第86話 共通点②
(´・ω・`) .。oO(もう一つ、裁判を通して気になったことは…………)
ジェフの犯した犯罪には支配というテーマが見られることだ
ジェフがなぜ死体を愛したのかの理由もこのテーマから読み取れる
ジェフは主導権を握られたくなかった
ジェフは多くの場合、相手が意識不明でないとオーガズムに達せなかった
ジェフが求めたのはじっと動かない自分に都合の良い人間だった
初めの内は薬を盛ることで相手を意識不明にして自分の快楽を満たした
だが、薬を盛られた相手もやがては目を覚まし、意識を持つ
支配にたいする病的な欲求がさらにエスカレートしていったジェフは
しだいに生きている存在そのものを恐れるようになった
そして、死者に執着するようになった
(´・ω・`) .。oO(この支配と言う欲求…………)
このことにもボクには身に覚えがある体験談がある
それは幼いボクが少し成長した頃の話だ
ボクはある日、ひとりの女の子をボクの部屋に誘った
彼女を誘った理由は遊ぶためではなく
催眠をかけることだった
ボクは彼女にロウソクを見つめるように言い
彼女はそれに従った
適当な時期を見計らって目を閉じるように言った
彼女はそれにも従った
深く息を吸ってと言えば、彼女はそうした
両手を頭の上まであげるように言えば、彼女はそうした
(´・ω・`) .。oO(ボクは彼女を完全に支配したと思った)
彼女は催眠にかかったのだ、彼女はボクのものだと思った
この衝動は子供ながらの無邪気な遊び心では決してなかった
ボクは彼女を好き勝手にしたいという欲望に飲まれていた
この欲望は女の子を意のままにできるという性的なものだった
(´・ω・`) .。oO(でもボクは臆病だった)
怒られることを恐れ
なにもできなかった
(´・ω・`) .。oO(それでも短時間でも支配の味をあじわったこと…………)
命令を出して即座に相手が従ったあの時の快感は今も思い出すことができる
もしかしたらジェフも同じ気分を味わっていたのではないだろうか…………
(´・ω・`) .。oO(他にも裁判を通して…………)
ボクの過去とジェフを結び付けれるもの多々ある
それを一つ一つ紹介することはしないが
共通点は確かに存在した
(´・ω・`) .。oO(でも、これらのことをもって…………)
ジェフの狂気の説明がつくとは考えていない
(´・ω・`) .。oO(遺伝に関して専門的な知識がないボクには………)
なにひとつ確かなことは言えない
でも科学者の一人として、遺伝子が人間形成に大きな影響力を
持っていることは認めなければならない
(´・ω・`) .。oO(だが、遺伝にしても………)
ジェフがボクから受け継いだ遺伝的要素は半分だけであり
さらに言えば、生命体においては遺伝子の突然変異がいつでも起こり
後の発達に与える影響は予測がつかないものではないだろうか
(´・ω・`) .。oO(それに原因となったと考えられる………)
他の様々な要素は多々存在する
例えば、ドラッグがどれほどジェフの犯罪に関与したのか
彼のアルコール摂取に関してもその一つだろう
(´・ω・`) .。oO(また、ジェフがまだ母の胎内にいたとき…………)
ジェイスが服用していた薬も何かしらの影響を与えたのではなかろうか
成長過程において複雑な家庭環境で育ったことも
昨今の凶暴な社会環境
映画やゲームで日常的に繰り返される暴力シーン
こういったものに影響されたのかもしれない
(´・ω・`)「でもボクには判断できないし………」
(´・ω・`)「ジェフの狂気は永久に解明されることはないと思う」
(´・ω・`) .。oO(ここまで長々と話したが………)
ジェフの狂気の原因は
結局のところ分からないとしか言いようがない




