第八話
「んー。少しの間とはいっても、名前がないとな……」
名前を付けてしまうと愛着がわいてお別れするときにできなくなってしまう。
まぁ、その時はその時だ。その時が来た時に考えればいい。
直感で名前を付ける。そのほうが呼びやすいし愛着がわくから(持論)
「よし。お前の名前は“ミケ”だ」
安直すぎる。考えてなさすぎる。三毛猫だから“ミケ”何て名前を付けられる三毛猫がかわいそうだ。
それでも、僕はその名前のほうが呼びやすいし愛着がわくから“ミケ”という名前にした。
餌を盛りつけたお皿をリビングのほうに持っていき床に置いた。
「ミケ、ご飯だよ~。食べたいのを食べな」
と声をかけると、まっしぐらにお皿の上にある餌に飛びついた。
食べている最中にそっと背中を撫でてみた。すると
びくっ!!としたがその後は何事もなく夢中でご飯を食べていた。
少しの間撫で続けていると“ゴロゴロ”と鳴きだした。
甘えているのだろうか?それとも安心しきっているのだろうか?
わからない。それでも今日一日は安心しても大丈夫だ。
「そんなに慌てて食べなくても大丈夫だよ。誰もとったりしないから」
そう言いかけてもミケはガツガツと夢中で食べていた。
ミケがご飯を食べ終えて毛づくろいしている。
少し多いかなと思って買ってきた餌を全部平らげてしまった。
「よほどお腹が減ってたんだな」
ミケを優しくなでてやる。すると床に寝転んでゴロゴロと鳴き始めた。
10分くらい撫でていたらミケがいつの間にか寝始めていた。
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