表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/13

?(クエスチョン)

 時間は当然流れていく。

 安藤の家に行った日から三日たった今。まだ彼女は学校には来ていない。

 東野さんはあの日からずっと通い続けている。どうにも極度の心配性らしい。

 教室内に一人いないのに、変化は見られない。元々委員長の出る幕は少ないからだ。

 自分としては何か行動を起こすべきなのか、それとも他国のことのように少しの情報だけ得て実際には何もしないのか。どうにも答えがでない。

 安藤はクラスメイトでしかない。しかしそのクラスメイトを自分の彼女が心配して、いろいろなことをしている。ここで何かをする人が主人公なんだろう。

 すなわち、何もできない、していない俺ははたして、主人公に感化されて動くサブキャラか、感化するものさえもいない生徒Aなのか。

 疑問が絶えない。いや、絶えないのはこの「いや」の無限地獄だろう。

 答えが出ない。出せない。そんなときの松芝沙良先輩。こんな売り文句を聞いたことがある。ていう利用経験あり。



「人類の進化のために、一番効率のいいものは何だと思うかしら?」

 松芝先輩の質問はいつもの事。それでも今回は少し話が大きかった。

 いつもなら、

「昨日の私の昼食は?」

 とか、

「私は風呂でどこから洗う?」

「暗記をするのに適した時間は?」

 …etc…

 ちなみに答えは、

「学校で注文しているお弁当」

「頭から」

「寝る前」

 無駄を省いていた。

「競争ですか?」

 そして今回の答えは、

「当たらずとも遠からず、正解は戦争ね」

「国取り合戦ですか?」

「それは戦国時代よ」

 少し時代を間違えたらしい。

「勝つためには力がいる。力とつくものが何でも。だから装備そのものを敵国よりも強くしようとして、それが作り変えられて生活を楽にする」

 それは正解認定してもいいんじゃないか。

「ゲームだって元々戦場でのシュミュレーターよ? 信○の野望とかはそれを色濃く受け継いでるかもね」

 松芝先輩の顔が皮肉に染まっている。艶かしくも畏れのある、女王のような。

 いや。女帝。女王様が正しいだろう。

時間をかけてしまったのに、短くてすみません。

今度は速くできるよう頑張ります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ