第30話 成長
時が流れ
ジェフは中学生となっていた
手足のくにゃくにゃした少年の姿は影をひそめ
体がやけにぎくしゃくして柔軟性に欠ける青年になっていた
つねに緊張しているかのようにひどく直立しており
膝が固定されて脚がまがらないように見えた
こわばって、足で地面をこすっているように歩くようになっていた
足を運ぶというよりも、引きずっているみたいだった
そして、ますます内気になっていた
人が近づいてくると、とても緊張していた
小さな枝や草を拾いあげ、いじっていないと他人と面と向かえなかった
(´・ω・`) .。oO(いい年なのに家に閉じこもってばかり………)
家に居てもなにをするでもなく
ぼっとテレビを見つめているだけ
顔の表情もいつも虚ろだ
(´・ω・`) .。oO(こんな調子でいいはずがない……)
自分ではなにもする気力がないなら
ボクから誘って何かに興味を持つよう促さなきゃ
(´・ω・`)「ジェフ、キャッチボールをしないかい?」
彡(゜)(゜)「キャッチボール?」
(´・ω・`)「うん、グローブとバットを買ってきたんだ」
(´・ω・`)「家に籠ってないで、外に出て体を動かそうよ」
彡(゜)(゜)「…………わかった」
外
(´・ω・`)「よし、いくぞ」びゅん
彡(゜)(゜)パスン
彡(゜)(゜)「…………」びゅん
(´・ω・`)パスン
(´・ω・`) .。oO(あまり楽しそうじゃないな………)
それからもボクは生気のないジェフを引っ張り出そうと試みた
サッカーやテニスをやらせてみたが全部途中でやめてしまった
(´・ω・`) .。oO(まあ、昔から集団スポーツや激しい運動を嫌ってたからな……)
だったら一人でも出来るスポーツならいけるかも
(´・ω・`)「ジェフ、アーチェリーをやってみないかい?」
彡(゜)(゜)「アーチェリー?」
(´・ω・`)「うん、的に矢を当てるだけだから………」
(´・ω・`)「一人でも出来て体もあまりうごかさないよ」
彡(゜)(゜)「…………わかった」
外
(´・ω・`)「そうそう弓をちゃんと固定して弦を引いて………」
彡(゜)(゜)ギュー…………パシュッ
彡(゜)(゜)!!!
(´・ω・`)「おーうまいうまい」
彡(゜)(゜)ギュー…………パシュッ
彡(゜)(゜)!!!
(´・ω・`) .。oO(いつもと違ってちゃんと興味を示してる)
それからボクたちはよく一緒に弓を射ちに出かけた
けど、しばらくするとジェフはまた興味を失ってしまった
(;´・ω・` ) .。oO
なになら関心を持って長続きするんだろう…………
ボクがジェフぐらいの年のときはなにをしていたかな?
うーん…………
(´・ω・`)「あ!アレなら」
(´・ω・`)「やあ、ジェフ」
彡(゜)(゜)「…………次はなんや?」
(´・ω・`)「まあまあ、そう邪険にしないで」
(´・ω・`)「ほら今回はこれ、ダンベルだ」
彡(゜)(゜)「ダンベル?」
(´・ω・`)「そうそう、筋トレだよ筋トレ」
(´・ω・`)「お父さんも若い時はかなり内気だったんだけど……」
(´・ω・`)「筋肉をつけたら自信も付いて人付き合いでも臆さなくなったんだ」
(´・ω・`)「だからジェフもムッキムキになって周りを見返そうよ」
彡(゜)(゜)「うん、やってみる」
別の日
彡(゜)(゜)「フン!フン!」
(´・ω・`) .。oO(お!やってるやってる)
筋トレは自分との戦いだから
内気な人間と相性がいいんだよね
この調子で続くことを祈るばかりだ
ジェフの筋トレは一年間続いた
彼は立派な体躯を持つ青年となっていた
しかし、外見は変わっても中身は変わっていなかった
(´・ω・`) .。oO(なにか夢中になれるものがあったら変わるかも………)
うーん……ジェフは昔から生き物を観察することが好きだったよな
それにせっかく外には自然があふれてるんだから
家の中ばかりいるのはもったいない
(´・ω・`) .。oO(なにか外に出てできること…………)
スケッチは?いや、ジェフは絵が描けないし………
(´・ω・`)「…………そうだ!あれならピッタリかもしれない」
ある日
(´・ω・`)「ジェフ」
彡(゜)(゜)「ん?」
(´・ω・`)「今日は君にプレゼントを買ってきたんだ」
(´・ω・`)「ほら、昆虫標本を作るための道具セットだ」
彡(゜)(゜)「標本?」
(´・ω・`)「ああ、すぐ裏の林で虫を捕まえて標本にして………」
(´・ω・`)「図鑑でも作ってみたらどうだい?」
彡(゜)(゜)…………
(´・ω・`) .。oO(どうかな?)
彡(^)(^)「父さん!ありがとやで!」
(´^ω^`)「いいんだ、ジェフ」
こんなに子供らしい顔をするジェフを見るのは久しぶりだった
少しは父親らしい事ができた気がして、ボクは嬉しかった
ジェフはよほど標本作りが気に入ったのか昆虫標本だけでなく
車で轢かれたりして死んだ動物を見つけてきては
骨の剥製を作り収集することを趣味とした




