そろそろ、二人目登場!
やっと二人目の登場です。
そしてあと、2人ほど登場します。それで第1章は終わりとなります。
応援よろしくお願いします。
朝食を食べた後、今日はレイアを連れて森の奥の方まで行くことに。
目的はレイアの魔術の特訓である。
歩くのも面倒だったので一気に転移して森の奥まで来てしまった。
実は師匠に森に飛ばされた時に探知をしていたので、森の奥の方もすでに把握しているのだ。
レイアはびっくりしていたが秘密だよって言うと、元気よくうなずいてくれた。
これから一緒に行動する仲間に隠しごとはなしだ。
まぁ、説明をしたものの、きっと理解はしていないだろうから、いつかまたの機会にしっかりとしようと思う。
なぜ、特訓とは言えわざわざ森の奥まで来たかというと、レイアの魔力を上げたのでもし魔力が暴走したら事故になるし、その前に暴走状態になるのを止めたとしても周りに少なからず被害がでることにはかわりない。それを避けるためにも、人がいないような場所にきたのだ。
レイアもコカトリスよりは魔力があるので、少ないということはないだろうし、という考えから安全策を選んだのだ。他人様に迷惑をかけてめんどくさいことになるのは避けたい。
レイアと向きあい、訓練を始める。
「それじゃ、始めようか。まずはその宝石を持って、目を閉じて。」
「なんか、へんな感じが回りにする。」
初めてのことで恐怖を感じているのか、声が強張っている。
真剣な顔に苦い表情がうかがえる。
「うん、それが魔力だよ。まずは自分の体に集中してごらん。そのあと、その集中を周りに向けてみて。なにか感じるかな?」
俺が聞くと自信がなさそうな声が返ってくる
「自分の体が場所がなんか塊、腰を掛けれるぐらいの岩みたいになってる、クロノの方はもっと大きくて山って感じがするよ。」
「おぉ、すごいじゃないか。それが魔力を感じ探知するということだよ。よし、次はもう少し細かい感知だね。僕の方に意識を向けてごらん、何が見える?」
初めの魔力感知は合格だ。次はもう少し、難易度を上げて魔力回路をみる訓練に。
「クロノのこと、レイアも大好きだよ。」
と、いきなりレイアが言う。実は魔力で”レイア大好きだよ”と描いてやったのだ。
今回も見事感知できたみたいなので合格だ。補助アイテムを使った感知に関しては問題ないと判断したので次は魔術の構成だ。
「レイアはすごいなぁ、もう魔力感知は合格だよ。これからはその宝石がなくてもできるように繰り返し練習するだけだね。よし、次はいよいよ魔術の構成を始めよう。」
「やったー、レイアも魔法が使える、楽しみぃーー。」
うれしそうに言うレイアを見るとついつい俺も顔がにやけてしまう。
「レイア、魔法じゃなくて魔術だよ。まぁ、そのあたりはまた覚えようね。まずはその宝石を使って魔術を使ってみようか。」
「うん、でもどうしたらいいの?」
ここからの説明が難しい。俺は師匠とひたすら戦っていたら魔術よりも魔法を体が先に覚えてしまったし、魔術に関しては魔法剣と魔法の石を作るの2通りの経験しかない。
「とりあえず、そうだな、自分のところにある岩の塊の一部を手に持っている宝石に流し込むような感じでやってみよう。」
俺が指示するとすぐにレイアは集中する、すると魔法の石自動的に魔術回路を紡ぎ俺に回復の魔術が発動する。レイアの魔力を考えると効果が薄いような気がするが。気のせいだろうか?けどまぁ、
「レイア成功だよ。どう、魔術は難しいかな?」
「ううん、全然だよ。新しいことがたくさんで面白いし。」
レイアは魔術の才能があるのだろうか、この調子なら末は大魔術師だな。
など妄想していると、レイアからお叱りの声が
「クロノ、さぼったらダメだよ。次何やるか教えてくれないと。もっともっと勉強したい!」
早く次にいきたくてしょうがない様子だ。おやつを我慢している子どもといえばいいのかな(笑)
「よし、次は魔術回路の紡ぎ方だね。さっき宝石に魔力を込めた後、宝石からなんか線みたいなのが見えた思うけど。次は同じように自分の岩|(魔力)から一部を取って、外に押し出すようにして模様を作るんだ。作る模様はこんな感じだね。目をつぶって僕の方に集中してご覧。」
と、俺は簡単そうな魔術【ライト】の魔術回路を紡ぎ、それを開放させずに留める。
よかった上手くいって、と思っても口にしない、俺はレイアの先生なのだから。
「なんか、星みたいな形が見えるよ。うん、もう覚えた。ありがとうクロノ」
レイアの声を聞いて俺は魔術回路を開放する。すると俺の手に小さな光の玉が現れる。
開放を送らせたのはディレイという技術なのだが、そんなこと俺は知らない。
「これがライトの魔術だね、まずは宝石を使ってこれができるように頑張っていこうか。」
もくもくと特訓するレイアを見ていると気付いたことがある、それは一度全力で魔力を送ってみてと言ったが、結果はそのほんの一部、拳ぐらいの量しか使うことができなかったのだ。そのことと鑑定を合わせて考えると、保有してる魔力がMAGとなり、そのうち魔術に運用できるものはMP、となるのだろう。そして、魔術の威力は消費したMPに依存する。それなら、魔力|(MAG)のわりにレイアの魔術効果が薄かったのも納得だ。【マジックアーツ】に関しては俺が制御しているので、MPとしてはカウントされなかったのだろう。レイア自信が成長して魔力制御が上達すればMPも自然と増えてくるはずである。
また、消費したMPが大きくなると威力が上がるのは回路の性質が向上して、精霊の力を効率よく、より多く導くことができるからだと推測できる。理由は全力の時と、そうでないときレイアの描いた魔力回路の太さや輝きが変化したからだ。
ちなみに以前自分を鑑定した時の魔力値の結果は
クロノ LV 2 MP 測定不能 MAG 測定不能
と、基礎値が大きすぎるためなのか、どっちもわからない。
レイアのための訓練であったが、俺自身の知識も増えた気がする、いつかそのあたりに詳しい人がいたら聞いてみたい内容である。
レイアが疲れてきたので、今度は俺の番ということで、探知を行い近くの魔物を探す。
魔力剣の属性をランダムで変えてみたり、覆っている魔力を操作して刃の形や大きさを変化させたりして、数匹の魔物を仕留めている。その間、レイアも魔術の練習を怠らない。
以前までは魔石と素材になりそうなところを選んで持って帰っていたが、受付嬢のミーヤから魔物は捨てるところが少なくなく全部もって帰ったほうがお得だと教えられた。さらに剥ぎ取りしなくてもギルドでやってくれる(もちろん手数料はとられる)ということらしい。もちろん、すべて持ち帰る方法があればだが。幸いおれにはマジックポーチがあるから問題ない。
今俺のポーチには仕留めた魔物がすべて収納することにしている。
何匹仕留めたかわからなくなったころに、大きな魔力反応が2つ衝突しており、そのあたりにこのあたりでは大きめ魔力がいくつかあることに気づく。理由は特にないのだが、気になってしまったのでとりあえず向かってみようと、上位の魔物ならいいお金にもなると下心もあったがそこは内緒である。
レイアの足で数分歩くと、1人の女性が10体の魔物と戦闘している。いや、形勢はかなり不利、これは戦闘ではなく蹂躪されようとしていると言った方が正解か。
少女の耳はとんがっており、ところどころ見える肌は白い。これが噂のエルフというやつだろうか。対して魔物はすべて2足歩行の豚の様な姿をしており、きっとオークなる魔物だろう。
女性にとってオークは最悪の相手というのはここでも変わらないのか、女性が恐怖の色もみせるがそれ以上にオークに対し侮蔑の感情も放っている。
オークは他種族の女性と子をなす。そのため、繁殖時期は他種族を襲い女性をさらい・・・。
そのあとは想像に難くない。
1体のオークがかなり貴重そうな装備をしており、その周りにいる3体はそれよりも一段劣るがわりと高価な鎧をしている。さらに周辺には杖や剣、斧をもったオークが10体ほどいる。
強そうなやつを鑑定でしてみると (MAG以外能力は1000以下省略)
オークキング LV85 MAG 150 スキル 王の威圧 (格下の相手の動きを止める)
オークジェネラル LV55 MAG 82 スキル 王の加護 (キングの下にいるとき能力上昇)
ほかのオークはどれもLV15前後だ。 あ、やっぱりオークだった。
以前戦ったコカトリスよりも強い魔物を見た俺はすぐに入学金のことを思い出し、とりあえずは助けに入る。
もちろん、俺が突入すると同時にレイアには女性にあとで回復魔術をかけてあげるよう言っておく。
師匠へ 師匠、初めてエルフを見ました。
きれいですね、あんな女性が働いているお店素適だと思いませんか?
明日も17:00 更新予定です。
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