第2話冒険の始まり
ふと目が覚めると広大な草原に居た。
転生したてのせいなのか頭がクラクラする。
右手に違和感を感じ開くと1枚紙があった。
そこの紙に"あなたの能力については草原から約50kmの距離にある街についたら分かります"と書いてあった。
「なんだよこれ無責任過ぎだろ行くまでに死んだらどうすんだよ…」
ゆっくりと立ち上がり、周りを見渡すが特に何も無いただの草原らしい。とりあえずモンスターが最初からはいない事に安心し、街へ向かい歩こうとした瞬間前に黒い何かが現れた。
「痛っなんだこれ壁かこれ?」
ペタペタ触るが妙に温かみがあった。
「ん?なんだこれ壁にしては少し柔らかいな」
ペタペタ触り続けていると急に頬に痛みが走った
「何ずっと触りやがるんですか!?変態ですか?変態でやがりますね!?」
急に喋り出した黒いものに驚きを隠せずにいた。
「なにか言いやがれです!さてはまた変なことしようとしてやがりますね!もう堪忍なりませんもう一回ぶっ飛ばします!」
そう言い腕を捲りこちらへ来ようとした時ようやくこれが人であると理解した。
「ちょ、ちょっとまて!誤解だ!いや触ったのは事実だがわざとじゃない!」
必死の言い訳もも叶わず再び殴られ吹っ飛んだ。
「ここまで侮辱されたのは久しぶりです。今日は特別に機嫌が良いので許してやりますが次はねぇーと思いやがれです」
「ありがとうございます!次は絶対やりません!やりたくありません!」
自分でも引くくらいペコペコ頭を下げて謝った。
「少し腑に落ちませんがまあいいでしょう。ところでこんな草原の真ん中でなにやってやがりますか?答えによっては…ねぇ?」
ニコリと微笑み再び拳を握りしめた。
「ま、待ってくれ!俺は死んでそれからこの世界に転生してそして街に50kmで行こうと思ってるんだ!」
何がなんだか分からなかった。さっき殴られたのがトラウマになり、上手く喋れなかった。
「ちょ、落ち着いて喋りやがれです何言ってるか全然わかんねぇーです!てか50kmって早いな!」
いきなり意味不明の事を言い出したことに戸惑い始めた。
「ごめん完全に取り乱してた…簡単に説明するとこことは別の世界で死んで転生した。それでこの草原に飛ばされたこんなとかな」
簡潔に自分が今置かれている状況を説明した。
「ふーん転生ですかまあ信じましょう。私は魔法使いのミーナですあなたは?」
「俺は神谷慎也だよろしく。ところでなんで急に現れたんだ?」
現れた方法に疑問は特に抱かなかった。なぜならここはファンタジーの世界だからだ。
「たまたま空を飛んでいたら何やら変人が居たので気になってちょっかいをかけてみました」
しょうもない理由に落胆し、これからの事を伝えた。
「俺は今からここからおよそ50kmの位置にある街に行こうと思うんだがあんたはどうする?」
「ミーナで良いです。私もついて行きます正直ここら辺は良くモンスターが出るのであなた1人だと危ないですから。」
「おお!それはありがたいよろしくなミーナー!」
「は、早く行きやがれです!」
名前を呼ばれて照れたのか少し頬を赤らめながら言った。ミーナとのやり取りであまり気づいていなかったがさっきから凄く心地のいい風が吹いているのに気づいた。
「なんだこれ…凄い気持ちのいい風だな寝そうだ」
前のいた世界では感じたことのない心地良さに寝そうになった。
「ここの草原は私の昼寝スポットなのです!」
何が凄いのか良くわからないが誇らしげに言った。
「まあ寝るのはまた今度だな今は街に向かうか」
そう言いゆっくりと起き上がり歩き出した。
この世界にはどんな事が待っているのか、そして自分の能力に期待に胸を膨らましていた。
「おっしゃぁー!調子上がってきたー!」
「うるせぇです!」
続く
キャラ紹介
神谷慎也17歳
身長185
体重90
死んでファンタジーの世界に転生した主人公
ルックスはなかなか良いがオタクだったためモテなかった。筋肉の量がかなりある。
ミーナ??歳
身長150
体重??
なかなかロリっ子な妙な喋り方をする魔法使い
強さや年齢などはよく分かっていない。