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9話

さっきの1体との戦いで仕留めるまでの間、他のトロルは気配を消して

こちらを取り囲んだのだろう・・・1体を犠牲にして、

こいつら、戦い慣れてる。


さて何体いるか・・・10体か、いや奥にとびきりデカいのがいる、11体だ。

ペーターの奴、どう戦うかな、


「みんな、陣形を整えろ、来るぞ!キイはまだ戦えない、オレがカバーする!」


カイが指示をだす。

しかし、いっぺんに来られたら終わりだな、どうする?ペーター、


「1体ずつ確実に倒すんだ!」


カイはさらに指示をだし、自ら標的を定め、突進していった。


「おおおーーー!」


カイは雄たけびを上げ1体のトロルめがけ槍で切りかかる、

メイスではじかれ、反撃を受けた、

それを槍で受け止める!

しかし、その重い一撃で体制を崩され瞬時の反撃ができない、

続けざまにメイスを振られ、ぐらつくカイ、


「カイさん、ボクが相手を崩します、隙ができたら攻撃してください」


「ペーター、お前の装備じゃ盾役は無理だ、軽装すぎる、打撃に耐えられっこない」


「大丈夫ですよ」


「・・・ペーター、お前・・・」


ペーターからは、絶対の自信がうかがえた、カイは一瞬、彼を格上の者と錯覚するほどに


ペーターが前にでた。


ん?ペーター大丈夫か?レベル15のカイがてこずった相手だぞ、

お前レベル11だぞ?


「うっがぁーーーー!」


トロルの叫び声が響く、

ペーターは細身の剣を左手に、そしてナイフを右手に逆手に持ち、

変則二刀流のような構えをとった、


トロルのメイスがペーターを襲う!ペーターは剣を合わせた!


ギリイイイイイーーーーッキン!


金属同士の擦れ合う甲高い音が響いて、メイスを斜めにいなし、弾いた!

メイスがペーターの足元の地面にめり込んだ!

同時に右手のナイフはトロルの手首を切り裂き、

ペーターは体を反転させながらトロルの懐へ踏み込んだ


防御、攻撃、そして必殺の間合いへの踏み込み、3つの動作を同時に行う、

そしてトロルのひざの内側にひじを打ち込んだ。


トロルは片方のひざを地面についた、そこへすかさずナイフを握ったまま拳で

トロルのアゴを突き上げる、

頭を揺らされたトロルは、そのまま前のめりに倒れた。


その連続攻撃は、あまりにも鮮やかだった。


「今です、皆でとどめを!」


ペーターがカイたちパーティに指示した!そして、トロルを1体・・・仕留めた。


あと、10体・・・



その後もペーターは、流れるような連続技をトロルに叩き込み、

1体ずつ確実に仕留めていった、

カイ達もペーターの指示に従い、必死に戦っている。


あれ?ペーター強いんじゃね?

気のせいか、カイより強そうだぞ、どうなってる?

ペーターの奴、案外リーダーっぽいな。


即席だが、ペーターを中心とし、連携の取れたパーティに変化した、

戦いの中で彼ら全員が成長しているのだ。

そして、トロルもすでに半分以上を倒した。


残り、ボスらしい奴と、周りに、3体しかいない・・・おや?1体足りないぞ、

あっ!、1体隠れてる、ペーター気が付いてるか?


・・・うーーん、ダメだな気付いてないな、、あれはいかん、後ろとられるな・・・

しかたない、少しくらい私も働くか・・・


ペーター達の後ろへ回り込もうとするトロルを何とかしてやろうと、私は動いた。


ほんとに何もしないと、さすがにね、なんか言われちゃうしね、

よし、あのトロルがペーター達の後ろから現れて襲い掛かるそのタイミングで、

私がぶっとばして、助けてやろう!

では、私も気付かれないように、こっちの岩の上を渡ってと・・・



ぜえ、ぜえ、


はあ、はあ・・・


「も、もう少しよ、みんながんばって!」


「ヒール!、ペーター無理しないで、」


「キイ、体はもう大丈夫なのか?」


「カイ、すまなかった、オレが油断したばかりに、ペーターありがとう!お前がいなかったら

 オレ達どうなっていたか・・・」


「まだそれを言うのは早いですよ、生きて帰ってからにしましょう」


ボスらしい奴の周りの3体が一斉に襲いかかる、

その3体をペーターは同時にさばき、隙を作り、カイとキイが仕留める!

魔法使いが後方から支援する。

そしてペーターの動きは、さらに冴える!


あいつ、いつの間にあんな体術まで、ほんとにレベル11か?


そうこうするうちペーター達の背後からトロルが迫っていた。


お?、トロルめ、来た来た!










ここまでお読みいただきありがとうございます。


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