第75話 祖母
8月6日
ようやく仕事に復帰することができた
同僚の何人かはボクに同情してくれた
「なにかできることはないか?」と声をかけてくれた
他の人たちは、
どういう態度をとっていいか
なんと言葉をかければいいか
分からず戸惑っている様子だった
この話題を避けて仕事に集中する人もいた
ある人はこう言ってくれた
(⌐●_●)「なにもかも神の思し召しだよ、ライオネル」
(⌐●_●)「今回の出来事はすべての父親にもおこりうることだ」
例によって、職場はボクにとって我が家より安全な避難所になった
職場にいれば読みたくもない手紙を読まずにすんだ
不快な電話音も聞かずにすんだ
(´・ω・`) .。oO(でも、新たな問題が発生した)
母に関することだ
ジェフの逮捕から母の健康状態は肉体的にも、精神的にも
急速に悪化した
母は51年間も住んでいた家にはもういなかった
世間の冷たい視線に耐えれず住むことができなくなっていた
ボクが父と母と共に育った家は売りに出されることになった
母はある友人宅へ移っていた
ベットに臥せた母を見舞いにいくのは辛かった
母は老人性痴呆症……………
言わゆる、ボケを発症していた
母は友人宅を自分の家として受け入れられないようだった
母はウェスト・アリスの自宅の寝室へ上がる階段を探した
でも、そんな階段などありはしなかった
(´・ω・`) .。oO(ボクはまだ母の意識があるうちに…………)
テープに母の声を残そうと思った
母は今だにジェフの犯した罪を理解できないでいた
その上、痴呆症のせいで物忘れも酷くなった
そんな中、苦労してジェフへのメッセージを録音した
母はゆっくりと、途切れ途切れに、とても弱々しい声で言った
(; ^ ∞ ^ )「愛しているよ…………ジェフ」




