1.ここはヨートル=パレトスク議会制民主主義大陸統一王国
あんまり続かなさそうなシリーズ
場所:事実上首都クラルネトフスク
時間:パルトコフ条約基準世界標準統一歴1902年2月6日
私は今、立憲国民統一協議党政権下、軍部統一武装管理運営監督省傘下外局たる対外諸作戦独立管理庁に来ていた。
本来の私の所属は軍部統一武装管理運営監督省の第1局(陸上戦力監督局)、第6課(歩兵防御技術研究課)であるものの、何故か今回、こちらに呼ばれた。
同僚によれば、対外諸作戦独立管理庁の長官であるヴァルトフ准将直々の指名らしい。
どうして私なのだろう。
「ようこそ対外諸作戦独立管理庁へ。歓迎するよユリア中佐」
優しそうに笑う痩せ型の老人。この人がヴァルトフ准将である。
「本日はどのようなご用件でしょうか、閣下。もしや魔族の件…?」
「今回呼んだのは他でもない。我らが統一王国と戦争している魔族国家、ソドボルスク帝国の件だ。君には小隊を率いて、長距離浸透による敵将の撃破を行う任務が与えられた。」
「もしや、敵四天王の一角、ソドボルスク帝国西部方面軍最高司令官たる"ジェネルコフ"の撃破が任務でしょうか」
「その通りだ、中佐。小隊の編成は好きにして構わん。詳細な作戦内容に関する司令内容を確認するため、東部方面軍暫定作戦兵站総監督司令部に早急に向かいたまえ」
「拝命しました」
私は東部方面軍暫定作戦兵站総監督司令部に向かうため、東へ行く列車に飛び乗った。
次回、ここは東部方面軍暫定作戦兵站総監督司令部




