【短編】画廊
即興小説トレーニングに投稿したものに若干の推敲を加え投稿しています。
(誤字や重複の訂正を行っただけで、内容に変化は一切ありません。ストーリーだけで言えばあくまでも15分間で書いたものです)
お題:汚れた絵画 制限時間:15分
また、残念ながら投稿を匿名で行ってしまったため、自作である証拠を出せません。
ご指摘を受けましたら消させて頂きます。
その場合はご容赦ください。
「何だこの絵は」
ここはとある画廊。私は休日を利用してここへ来ていた。
『多々良暁定総集』
と名付けられたこの臨時画廊は、非常に美しい絵が並べられている。
そんな中で、この絵に出会った。
言いたいことは色々あるが、とにかく
「......汚い」
ん?意味がわからないって?読んで字の如し。
この絵は、額縁から本体の絵に至るまで、謎の汚れに塗れているのである。
そして不思議なことに、誰もそれを指摘しない。
皆はどの絵の前に立っても、じっと凝視したかと思えば、瞑想にふけったり、あっけにとられたような顔をして去っていく。この絵の前でも同様であった。
もっとも、多々良暁定といえば超有名画家。それも美術の内と思っているのかもしれない。
しかしおかしい。私は騙されない。明らかな”汚れ”なのだ。
これは学芸員さんを呼ぶしかない。
私はそう思うと、職員を探す。
だいたいこの手の画廊には、曲がり角や名作の前に説明要員として学芸員が立っているものである。
「......おかしい。」
いない。いないのだ。
この画廊は一方通行になっていて、基本戻ることはできない。
「ま、いたら言えばいいか」
◇◇◇
結局、客以外誰にも会うことなく、最後のフロアに来てしまった。
そのとき、私は一人不思議な人を見た。
「おかしい!この画廊はおかしいぞ!なんだこれは!」
異様だった。その騒いでいる男に、客は反応することなく歩いていく。
私は話しかけることにした。
「どうなさったんですか?」
「おかしい!この画廊はおかしいぞ!」
「え?だから、どうなさったんですか」
その客は狂ったように同じことを繰り返していた。
◇◇◇
気がつくと私は、大通りに立っていた。
「そうだ、あの画廊は?」
振り返るが、そこは見覚えのない雑居ビル。
....そういえば、私はいままで何をしていたんだっけ....
なんか不思議な絵を見た気がするけど....覚えてないな..
ん?この通りはどこだ?
....というか、まず
私 は 誰 だ ?
大事なことなので何度でもいいますが、15分で書いたのでストーリー展開がワケワカメだったり、内容がペラッペラだったりします。
初めて書いた微ホラーですが、どうでしたでしょうか。
よかったら他の作品も読んでいってください。
また、下の☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただけると嬉しいです。