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異能者IZM  作者: てんせん
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異能者IZM 第12話 〜黒い心と蠢くモノ〜

第12話



現在1ーC組はかつてない静寂に包まれていた。あまりの出来事に皆んなの時が止まったかのように…


だが次の瞬間1人の女生徒の悲鳴で静寂がかき消されたのだ。


女生徒A「いいやぁああー!!なんで?どーして??かっ神代くんっウソだと言ってええー!!」


この半ば半狂乱になっている女生徒は、つい最近泉雲に告白してフラれていた。

どう見ても、自分より格下の汐梨に負けたかもしれないと思ってショックを受けて盛大に取り乱しているのだ。


泉「あーうるせぇ 藤峰ちょっとこい」


汐「!?!」


汐梨は現在、不本意ながら、かつてないほどの人に囲まれてしまって目立ちたくないのに、泉雲の一言で余計に注目が集まる。

もうこれにはオドオドオタオタするしかない。

そんな汐梨にイラッとした泉雲が無言でズカズカと人を掻き分けて割り込み、汐梨のすぐ横に立った。

上から威圧的に睨む泉雲を見て、汐梨は観念してゆっくり椅子から立ち上がるしかなかった。


(ヤダッ…こんなに注目されるなんて…神代くん ひどい!! でも逆らうと後がこわい…)


泉雲が顎で合図し、教室を出るよう指示(命令)する。

それに静かに従って泉雲の後ろをビクビクしながらついて行く汐梨。

そしてそのまま二人は教室を出て行ったのだ。


二人がいなくなった教室では…


男子生徒A「…オレ…あんなに喋ってる白王子はじめて見たぞ…?」


男子生徒B「いや…ってか あのイケメンがなんで地味峰と?え?いつから?」


真「わぁーみんなの前で よくやるね☆」

パチパチと手を叩く真太郎。


秀(いや…アレって パシリとか子分みたいな扱いじゃね?)

冷静に見ている秀雅。


そして半数以上の女生徒たちが発狂にも似た悲鳴をあげたのだ。



そんな教室から避難するように静かな場所を求める当の本人達は、誰もいない階段の踊り場にいた。


「…あの…なんで しょうか?」


「お前がどんな能力を持ってるか教えろ」


(え?この期に及んでまだそんな事聞いてくる気? ほんとなんなの!)

「…」

 汐梨の気持ちを汲み取る気はさらさらないようで、泉雲は自分が聞きたい事だけを聞く。


「お前が妖を視る事はわかった それ以外でだ」


汐梨は少しムッとしていた。この男のせいで目立ちたくも、騒がれたくもなかったのに全て台無しにされたと


でも怖いのも事実だ。


(たぶん…私の目の色の事は誰にも言ってないんだよね? 黙っててくれてるのかな?)


チラリと泉雲の顔を見ると、不機嫌そうな顔をしているので〝お願いするのは難しそうだ″と聞きたい言葉は飲み込んだ。


「…結界を 張ることが でき  マス」


「それと?」


納得してないご様子である。

だが汐梨は 絶対に鏡を渡れる能力だけは知られちゃダメだと思って

※祖母にも硬く口止めされている。


「…ど 動物の 気持ちが その…なんとなーく わかり マス」


「スゲーなお前 喋れるもんな それと?」


(え…? まだ 解放して下さらないのですか?)


どこまでも上から目線の泉雲は腕を組み、手すりに保たれながら促していたが、突然ここでストップがかかった。


「…いや また後で聞く」


そう言って泉雲が突然動き出し、その場を離れた。

汐梨は意味が解らなかったが、とりあえず漸く解放された事に胸を撫で下ろし、

時間差で教室に戻ろうとして、踵を返すと

そこには2人の女生徒が立っていたのだ。


女生徒A「…藤峰 さん」


「あっ ハイ!」


そこにいたのは、今まで声もかけられた事がなかったクラスメイトで、


女生徒B「…神代くんと なんの話してたの?」


「あ…いえ とくに 何も」


女生徒A「〜なんでっ あんたなんかを神代くんが呼び出すわけ?」


大抵男子が女子を呼び出して2人きりで話をするという行為は=【愛の告白】というのが常なので、汐梨を責め立てる女生徒は必死なのだが、もちろん恋愛経験など無いに等しい汐梨は知らない。


(いや…言えない!妖が視えるとか 霊力があるとか!)


そして汐梨は今時女子2人に囲まれて身動きが取れない。

神代泉雲は既に居ないのに

だがこれは解っての行動。 女子は気になる男子がいると、男ではなくその相手の女を責める習性がある。 そんな事知る由もない。


そして呼び出されたほんとの理由も話せる訳がない。


せっかく女生徒に話しかけてもらえても、こんな喧嘩腰じゃあ嬉しくもない。

とりあえず汐梨が言える事は


「ほっ ほんとに なんでもないんですっ

 

女生徒A「なんでもないんならなんの話か言えよ!」


語気が荒くなる今時女子。

それにビクリと肩が震えて固まる汐梨。

そうこうしていると予鈴が鳴ったので、女生徒2人は不満を漏らしながら教室に向かった。


取り残された汐梨は2人の威圧に圧倒されて暫くボーゼンと立ち尽くしていたが、自分も教室に戻らないといけない為、急いで向かった。


教室に戻ると注目がまた集まったが、その後すぐ教師が入ってきたのでそのまま静かに汐梨は自分の席に着いたのだ。


だがそれでも何人かの周りの生徒の視線を感じた。

それは嫉妬にも似た悪意が混じった視線。


以前 汐梨が感じたことがある思い出したくない視線。

だが実際はそれとは毛色が違うのだが、経験値ぎ低い為、気付けないのである。


(なんだろ…え?まっまさか神代くんっ私の目の色の事みんなに喋ったとか??まさか…


疑心暗鬼になりながらも、キッと恨みがましく泉雲をコッソリ睨むが、当の本人は全く興味がない様子で余計に腹が立った。


(喋ったの?どーなの??別に口止めなんてしてないけど あー!すればよかったー!!)


全く見当違いな事で精神的に追い詰められていく汐梨。

でも昔はそんな視線に怯える事しかできなかったが、今では耐性がついたのか、多少は強気になっている。


心の中だけだが


授業のおかげでこれ以外は平穏無事に過ごす事は出来たのだが、


ただ休み時間になると、周りがヒソヒソと聞こえるように話し出すのに

当の神代泉雲に至っては[我関せず]といった顔なのである。

まるで四面楚歌…

それに耐えれない汐梨はコッソリ教室を出て女子トイレまでダッシュで駆け込む。

(もー どーしてくれんのよ? まさか私が今日答えた事気に入らなくて根に持ってたりする?それで私の目の色の事喋ったとか?)


どーしても気になるのは自分の目の色の事らしく、

とりあえずチャイムギリギリまでトイレの個室に籠り、時が過ぎるのをひたすら待つ事にした。

その時 ドンドン!とドアを強く叩く音が聞こえ思わずびっくりして便器の蓋に座り込んだ。

女生徒A「ちょっと いるんでしょ?出て来いよ!」


(えー しつこいっ!)


女生徒B「なんで神代くんがあんたなんかに構うの?」


女生徒A「地味峰のクセに生意気なんだよ!」


ドア越しに罵声を浴びせられ


「ちがっ 関係…ありません」


女生徒C「関係ないってなんだよ!」


キツく問い詰められる中やっと待ち望んだチャイムが鳴った。


すると女生徒達は不満そうにしたが、「行こ」「行こ」と3人バタバタと教室に向かったのだ。


取り残された汐梨は


(…なんで? 私は…なにもしてないのに でも…目の色の事は言ってこない…喋ってない?)


どれだけ罵声を浴びせられても、汐梨の気になる所はそこなので、考えこむ。

 

(人気者の神代くんが私に構う?あり得ないんですけど!どーやったら誤解解けるかな…)


ウンウン唸りながら考えていたが、はたと気付く。


(あ! あ!!そーいえば!チャイム鳴ってた!!忘れてた!!)


バタバタと急いで教室に戻り幸い、注意を受けただけでそのまま授業を受けれた。




そして昼休みに入り、汐梨はいつものように教室から1人抜け出して、1人になれる場所へと急いだ。結局いつもの準備室に入ってピシャリと扉を閉めて施錠する。


「ふぅー… これでひとまずは安心よね」


友だちも未だにできない汐梨はまた1人になる事に慣れていく。

しかも今は神代泉雲の事で教室中の空気に耐えれない。


「〜お願いだから 私の事はほっといて と ともだちなんか…もう  いいよ 無理 だもん…」


とは言ったが、頭には小柴さんが過る。


(小柴さんは明日から登校できると聞いた…小柴さんでも みんなと同じように私に悪意 向けるのかな…)


悲しい気持ちになるが、腹は減る。持ってきた手提げから弁当を取り出し、もそもそと食べていると

突然施錠したはずの扉がガチャリと開いた。


それに驚き入り口に目をやると、


「やっぱりここか」


「!!?」


今1番会いたくない人がズカズカと無遠慮に入り込んできたのだ。


「? あっ あの わたし カギ…かけたはず…ですが…」


「フン あんなもんオレには無意味だ」


(ピッキングのスキルでもあるんですかーへぇーそーですかー)


何度逃げても追いかけてくる泉雲に、自分には何がしたいのか解らないと半分呆れてきた汐梨だが仕方ないので


「…あの 私に何か用ですか?」


「…お前の能力についてだ まだ聞いてないことがある」


「…そんな事聞いて どうするんですか?」


「…言っとくが興味があるのはオレじゃない カラスが聞けとうるせえんだ」


「…私に 仲間になって欲しいって事ですか?」


「さあな」


(…さあな って どうしたいのよっ)


汐梨は既に怯えていない。どちらかといえば今はチベットスナギツネのようにスンッとしている。

「私 神代くんのせいで迷惑してるんです」


いつもオドオドしながら喋る汐梨だが、今は冷静なのか怒っているのかスラスラと言葉を発している。

その態度に泉雲も内心驚いたが、


「めいわく?」

〝迷惑″と言われピクっと眉毛が上がる。


「…なんだよ その 迷惑って?」


「あなたに関わったせいで私は目立ちたくもないのに クラスメイトから騒がれてるんです」


「はあ? それがなんでオレのせいなんだよ?」


「やっと高校では 平穏にっ誰も私に関心持たなかったからっ私は 平和にっ妖や妖怪なんかの事で振り回されずに過ごせてた!」


とうとう汐梨は心の本音をぶちまけた。


「じゃあ なんであの日 人助けなんかした?あの日お前が現れなかったらオレもお前なんかに興味持たねーよ!」


泉雲も知らずに本音が漏れた。


「!!」


「お前が騒がれるのは そのキモい見た目のせいだろ!モサいんだよちょっとは気を遣え」


女の子に対してでも容赦ない泉雲。


「!あなたには 関係ないじゃないですか! もーほっといてください!」


2人は熱くなり互いの気持ちをぶつけて合う。


「!ーっ だからっ オレは その せめて見た目をー」


泉雲は焦った。初めてこんなに感情的になる藤峰汐梨という女に対し、どう言えばいいか解らなくなったからだ。

はじめて言葉が詰まる。


だが汐梨は内心ズバズバとデリカシーのない暴言にグサグサと刺されて心を抉られている。だがそれでも、


(この人こそ元凶なんだから 負けるな!わたし!!)


関わりたくなんてないのにっ なんで放っておいてくれないの?


大きく深呼吸をして「出て行って」と言おうとしたところで、背後の窓をコツンコツンと叩く音がした。

泉雲を見ると額に手を当て顔を顰めている。


振り向くと、想像していた通り、北斗がいたのだ。

汐梨はこの空気の中現れてくれた事で、ホッとし、慣れた仕草で窓を開けて北斗を部屋に入れたのだ。


その頃になると北斗もだいぶ慣れたようで、すぐに机に飛び乗り、当たり前のように汐梨の弁当をつつき出した。もう何度も食べられてしまってるので、

汐梨は持ってきた手提げからもう一つの弁当を取り出し、泉雲を放置して北斗の横で食事を始めたのだ。


放置された泉雲は、なんとも言えない疎外感を感じ、


「おい」

と声をかけるが反応はない。北斗までも…


汐梨は当然無視を決め込む。

教室や女子トイレで女生徒たちに責められ

、今ここでは元凶の泉雲に責められて

流石の汐梨もうんざりしていたのだ。


「このオレを ムシする気か?ふざけんな」


そう言われてたまったモンじゃないと思った汐梨はキッとねめつけて


「あのっ 防衛省の方にお伝えください」


「なにを?」


「私はあなた達の仲間になる気なんてないですと 話は以上です お帰りください」


「…」


「聞こえませんでした? 出て行ってください」


いつもオドオドビクビクする所しか見た事がなかったせいでもあって 迫力に圧倒される泉雲。そして北斗に助けを求めるかのように


「北斗! こっちに来い」


と呼ぶが 聞こえているはずなのに、北斗は夢中で弁当を食べて泉雲の声かけにも応えない。


「おっまえ そんなモン喰うな! 北斗ー」


それでも北斗は食べる事をやめない。


北斗は今までなら泉雲が呼ぶとすぐ肩に飛び乗ったりするほど懐いているのに、その北斗がまさかの無視を決め込んでいる。


泉雲はそれに珍しく顔を青ざめさせショックを受けた。


「…お おまえ…勝手にしろっ」


泉雲はそう言って捨て台詞を吐き 部屋から出て行ったのだった。


「や…やっと 出てってくれた」


今まで張り詰めていた空気が抜けたかのように、汐梨は項垂れるように机に突っ伏した。

そして大きく息を吐くのだ。

その横では大きな鷹の北斗が黙々と食事をする。北斗に対する怖さや恐怖は当時に比べるとだいぶ薄らいでいたので


「北斗くん…君のご主人様は こわいね」


そう言う汐梨だが 今日の汐梨もなかなかである。

北斗はそんな汐梨にピイッと鳴く。そんな北斗を汐梨は微笑ましく笑みを浮かべ、自分の弁当を嬉しそうに啄む姿を見て和んだのだ。


そんな中 泉雲が去った後に部屋の外で動く影が、 それが汐梨のいる準備室へと近づく。

そして そーっと中を覗き込んできたがその目が怒りを滲ませていた。


女生徒A(…ほんとに 神代くん 藤峰なんかと会ってた)


今汐梨がいるこの場所は、少し前にクラスluinグループを賑わせた張本人である、前原真太郎から聞き出していたのだ。



その張本人の真太郎はクスクスと笑いながらスマホを見つめて


「ねぇ ヒデー楽しくなってきたよー♪」


「…」


秀雅は女生徒達が教室内で不満を口にしている様子をみて、思っていたより騒ぎが大きくなっている事に苦笑いを浮かべた。


(こーいう空気悪いの俺 好きじゃないけどなーまあ…藤峰は どーでもいいけど)


今回の騒動で、どんどん女子達の反感を知らないうちに買っていく汐梨。


それは本人の意思とは関係なくクラスだけではなく他にも飛び火してどんどん膨らんでいくのである。




汐梨のいる準備室の入り口ドアの小さな窓ガラスを覗いていた女生徒2人は、互いに顔を歪ませながらその場を去ったのだ。




人間の 醜い妬み 嫉み 僻みというモノは、共感できる者同士が集団で 共感できない者(1人)に対して敵意を向ける事が多い。


特に自分より劣っている、自分とは違う と決めつけた人間に対しては、特にその傾向が強くなる。


2人の女生徒は、教室に向かい、もう1人の女生徒にこっそり報告するのだ。


その女生徒はロングヘアで、髪を茶色く染め、爪はラメを入れたネイルで派手め、顔はばっちり化粧でキメてる今時JK。

見た目からもカースト上位である事が伺える生徒であった。

※大和仁王学園は校則だいぶ緩めなのです。

 

手にスマホを持ち、食事を終えたようでリップを塗り直しながら


「へえーそーなんだあ マジだったんだー」


(なんで泉雲くんがこの美人の私を差し置いてあんなっ もっさい地味ブスなんか構うの?? ムカつくー!!)


手に持つリップに力が余計に入ってしまい、くちびるからはみ出した。


神代泉雲はその見た目から、目立ち、そして何より〝帰国子女″というグローバルなスペックで編入当初からモテていた。なのに誰にも靡かないし、普段は無口でクール。

既に何人かに告られてもいるが、全て断っている。


そんな 誰にも靡かない神代泉雲が よりによって1番不釣り合いな藤峰汐梨とこっそり会っていたのだから、己の女としてのプライドを傷つけられて、女の僻みが余計に強くなるのだ。



だが…そういった〝負の感情″をエサにし、増殖するのが異界のモノたち…



それは…静かに 確実に力を増していき闇の中で蠢いているのだ。


「心地やあ 心地やあ もっとお もっとぉーくれえ」


それは人の悪意の心の中に巣喰い、ゆっくりと大きくなってゆく。


それはそれはまだまだ小さきモノ。

そんな小さな妖気はすり抜ける。


だから泉雲も気付かない。もちろん特殊メガネをかけている汐梨も…


それがいつしか形をなし、強大な力を手に入れるまでは 誰にも気付かれる事はないのである。


























異能者IZM12話を読んでくださってありがとうございました! やっぱり私はこの後のお話は次の金曜日に間に合わないと思いますので…申し訳ありませんが

次回からは隔週投稿にさせていただきます。

ここまで読んでいただいて「おもしろい」「続きがみたい」と思ってもらえたなら

下の☆☆☆☆☆からぜひ評価お願いします。

励みになりますので 何卒よろしくお願いします。


本当にここまで読んでくださってありがとうございました!もーちょっとしたら新キャラも増えていくので次回も読んでもらえると嬉しいです。

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