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TABOOO!  作者: 四季 華
生徒会!
2/21

1-2

 始業式が始まると、金髪は早速寝ていた。

「続いて生徒会長挨拶。生徒会長、高羽鷹たかばよう君お願いします」

 紹介を受けると、先ほどの黒髪が壇上に上がった。形式的な挨拶を終え、話は本題に入る。

「今年度の生徒会では、過ごしやすい学校をテーマに、生徒の皆さんからの悩み事、相談を受け、その問題に対して全力で解決に当たりたいと思います。私書箱に投稿していただいてもかまいませんし、生徒会室にお越しいただいてもかまいません。生徒の皆さんのために、生徒会は動きます」

 その後も少しの話をして、彼はマイクのスイッチを切って壇上から降りた。


 放課後、生徒会室の会長席で、鷹が椅子を軋ませた。現在この部屋には生徒会長の高羽鷹と、彼の双子の弟である金髪、しゅうがいた。

「で、何で俺が役員なわけ?」

「人の話を聞いてなかったお前が悪い」

 この部屋は窓側に一つ机があり、それは会長席となっている。そしてその前に向かい合う形で二つの机が三つずつ置かれている。マンガ家の席のような感じだ。

 その中で一般役員の席に着いた鷲が不平を漏らした。

「いやいやいや!おかしいでしょ。俺何にも聞かされてないんだけど!?何で俺生徒会役員にされてんの?」

「だから、オレはちゃんと言った。昨日、お前がマンガ読んでる時に」

「昨日?」

 思い出すと、昨日マンガを読んでいるときに鷹に話しかけられた。

『お前、生徒会入れよ』

『ん~』

 適当に返事をした気がする。あれはマンガの話が佳境に入って、鷹の声など聞こえていなかったも同然だ。

「あれっ!?」

「ちゃんと了承しただろう」

 鷲は頭に手を当てて唸った。昔から兄にはやりこめられる。

「何で俺なんて入れたんだよ。人数は足りてるんだろ?」

「お前は爆睡して聞いてなかったけどな、今年度の生徒会では過ごしやすい学校がテーマなんだ」

「へぇ~」

「その雑務係」

「うわ、直球」

 舌を出す鷲に、鷹は相変わらず腕を組んだまま。

「早速仕事だ、鷲」

「何?」



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