Introduction to Mathematical Philosophy
なんとなく買ってしまったハンカチとキーホルダーに、若干自分で引いている。なにしてんだか。当てられすぎだ。
大体、俺はこの「ギタリスト」について、20年近く前にコンサートを一度見たきりであとはよく知らない。
その時、正直あまり印象が良くなかった。だから、今の曲は率直にわからない。追いかけてもいない。
また、先月調べていた調査でも、あまりいい感情をやはり持てなかった。感覚的に共感できる部分があるからだろうか。妙に嫌だった。
ただ、遥か昔、このギタリストの作る曲は嫌いではなかったことは覚えている。
当時、ミリオンセラーとかにはならなかったが、「ギタリスト」の作り出した曲でいくつか知っている曲や好きな曲もあった。
大体、俺は愛だの恋だの語るより、夢を追い続ける方が共感できる。実在感のない薄っぺらいラブレターよりは。
このギタリストの作る曲は、売れたかは別として愛とか恋がメインテーマではない曲が多い。というより、この「ギタリスト」のメインテーマは、ツアー名にもあるように「夢」だから聞いていて腹が立たない。そこまで説教臭くもない。
いつまでも夢を追い続けるギタリスト。
職業:ギタリストなのに作詞賞、とか、別の意味で爆笑ネタや、酔っ払って人殴って「トラバコ」行きで取っ捕まったりという笑えない時事ネタまで話題に事欠かないといえば、そういう方でもある。
しかし。どう贔屓目に見ても尖った見た目。でかい身長。
強面キャラで売るとかあるだろに、なぜか、キャラクターがコミック系の3枚目や「兄貴」キャラ扱いだったりする。謎だとは思うが、別に嫌いではない。謎だが。てか、言動を確認する限り「末っ子」か「乙女」かどっちかだろ、近いの。
さてはて、今夜はどんな夢を見せてくれるのか。幕が開き、一体、あれから「ギタリスト」はどんな夢を追い続けてきたのか。垣間みたい。
今から20年近く前に聞いたきり。
時間を飛んで聴くからには、「何か」明確な違いがあるのか。
不思議と、本当になんだか、俺まで心が浮き出し始めた。