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優しくなるって難しい

作者: 月澄狸

 真の優しさって何でしょうか?


 優しさは本当に心の綺麗な人から自然に沸いてくるもので、「優しさって何だろう」とか「ここは優しくしておいた方がいいかな」とか言っているうちはまだ分かっていないのかもしれませんね。


 時々、本当にグッとくる言葉を目にします。

 長いとか短いとか、上手い下手とか関係無く、優しい言葉には言い表せない魅力があると思います。それはそのまま、言葉を発した方の魅力ですね。


 性格は滲み出るし、そう簡単には変えられませんよね~……。

 うわべだけ整えたり繕ったりしてみても、真の優しさとは違う気がします。自然に心の奥から沸いてくるまでは演じるしかなさそうです。


 悪い人ではない、という方は多いけれど、優しくなるってのは相当難しい気がします。


 ちなみに自分は、優しくなりたいと思っているけれどなれないです。


 人に優しくすると、意見を押し付けられるんじゃないか? 変な頼み事ばかりされるようになるんじゃないか? ストレスの捌け口にされないか? 弱味につけこまれないか? 気を使いすぎて言いたいこと言えなくなるんじゃないか?

 と、変な恐怖心が続々と沸いてきます。


 気を使って我慢して、言いたいことを言えないまま頑張っている状態は優しさとは違う気がしますね……。本当の優しさが分からないので、まだ誤解したままでおります。


 自分は勇気がないため「嫌だ」「違う」「結構です」が言えなくて悶々としたことが多く、そのせいで今度は意固地になって過剰防衛に走っています。「どういう態度でいれば人からつけこまれないか」ということばかり考えてしまいます。


 他の感情や恐怖心もコントロールできなくて、グチグチと過去を引きずったり、弱味をさらしたり、自分のことを棚にあげて人のことばかり悪く言ったりして、我ながら最低だなぁと思います。


 愚痴や自分語りではなく、もっと幸せになれる言動をしたいなと思うのですが、それが何なのか分からずなかなかできずにいました。


 けれど……。以前はもっと攻撃的で、人を傷付けたかもしれなくても何とも思わなかったのですが、最近「やっぱり人を喜ばせたいなぁ」と思うようになりました。


 以前は「人を喜ばせるのが好き」という方の気持ちが分かりませんでした。結構ひどい陰口を言う人間ばかり見てきたもので、「本気で人を喜ばせたいと考える人間なんているのだろうか?」と疑っていました。


 けど思い返せば、そういうタイプかもしれない方にも会っていました。

 優しそうな方の言動について深く感じようとしていなかったし、悪意ある人にばかり気を取られていて、優しくしていただいたことや善意を軽く見ていました。


 やっぱりシンプルに、みんなが幸せでいるのが一番ですね。

 幸せはうつるから、人が幸せだと自分もなんだか幸せだし、人が笑っていると笑いたくなります。

 それなら「人に喜んでもらいたい」という気持ちでいる方が良さそうです。


 そうは言っても自分の言動を正すのは難しいです……。


 優しさと善意の押し売りは違います。私だったら「○○してあげた」と善意を押し付けられたら嬉しくないと思います。

 優しさはもっとナチュラルなものでしょうし、結局芯まで優しくならないとダメですね。


 別に大きなことじゃなくても、優しい言葉をかけられるだけで嬉しいです。

 同じような発言でも、言う人の雰囲気によって変わってきます。やはり日頃の行いというか、人柄ですよね……。


 本物の「優しい人」にはオーラがあります。

 根が優しい方や、誰にでも心からの笑顔を向けられる方がうらやましいです。いつかはそういう人になりたいですね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 人を憂うと書いて、優しいという字になる。 ここにおいて、だれにでも優しくなる事は、すべての人を憂いていることになる。 が、どの人の立場にも立たないわけですから、ただ憂いているだけの人となる。…
[一言] あなたの優しさは、もう花開いていると思います。
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