6/34
俺と世の男子と。
始業式を終える。そして簡単なオリエンテーションやHR、写真撮影を終えると、新学期の初下校。
「きょうつけ、礼」
今日決まった学級委員長が号令をかける。
はーい今日の業務しゅーりょー。始業式の日は残業がなくて済む。本当に大好きだ。
サブバックはとりあえず学校においておくとして。斜めがけの学校指定のバックを肩にかける。高2になると教科書も増えて一層重くなる。これからの不安、また責任が詰まっているのだろう。ずっしりと肩に重みを感じられる。こうして俺は帰路につく、はずだった。
(おかしい。足が進まない。)
後ろを振り向く。
案の定あの魔女が俺のバックの後ろをがっちり掴んでいる。
「おい。何してんだ。」
愛美は立ち上がると、俺の耳元に口を近づけ、
「トショシツコイ」
と囁き、スタスタ歩いていってしまった。怖すぎ。。でも可愛いから耳はかなりきつい。意味わかるよね?世の男子よ。わかるよね?
すみません、かなり短めになってしまいました。