プロローグ Ноль
作者の思想とは関係ありません。
私ことピョートル・アリエフはソビエトの革命に加担した社会主義者だった。そう、あれは1938年のある日の事だった。同志スターリンから呼び出しを受けた私は緊張していた。というのも、数ヶ月前から始まった粛清劇の犠牲者になる事を恐れていたのである。其処で同志スターリンは私に日本に対する牽制という名目でウラジオストックへソ連極東軍司令官の職を言い渡された。その数ヶ月後に日本かシベリアに侵略してきた。宣戦布告無き戦争だった。今私はこの状況下で会議をしていた。
「其れでは同志デニーキン、状況の説明を。」
「はっきり言って状況は最悪であります、同志アリエフ。ヤポンスキー共はまるで未来を知っているように、軍を進めています。我々の戦車もまるでブリキの如くやられていきます。彼らはもうすぐ其処にまで迫ってきています。」
「くっ!己れヤポンスキーッ!仕方ない。此処は一旦イルクーツクにt」
言い終わる前に彼の意識は暗転した。そして二度と目覚めることは無かった。
ピョートル・セルゲイヴィッチ・アリエフ
ポーランドソビエト戦争や日露戦争などをその銃の腕前で常勝不敗の大将軍と言われるも、最期は日本軍(関東軍)の空爆でその生涯を終えたある偉人の話であった。そしてその話は異世界にて語り継がれていくことになる。
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