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ことのはじまり

2016年東京

俺は死んだ。

いや、死んだはずだった。

だが死んだはずの俺の前に女の人が立っていた。

薄暗く良く見えなかったが美しい顔の人だった。状況を全く飲み込めずにいた俺の肩をポンと叩き彼女は悲しそうな顔で言った。

「あなたはつい先程車に轢かれそうな猫を庇って死んでしまいました。」

その一言で思い出した、俺はコンビニから帰る途中猫が車に轢かれそうなのを見て猫を助けるため車に飛び込んだのだ。

「ならここはどこですか?天国には見えないしとは言え地獄に飛ばされる様な行いはしてませんし」

少し間を開けてから喋り始めた

「ここは若くしてなくなってしまった人の為にもう1度生きるチャンス、即ち転生出来る場所なのです」

衝撃を受けた今までこんなことはアニメや漫画、創作の世界の話だと思っていたからだ。

だんだんと状況が分かってきた。

まず自分は死んだこと、そしてここは天国でも地獄でもないことそして最後に生き返れると言うこと。しかしここで1つ疑問が生じた。

「転生ってどこに転生するんですか?あと記憶とかはどうなるんですか?」


「記憶や容姿などは全部そのまんまで、転生先はそうですねあなた達の世界で言うとファンタジーの世界ですね。」

驚きを隠せずにいた。ファンタジーってお前の頭がファンタジーかとツッコミたくなるのを抑え質問した。

「私の頭はファンタジーじゃないですよ?」

再び驚いた。まさか考えまで読まれているとは思っても居なかった。

「このままではキリがないので早速転生の準備に入りますね」

連れられるがまま魔法陣らしきものの上に立ち目を閉じさせられた。そして詠唱の準備に入ろうとした時

「あ、忘れてました転生先の世界で生き残る為に私から素敵なプレゼントがあります。あなたは特殊な能力か特殊な武器どちらが良いですか?」

どこかで見たことあるような展開に少しテンションを上げつつもじっくりと考えた。

そして考えた結果出た答えが

「特殊な能力でいい」だった。

「わかりました。ちなみに能力は運次第なのでどんな能力でも恨まないで下さいね。あと能力の詳細は転生した時に手に握らせておきますので」

そう言い彼女は再び転生の為の詠唱をし始めた。

ゆっくりと意識が薄れゆくなかどんな冒険になるのか新たなる人生に期待をした。そして意識が完全になくなった。

「やっと言ってくれたーこの仕事ほんと疲れるのよねー。しかし彼凄い運の持ち主ねまさかあの能力を引き当てるなんてね。これから先が楽しみねー」

彼女はそう言い残すと手から謎のゲートを出しその先へと消えていった。


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