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イジケタ花

作者: 松浦 慶

今日もまた始まった

絶望的な朝に目が覚めた


懐かしい夢への追憶

感情だけの舌触り


画面越しに喋る人

僕にはどうでも構わない


電車は決まった線路を

走って僕らを決まった世界へ


奇跡を夢見て軌跡を描けども

行きたい場所は分からない


どんな道も既にアスファルト

誰かが歩いた足跡が滲む


道端に咲いた一輪の花を見ても

何か感慨を抱く訳でもなく


この花よく知ってるな

というか既に見飽きたな


何を師とすればいいのだろうかと

退屈な詩を書きながら思う常日頃


理想は理想の中にしか

存在しないだから理想


イデアとかユートピアも

二次元とかドラマの百億光年先


結論言っても

解決しないと


そんなの誰もが

知っている


君の為に僕がしてあげたこと

それは本当は自分の為


誰かに必要とされたくて

ああなんて不本意なんだろう


独りで泣いてた放課後

そうだその時あの花見たな


僕と同じ一輪の花

たった一つかれたって


たった一つ居なくなったって

この世界は変わらない


それ程の価値なんだ

他の誰かが君を愛しますように


人は皆平等に与えられた

不平等を手にぶら下げて


理想と夢に背を向けて

現実と現でもがきながら


主人公になんてなれない

界隈の中でか細い声で


小さな音で

終いに声は枯れて


早く水注いでください

誰か僕を愛してください


そう叫ぶことだけで

今は精一杯だから



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