今、行きます
「今日、藤井休みだって」
それは私の友人から聞いた言葉だった。
「へ、へーそっか」
私は冷静を装いながら受け流す。
「なんか風邪らしいよ?」
「風邪かーそっか…」
「やっぱり寂しい?」
友人はこのニヤリと笑いのながらからかうような目でそう言った。
「な、なんで?」
私は内心図星だったので少し焦りながら質問する。
「え?だって、あんた藤井の事好きでしょ?」
「は、はぁ?」
その声は自分でもわかるぐらいには裏返ってしまっていた。
「だってそうじゃん。多分クラス全員わかってたよ?」
「は?うっそ!」
私が辺りを見回すとクラスの全員が、うんうんと頷いていた。
「は、はぁ?」
私は恥ずかしさのあまり机に突っ伏して、顔を隠す。
「それより良いの?藤井、今日だれも家に居ないって本人が電話してたようだけど」
「え?」
私の脳裏には藤井がベットでしんどそうにしている姿が想像できた。
「ねえ、私ちょっとしんどいかも」
「うん、病欠って言っとくね」
「ありがと」
私は鞄を肩にかけると、急いで教室を出ようとする。
「藤井によろしくねー」
「頑張れよ」
「いってらっしゃい」
そう教室中のみんなに声援を送られる。
「お前ら明日覚えとけよ」
そう言い残すと私は顔を真っ赤にしながら藤井の家に向かって走り出した。
ごめんなさい、もう落ちも何もなく急いで書いて、量も少ないですが今日のところは許してください