猫とスカート
〜ここは惑星「キューブ」
この星で男達の戦いが今始まる〜
と、白黒のテレビから子供向けのアニメが始まる。
それを悪態をつきながら見ている「猫」がいた。
猫は白猫で痩せて片目が潰れている。
この猫は「B地区」の森でひっそり暮らしている、名前はない。
「あ〜あ、また始まったよ!これ、なんでいっつも録画の途中にこれ挟まるんだよ!」
猫はボロいテレビにリモコンを投げつけた。
液晶にクリーンヒットして画面が破れてしまった。
「クソッまたこれだ!あの店主、このテレビは大砲に打たれても壊れないとか抜かした癖に」
猫はソファから立ち上がり2本足でB地区の電気屋へテレビを買いに行った。
〜B地区電気屋〜
「こちらのテレビは最新型で映画館のスクリーンの4分の1のサイズで…」
猫は遮った。「家に入りきるかバカ!とりあえず小さくてもいいから頑丈なのくれ!」
店員のジャックは諦めなかった「お客様、こちらはあなた様の望むものであるはずですよ!」
ジャックが選んだのはスクリーン4分の1のテレビの横の72インチのクッソ高いテレビだった。
「バカか!さっきの奴が小さくなっただけで大きさも俺を見ろ!でかいだろ!」
店員ジャックは笑った「ハハッそう見えますね、
でもっこれをこうすれば…」
突然大きなサイレンが鳴り響き、店員ジャックは手を止めた。
「キキィィィキキィィィ、今このB地区に
「ブルースカート教」が現れました。民間人は直ちにシェルターに!」
「あぁまずい、俺こんなしょぼくれたボッタクリの店で死にたくねぇよ!!」
店員ジャックは走り去っていった。
「テメェやっぱりボッテたのか!」
と猫が言う前に走り去っていった。
“ブルースカート教”
奴らは昼間堂々と布教活動と称した無差別殺人を
して、死体を持ち帰りそれで人体実験するなど
人徳のカケラもない奴らだ。
政府も動いていたが、奴らは見たこともない武器で攻撃してきて手も足も出ず、今や法も秩序も
なくなった。
ブルースカートはもはや災害としてシェルターに
隠れるしか逃れる方法はない”
猫は自分は関係ないとジャックがいないうちに
テレビをスろうとしていた。
その時猫の背後に何者かが忍び寄る。
猫は咄嗟の反射神経で何者が振り下ろす「鉈」を
避けた。
そこに居たのはブルースカート教の信者だ。
信者は頭に人体模型の手足と頭を無くしたような被り物をし女性用の青いスカートを履いていた。
そして手に大きな鉈を持っていた。
「蜉ゥ縺代※縺上l?√%繧薙↑莠九&縺帙↑縺?〒縺上」
信者は支離滅裂な言葉を吐き出し、
猫にナタを振り翳す。
猫は咄嗟の瞬発力で避け、信者の足を蹴り、
転ばした。
猫は目に入った消火器の中の防災用「オノ」を
取り出し、信者に向かって投げた。
“グサッ”
信者の首に深く突き刺さり、
「俺は無宗教なんでな」そう言い捨て猫は、
電気屋を後にした。
猫は家まで帰ろうとした、だが何かの気配を感じ
振り向いた次の瞬間、何かが勢いおく飛んできて
爆発した。
猫は抵抗できずその場で気を失った。
そして猫の元へ誰かが近づく。
「あんたの力が必要なんでな」