはじめに汐梨に跨っていて泉雲にぶん投げられた男が起き上がったのだ。


「… そのまま寝とけばいいものを」


男はマイクを手に持ちジリジリと泉雲に近づく、

そしてグワッとそのマイクを振り上げて泉雲に殴りかかったが、泉雲はそれをパシッ!と受け止めてそのまま流して男の腕を捻り上げた。


男B「いでででで!!」


「お前ら アイツに 何をした?」


男B「いてえ! 痛えって!! はっはなせっ … よっ」


  ギリリッ


男B「!!ぎゃああ!!」


「うっせぇな  何した?」


男B「はっ はな し…マス はなしますからっ」


男が〝話す″というので泉雲は少しだけ力を緩めた。


男B「はっ …はあっ …あ あの子には まだ 手は出してません!」


「なんか飲ませたろ」


男B「!! …… す 睡眠薬  を…」


「ゲスが… なんの?」


男B「…せっ 人に もらった モノで なっなんのクスリかは わ わかりませんっ」


泉雲は舌打ちをし、スマホを手に電話をかけた。


「あー オレ 後で◯◯町のカラオケ◯◯まで来い」


命令口調で泉雲はそう告げて電話を切った。


男C「…おっ オレたちを どーするつもり?」


「ああ゛ ?」


泉雲が光る燃えるような瞳でまるで虫ケラを見るように見下ろすと、ヒィッと悲鳴を上げて縮こまった。

そんな部屋の中に また人が入ってきたのだ。


麦野「ちょっと なんで誰も電話にでないのよっ」


そこに入って来たのは、誰とも連絡が取れなくて焦れて戻ってきた麦野だった。


麦野「!! え… なにこれ??どーしたー !え?泉雲 くん? 」


ドアの入り口から部屋を見渡すと、至る所に機材や人や物が散乱していた。

更に泉雲の姿を目にした麦野が驚いて部屋に入った途端、汐梨の霊力にあてられた中の〝モノ″が


「ひょ… こいつぁ 甘美な匂いがするなあ…実に…旨そうだ」


そう言って 麦野の中に居た〝モノ″が目覚めると、麦野はグルンと白目をむいて気を失った。


「…お前 変なモノ飼ってたんだな」


「ん〜?ワシが視えるのか?小僧 」


「ああ醜い姿がハッキリとな」


「ひょっひょっ ワシの存在に怯えるどころか毒吐くとは キサマ 何者じゃ?」


まるで 麦野を操り人形のように動かし、完全ではないが形を成してきた黒く蠢くモノが出てきた。


男C「え? しっしゅかちゃん なに?どーしちゃったの?」


妖が視えない声が聞こえない普通の人間の目には気を失ったはずの麦野が奇妙な動きをしているだけに見えるのだ。 それに困惑する男たち。


「憑き物か…お前は 狐か 鬼か」


「くっくっくっ 鬼じゃ もう少しでこの娘御の魂を喰えるところじゃったのに 邪魔しおって」


そう言いながらズルズルと麦野の中から出てくる鬼。


「どーやら その女の邪念に巣食うってたようだな」


泉雲が麦野に向かって何やら話をしている。内容の意味が解らない男たちは戸惑うしかない。


「それより あの 娘御ぉ〜 あの旨そおな娘御をくーわーせーろおー」


鬼はそう言いながら汐梨の元へ襲いかかろうとするが、泉雲がその体の一部を掴み阻止する。


「なっ? キ…キサマ このワシに触れるか!?」


泉雲がまだ形を成していない鬼の足を掴み、ひとまず邪魔な掴んでいた男を突き放して、


「フン…誰に言ってやがる ど低級が 消え失せろ」


泉雲はそう言って鬼の足を引き裂いた。


「ん ぎゃあぁあーー!!」


痛みで堪らず鬼が叫び暴れ出す。その背後から泉雲がまたも攻撃し、鬼は断末魔をあげながら呆気なく霧散し消えたのだ。


そして泉雲は麦野の前へ立ち 頭を鷲掴みにし、


「お前 感謝しろよ アレが完全な姿で出て来てたら 廃人になってただろーからよ」


そして泉雲は己の瞳を更に燃やして


「忘れろ」


泉雲がそういうと、麦野は目を一瞬見開きそしてゆっくり閉じながらそのまま倒れ込んだ。

そして、ずっと様子を見守ってた男たちに泉雲が視線を向け、


「さ… お前らの処刑の続きをするか」


男たち「「「!!?」」」


「安心しろ 殺◯はしない」


男たち「「「?!!!」」」


と恐ろしい言葉を吐き捨てて怯えきってる男たちの方へユラユラと歩きながら 処刑と称して容赦ない力で男3人をボッコボコに殴り蹴り、全治3ヶ月の重症の怪我を負わせたのだった。

勿論 その後は キッチリこのカラオケ店で泉雲を見た記憶だけ消してやったのだ。




***


無数の香の匂いがむせ返る木造家屋の一室で、 そこの主とおぼしき十二単を身に纏う1人の女。 

部屋の窓から顔を覗かせ、月夜を眺めていた。


「◯◯姫様 今宵は寒さが厳しいですぞ お身体に触りまする」


「… あのお方は… この美しき月夜を見てるんだろうか」


「…… 姫様…」


(え…? あれ  ここ  どこ? )


「妾は呪われた姫じゃ この若草色のまなこが その証… あのお方は こんな妾を 1人の姫として見てくれたのじゃ…」


(え? なんで 私 このお姫様の気持ちが わかるの? え? だれ? わたしなの?)


長い長い髪を伸ばし、まるで平安時代に出てくるお姫様のように十二単を身に纏う女は 汐梨と同じ緑色の瞳をしている。


凛とした佇まいが、美しさを現していた。


(…私と 同じ緑色の瞳を持つあなたは だれ? なんで そんな… 悲しそうな顔を…してるの?)


汐梨が手を伸ばそうとした時、深い眠りから漸く目覚めたのだった。


「やっと 起きたか」


目覚めると、見知らぬ天井で、横を見ると神代泉雲がいたのだ。


「!?  … え?」


思わずガバリと起き上がった汐梨は頭痛を感じた。


「え… いた」


頭を抑えていると 泉雲が怒鳴った。


「おっまえ バカだろ!」


「… え?… バカ?」


「このマヌケ あんなとこにホイホイ危機感なく出向いて行きやがって!」


「… え?  ?あの…なぜ 神代くんが あの…ここ  どこですか?」


(あれ なにがどうなって  さっきの  夢? ん? 夢 ?私…なんの夢みてた…)


何故泉雲が今自分の横に居て、その泉雲に怒鳴られているのか、そして 此処はどこなのか…さっきまでカラオケ店にいたはずなのに、さっぱり状況が飲み込めない汐梨はキャパオーバーしていた。


そして汐梨は先ほど見ていた夢の内容も忘れてしまったのである。

色々困惑していると、


「不思議ちゃん ダメだよぉ〜見ず知らずの男たちにホイホイついていっちゃあ」


「あ…え…?鴉丸さん?」


汐梨が今いるのは鴉丸菊ノ助が経営するルーズカフェの休憩室であった。


あの騒ぎの中、泉雲に呼ばれて駆けつけた鴉丸は部屋の惨状を目の当たりにし、肩を落とした。泉雲の〝後始末″だと思って…いつもの事だと思っていたから余計に驚いたのだ。


それは…ただの人間が約3名酷い状態で血塗れで気絶しており、更に山積みにされ、顔は腫れ上がり、どの男も骨の一部を折られて重症を負わされていたから。


大きなため息を吐き、仕方なく麦野と男3人を知人の病院に送り、連れて来た数名の部下と共に部屋を元通りにして、内密に隠密に事件をもみ消す。

これが鴉丸菊ノ助の仕事でもある。


泉雲の〝妖討伐″の後始末には慣れている。


だから今回は例外と言っても過言ではない。


なんせ 神代泉雲という男はこちらからの案件でしか、動かないからだ。まあ断られる事もしばしば… だが頼んだ案件はほぼ100%成功に収めるのも事実。(その様子を菊ノ助は実はこっそり見ていたりもする)それほど 能力が圧倒的に高いから。

でも 普段はめんどくさがって動かない。


しかし今回は勿論案件でもなんでもない。

恐らく 私情で動いたから…


電話で 殆ど状況を知らされずに(いつもの事だが)向かった菊ノ助だから

状況を見て驚いたのだ。


その惨状の中藤峰汐梨もいて、その汐梨を抱き抱えていたのは神代泉雲。


?アッレ〜?? 混乱していると泉雲に淡々と説明を受け 飲まされた睡眠薬を中和させる薬を後で用意したのも菊ノ助であった。


(…いや お願いだから そーいう事は先に言ってほしいんだけど…)


と今回は流石に思った。先ほどの 自分の苦労をしみじみ思い出していた菊ノ助に、


「あ… あの… 麦野…さん  は?」


汐梨がそう質問したので、また泉雲がイラッとして


「お前はとことんアホだな 自分がこんな目に遭ってもまだあの女が気になんのか?ほんとマヌケもたいがいにしろ!」


泉雲にアホだマヌケだバカだと言われて状況がまだ解らない汐梨は固まる。


(かっ 神代くん なんでそんな怒ってるの? そして口悪い…)


「… こんな目?」


そう言われて、汐梨がふと自分の身なりに注目すると、かけられた布団の下にブレザーを被されてるだけで、シャツはいつもきちんとスカートの中に納められているはずなのに剥き出しになっており、きちんと結ばれているはずのリボンもなかった。


その言葉通り乱れていたのである。


泉雲は極力寝ている汐梨の身体に触れないように此処ルーズカフェの休憩室まで自ら運んだが、さすがにシャツのボタンと捲し上げられたキャミソールは色々思う事はあって、誰にも見られないように、時間はかかったが元に戻していたのだ。


「!??  え?  なっなんで?? 服??あれ?  めっ メガネ??」


「ここではコレは必要ねぇだろ」


そう言われてハタっと見ると、泉雲の手の中にメガネはあったのだ。


「……」


2人のやり取りを見かねた菊ノ助が口を出した。


(女の子に向かってまぬけだアホだと…ほんと泉雲くんは…)


「あのねぇ 不思議ちゃんは騙されてクスリ盛られて 襲われそうになったそうだよ」


「え? クスリ…?  おそわれ?」


「それをー泉雲くんがぁ〜助けてくれたんだよ☆」


「! べっ 別に 助けたくてたすけたんじゃ ねーよ」


「あの時彼 荒れ荒れでね〜その悪い男たちは全治3ヶ月の大ケガでぇ〜もーひどいのなんのってー」


「だまれ!カラス」


「やー だって泉雲くん ほんとの事じゃないかぁ〜♪」


2人のやり取りを聞いていた汐梨がまた口を挟んだ。どうしても 気になるようで…


「あの…む…麦野…さん は?」


まだあの女の事をいうのかと ブチ切れした泉雲が、


「いい加減にしろバカ女! お前を騙して野郎どもにハメ撮りさせて輪姦させよーとした女をまだ気にすんのか?」


もう 身も蓋もない事をどストレートに言ってしまったが…


「…あの 〝はめどり″?〝りんかん″って  …なんですか?」


悲しいかな汐梨は そういった類の言葉には非常ーに疎いらしく、理解できなかったので、


「はあ??」


さすがの神代泉雲もこのオンナは…と脱力するしかなかった…


側で事の成り行き見守る菊ノ助も たははーと乾いた笑みを浮かべ…


(…他人に対して こーんな感情的になる泉雲くんって はじめてだなぁ うんうん!学校行かせて正解だったな☆ めいっぱいアオハルしたまえよー♪)


菊ノ助は菊ノ助で内心微笑ましく面白がり、



かくして 藤峰汐梨の貞操の危機的状況は、神代泉雲の電光石火の活躍により無事収束したのだったが    当の汐梨は、何一つ 知らないのである。






















異能者IZM17話をご閲覧いただきありがとうございます! 次回も隔週投稿ですので よろしくお願いします。 

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