面白い小説を見つけるための統計学的考察。民明書房刊(嘘)
私は小説を投稿しているしがない作者だ。
この「小説家になろう」に投稿して8カ月ほどが経っていた。
ほとんど小説を書いて投稿をするだけの利用だったがある日《とんでもない機能》を発見する。
なんと――アクセス解析機能が“なろう”にはあるのだ。
……ココまで言えば分かると思うが――作者は軽度の機械音痴だ。決して重症ではない。それだけは声を“大”にして言おう。
そんなどうでもいい話は置いておいて。
なんで、そんな話をしたのかと言うと……作者はなろうで面白い小説に出会いたいのだ。読んでみたい、その世界に浸りたいと常々思っているのだが、正直、面白い小説と言うモノは分からない。
書籍化されますとか高ポイントの作品を読んでいても、おすすめを読んでみてもイマイチピンとこない事の方が多い。
何気なく、連載作品を投稿した画面を見て、たまたま偶然出会う事もある低評価作品もあるのだがそっちの方が面白い事もある。
それにジャンル別に評価も違う事が多い。ポイントだけの評価を鵜呑みにしてしまうのは危険だと考え始めた。
面白ければジャンルは問わずに読んでみたいのが心情だ。
しかし、なかなか作者がいいなって思う作品に出合えない、これは作者の感性が古いのかもしれないが……。そこは感性の違いだと思って欲しい。
たしかに読んで面白い小説も多々あるのだが、その反面、なんていうか、察してくれ。
どうしても人には好きなジャンルと嫌いなジャンルと言うモノが存在する。
更に言えば様々な要素も見続ける為には必要な事だろう。
万人に受け入れられる作品は作れない。あの村上春樹だってそうだ。アンチは絶対にいる。その作品にどう思おうがその人次第だが、無用な誹謗中傷は避けるべきだと作者は考えている。
1つの作品を生みだすのにどれほどの労力がかかっているのか作者は知っているから。
だが――ここは読者側に立って議論すべきだろうと思う。
あえて色々な感情を捨て、徹底して短時間でその作品の面白さを数値化出来ないか考えてみる事にする。
しかし、分からない……どうすれば時間と労力を避けて面白い連載小説に出会えるのか……。始めから読みだして必ず何話か読まねばと思うが途中で諦めてしまう事もある、感性に合わない作品は確かにあり、そこの結論に達するまでに結構な時間が掛かっていたりする。
作品を検索しても一苦労だ。結局、完結作品で確実に終わるのを待った方がいいのか?
それも面倒だ、完結まで何年もかかる場合もある、現在連載しているモノを読んでみたい。まだ出会えない伝説の作品を探してみたいと考えている。
そこで、冒頭のアクセス検索機能を使えないか色々試してみた。
説明文を確認すると PV等の視聴をカウントしてくれるそうだ。
しかし、PVはあてにならないと思うのだが。100話掲載している作品と200話掲載している作品ではPV数が違う、これは当然だ。
PVで判断することは危険な要素の1つと思う。累計も大事だがそれ以上に現状から熟考していきたいので外させてもらう。
それ以外でその作品の本当の姿を捉える事が必要と感じた。
では、何を基準に考えていこうか――そう思った時に基準となるのがブックマーク数と月のユニーク読者数だと考えた。
ブックマークってポイントですよね――と思った方は申し訳ないが違う。必要なのは件数だ。
そしてユニークユーザー数。これは統計にとってありがたい事に同一端末の物を1日1回とカウントしてくれるシステムだ。余計な問題が入りにくい。
現状でその作品を読み続けている人の人数を割りだす事が今回の考察の目的だ。
やり方は出来るだけ簡易のほうがやり易いだろう。
作品の抽出方法は6カ月以上の投稿作品でその内ユニーク数が安定している部分の測定したい、現在から前の近い月の3カ月分のユニーク数を確認する。
【※発見した月のその前の月を基準にするのが一番良い】
さらに始めの月や異様に突出した月はカウントしない方が無難なような気がする。
(様々な問題があります。それは察しましょう)
やり方は{《①月のユニーク数》+《②月のユニーク数》+《③月のユニーク数》}÷3で、3つの月別の“ユニーク読者平均数”を出す。
数字は出来るだけ安定させたいので抽出数は多い方がいいが最終的に自身で決めた方がいいだろう。
考察は自由だ。面倒ならアクセス解析表に乗っている最高値と最低値を除外した数値を合わせても良いかもしれない。抽出する数も自由だ。
【※ここで投稿した日の数で計算すればいいのでは? と思う方も出ると思いますがその日に読まない方も沢山います。それに90日ほど期間があれば数字が安定数すると思います】
それを30で割ると、日ごとのユニーク読者数が出ると言う訳だ。さらにブックマーク数で割ると数字が出る。それが期待値だ。
数式;{月別のユニーク読者数の平均}÷30÷{作品のブックマーク登録人数}=期待値
30言う数字は、1年が365日なので月は大体30日と言う事になる、5日間はこの場合不要とした。正確にやりたい方は《30.4》がベストだと推測する。
(これ3つの月の抽出数全部足して90で割るのがいいのでは? と、思う方もいますが、今回は別に分けさせてもらいます。《うるう年も別で》)
これで日に何人のユニーク読者がいるか分かる。
【※この方法は毎日投稿している作品にはより有効ですが、週刊や月刊、季刊投稿をされている方には不利な測定です。間隔をあけて投稿している人達もいますが、そこに対する補足数値は出ていません、十分に考慮して下さい】
この方法で作者が面白い作品と思った作品で試してみた。
約、0・85~0・56との数値が出てくれた。あとは%表示にすれば85%や56%となるだろう。
期待値は85%が最高という事になる。
結構な数値だ。というか凄いぞ、この数値!!
(題名を出したいが怒られる可能性があるので申し訳ありませんが伏せさせてもらいます)
さらに昔に断念した作品を同様に抽出してみたら最高11% 最低3%(小数点切り)という数字が出た。
(こっちも題名は出せません、察して下さい)
おお、何となく信用できる数値になった。テレビの視聴率ぽい。
これはアレだ。その作品に対する『読者満足度』のようだ。
要は数字が“1”に近いほど面白い作品と言う事になる。
まるでオイラーの公式のようだ。
これなら不正の問題にも対処出来る、協力してポイントを水増しして、そのまま放置しても時間の経過で色々な問題が見えて来るだろう。
非常に有効なシステムに思う。前に問題になった相互なんチャラ問題も、この統計学からの数字には太刀打ちできないだろうと思える。友達だとか頼まれたからとかでブックマークを入れてみるも放置した作品であれば、それは問題ないように考える事が出来る。やればやるほど足枷のように数値が変わるのが恐ろしい所だろう。
なろうに登録していない人までも数に入れる為“多少の問題”でもぶれずに現在読んでいる読者と同作品のブックマーク数から、入れているだけの登録者の乖離が分かり、そして良い作品ほど長いこと読者が離れずに着いて来てくれている事を現している。
つまり――『この作品は現状で面白いですよ』と言ってくれているのだ。
この方法ならほとんどの連載作品に有効に働いてくれると思う。ポイントの大小に関係無く、その作品の面白さを数値化してくれていると言う事だ。
余談だが“1”を超える作品もいくつか発見した。
その作品はブックマーク数に対してなろうに登録していない読者がついているのだろうと思う、当然他の要素もあるだろうが。読んでみると確かに面白い。評価されていない作品は多いのでこの方法なら3分で結果が出ると作者は確信する。
【統計学は絶対的な数値を元にしている、分子と分母から数値を導きだすが――この数式にも弱点はありますのでソコはご容赦下さい】
これからはこの数式を元に作品を探す指標にしてみてはいかがだろうか?
そうすれば読まなくても、読んでいる人が無言でこの作品は面白いですよと教えてくれる可能性がある。感想やレビューに惑わされる事も無い、最大多数による絶対評価に繋がる事になるだろう。
面白くなければ簡単に読者は離れていく。それが摂理というものだ。
参考文献:民明書房刊、『なろうにおける面白い作品の見つけ方の数式』より。
参考文献:民明書房刊、『統計学による万人向けの面白さの発見、なろう編』より。
参考文献:民明書房刊、『悩める読書家迷人よ、統計の素晴らしさを知れ』より。
注釈①;短編、完結済み作品には有効ではありません。さらにその数値は万人に絶対ではありません。評価対象外作品には有効ではありません。連載を中止して期間の開いた作品には、効果は薄いと結論が出ています。投稿される方も様々です、配慮しましょう。
注釈②;読んでいる人が面白いと感じれば良いと思います。さらに探し方は自由です。面白いと感じる感性は人それぞれでしょうから。1つの方法と捉えて下さい。
注釈③;他の探し方としてはユニーク数の上がり方での判断基準もあります。しかし絶対ではありません。漫才の賞レースで良く見られる。審査員と視聴者投票位の差が出るようなモノですから本当の所は分かりません。
注釈④;“民明書房”とは存在しない会社です。本屋などで探さないように注意して下さい。元ネタはインターネットで調べれば出ます。
注釈⑤;出た数字に対しての保証はありません、数値の利用の基準は各個人に判断を委ねます。
作者は面白い作品に出会えればいいと思っています。
もしこのような文章が出ていたらスイマセン。
作品による中傷の意図も無いです。
最終的に判断するのは読んでいる人でしょうから……。