第85話 共通点
(´・ω・`) .。oO(ボクはジェフの裁判を振り返ることにした)
ボクはこれまでの裁判はジェフのことであって
ボクとは関係がないと
どこか他人事だった
裁判で語られた言語に絶する出来事を聞いていたとき
ボクは見たくもないホラー映画を無理やり見せられていた気分だった
でも、ボクはジェフの父親であると改めて自覚した
だからこそ裁判で明らかになったことを踏まえ、己を省みることで
ジェフの狂気の原因を少しだけ探っていこうと思う
(´・ω・`) .。oO(裁判を通して気になったことが大きく2つあった)
1つ目は、ジェフが犯した第二の殺人についてだ
ジェフは裁判で次のように証言している
「自分には殺害を犯した記憶がない」
「実際に殺したことをなにも覚えていない」と
覚えているのはホテルへ誘って、酒を飲んで酔いつぶれたところまで
翌朝目がさめると、ベットの横で血を流し死んでいる被害者を見つけた
なにも覚えていないが、その状況から自分が彼を殴り殺したとしか思えない
と、ジェフは主張している
(´・ω・`) .。oO(ジェフがなにを言っているのか…………)
理解はできても、共感できる人はきっといないだろう
だけど、ボクは共感できる
なぜなら、ボクもジェフと似たような体験をしていたからだ
(´・ω・`) .。oO(話はボクが幼かった頃にまで戻る)
ボクは幼い頃、いじめられっ子だった
いじめっ子にいじめられた日、ボクはある夢をよくみた
(´・ω・`) .。oO(いじめっ子を殺す夢だ)
夢の細部を思い出すことはできない
たとえばどこで、どうやって殺したのか、
銃なのかナイフなのか、それとも素手なのか
そういったことはなにひとつ思いだすことはできない
(´・ω・`) .。oO(当時のボクもその部分はあやふやだった)
だけど一つだけ確実なことがあった
ボクは人を殺したのだという実感だ
人を殺す夢をみたとき、ボクは慌てて起きた
当然、ボクの傍に死体はなかった
だが、人を殺害したという実感は消せなかった
動揺は1分ほど続き、文字通り幻想と現実の狭間にいる気分だった
ボクは激情にかられてとんでもないことをしてしまっと茫然自失になった
(´・ω・`) .。oO(たしかにボクの体験は………)
ジェフとは正反対のものだ
(´・ω・`) .。oO(でもボクはジェフも同じ気持ちであっただろうと想像する)
ボクとジェフの大きな違いは
目覚めたときにボクの横には死体がなく
ジェフの横には死体があったことだ
(´・ω・`) .。oO(ボクは悪夢から目覚めることができた)
しかし、ジェフは決して終わらない悪夢の中に目覚めたしまったのだ




