俺と元カノと元担任と。
「なにを言ってるんだ?俺は帰るからな残業反対だ。」
(正直彼女の考えは読めない。早めに帰るにこすことはない。)
とその時だった。
「おい、てめえ」
聞き覚えのあるこの声とともに手が背中に突き刺さる。ほんとにそんな感覚。もう片方の手で肩をつかむと自分の方に向かせようとする。
それはかの有名な川上教諭。去年の俺の担任。
「春馬。入るよね?」
「教師たるものが脅しですか、、、?」
「脅し?人聞きが悪い。勧誘だ。どん底に落ちた帰宅部部長を会長にしてやろうとしてるんじゃないか?」
「残念ながら、帰宅部は兼部NGなんです。いや~残念だ。」
「帰宅部やめるちゃうのか、、残念だな。」
(この人、根はいい人なものの、負けず嫌い、頑固ときた。そして短気。ここは、一旦退却と行こう)
「いやーじゃあ検討ということで、この後すぐに直接塾に、、、」
「あれ、春馬くん直帰じゃないの?」
(^^)まるでこんな顔文字ついてそうな言葉。優等生スイッチ入りましたな~。。。)
あ、愛美忘れてたー。。このコンビまじでめんどい。焼きそばパン並みに重い
「春馬~。入るよな~?」
ここまで来て、彼を変えることは不可能だろう。最終手段。迷ってる風に見せて、帰宅。その後幽霊化。ベスト!!!!
「とりあえず、部室に行きます。これで川上先生も文句ないですね?」
「おーそうか。そうとなったら、早く行くぞ。」
ったくこの人は、、、
「はいはい。早く帰りたいので早急にお願いしますよ。」
こうして俺の若き社畜生活は始まるのだろう。
だが俺は絶対折れないからな。