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第三話 腐れ頭って書いてキノコと読んで

もうじきテスト期間なんで更新遅れます。

なのでこれでしばらく投稿は無いかと……申し訳ございません。

 サライはないでしょ。24時間走り続けろだぁ? そんな辛い事すんのは某珍獣ハンターだけで十分だ! 本当に偉いよね、あのコ。

 

 まあそんな話はさておき。ゴリラに追いかけられ続ける俺は嫌気がさし……思い切りドロップキックをした。

 そしたらゴリラは吹っ飛んだ。そして木にぶつかった。なんだろう、映像の一コマ一コマが凄くはっきり見える。あ、視力も良くなったのか。そうは思えないけどなぁ。


「お前、すげーじゃん」


 海星がこっちを見ながら唖然とする。

 うん、俺に出来るならほとんどいつもケンカで俺に勝ってるお前でも出来るよ。たまに俺が勝つけど。


「いや、なんか説明書に書いてあったけど、この世界ではプレイヤーの身体能力が跳ね上がる訳よ。だから、お前でも出来るって」

「なーんだ。道理で強すぎると思ったぜ」


 つまんなそうな顔して言いやがって……。いちいち勘に触るヤローだな。一回殴るぞ?


「ウホォォォ!」

「なんだ!? この奇声。流月、お前か?」

「いや違うから! さっきのゴリラだから!」


 お前何をどう聞いたらアレが俺の声に聞こえんだよ! 絶対ゴリラの声だろ!

 ……今思ったけど、ボスキャラにゴリラ、なんてそのまんまの名前はイカンよなぁ。

 確かに腹以外毛で覆われて、筋肉隆々の腕とかどこをどう見てもその辺にいるようなゴリラだけどさ。無駄にデカいけど。


「流月……このゴリラの名前さぁ……」


 さすが海星。俺と同じ事を思っていたよ。やっぱり幼稚園からの付き合いなだけあるね!

 

「……マウンテンゴリラでよくね?」

「よくねェェェェ!」


 俺は大声でシャウトするとさっきのドロップキックを海星に決める。そして海星は吹っ飛ぶ。

 お、上手い具合にウホウホ言ってたゴリラに海星がヒットしてくれたよ。凄く痛そうだけど、わざとじゃないから許して。


()ッ……。お前フザけんなよ!」


 なんか凄い怒ってる。何で? ……ごめんなさい、俺のせいです。


「絶対アレはマウンテンゴリラって顔だろ!」

「そっちかいィィィィィ!」


 マウンテンゴリラの顔って、知らねーよそんなん! そんな名前のゴリラ聞いたことねーよ!

 でも、痛い思いさせちゃったわけだし、もうマウンテンゴリラでいっか。だから許して。……さほど気にしてないね? 海星くん。


「よ、よし! そうと決まればこのゴリ……マウンテンゴリラを退治するぞォォォ!」

「おおォォォォ!」


 ……無駄にテンション高ェな俺等。ってか今更だけど此処森だから付けるとしたら「フォレストゴリラ」じゃね? 何故にマウンテン? まあいいか。



 マウンテンゴリラはウホウホ喚きながら近づいてくる。動きも大した事ないし、こんなヤツ――。

 海星もそう思っていたらしく、俺のマネをしてドロップキック。マウンテンゴリラは、なんとかふんばってその場に持ちこたえる。だが甘かったな。まだ俺がいるZE!


「食らえェェェ! "破壊の一撃デストロイ・クラッシュ"!」

「いやただのでこぴんじゃん!」


 そうだよォォ! なんか文句あんのかよォォ! ……文句しかないですね、すみません。

 でも、考えが甘かったな、海星。身体能力が跳ね上がった俺のでこぴんは、通常の俺のパンチより遥かに強いんだZE! ……ウザい? すいません。


「ウホォアァ……」


 マウンテンゴリラは少しよろめいた後、地面に倒れる。どうやら俺のでこぴんがクリーンヒットしたようだ。

 最初のボスキャラ討伐完了! 俺たちはハイタッチをする。

 ……ん? マウンテンゴリラの口から何か出てくる。……人ォ!? ってゲームだからまあ有り得るか。自分で言うのもなんだけど、俺、今かなり冷静だよね。


「人か……どうやらボスに食われてたっつーお決まりのパターンらしいな」

「そのよーですな」


 やっぱ君もそう思いますかぃ。

 ……つーかコイツ……頭キノコじゃん。あはは……どっかで見たことある! キノピ……ダメだ言えない! 畜生!


「おいこれキノピ」

「ダメェェェ言うなァァァ!」


 言ったらダメェェェェェェェェェ!

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