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異世界ライフ  ~自由気ままに過ごす~  作者: ペンギン
1章 転生そして仲間との遭遇
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とりあえず、助けておこうか

ブックマーク4件ついてました。 

誰かが自分の文章を楽しんでくれているのはうれしいですね。


やっと、ヒロイン登場です。

街を散策していると、旅の商人風の男から東地区に珍しい宿があり、お勧めだと聞く。

曰く、値段もそこそこ、料理も変わったものが出るけどおいしい。

その宿の特徴聞き、ほどなくして目的地につく。

その宿はどこ日本の旅館のテイストを醸し出している。

洋風な世界なだけに目立つのですぐに見つけれたのは言うまでもない。


「いらっしゃいませ、何名様ですか?」

着物に似た服をきた女性が声をかけてくる。となると、料理も和食かな?


「えっと、1人です。1泊いくらになりますか?」


「朝食付きで1人 銅貨5枚 体を拭くためのお湯やタオルは小銅貨1枚となります。」


お金は硬貨で、普段使うもので銀貨1枚=銅貨10枚 銅貨1枚=小銅が10枚となる。

一般的に1日働くと銀貨1枚ぐらいもらえるらしいので、銀貨1枚が1万円ぐらいなのであろう。


「わかりました、そしたら10泊分まとめてお願いします。」


他の宿を見るのも手間だし、和風というのが気にいった。

しばらく滞在するつもりでまとめて払っておく、おまけがあるかな?と思ったりもしたが


「それではお湯とタオルはサービスしておきますので使用の際はお声かけください。それではこちらがお部屋の鍵となります。朝食は朝7時から10時までに1階食堂へとおこしください。お客様の部屋は2階となりますので奥の階段からどうぞ。それでは。」


宿の中、飾りや家具も和風で部屋のつくりも和風である。

これは当たりを引いたと喜び、お茶を飲みながら畳の上で、今後の方針を考える。


まず、俺の行動方針としてやることリストを挙げる


・ 師匠を超える→魔術制御と戦術を学ぶ必要がある

・ 師匠を探す→手がかりがないから世界を回る必要がある

・ 生活するお金が必要→慣れない世界では冒険者ぐらいしか思いつかない。

・ 錬金術を学ぶ→冒険者学校なるものがあると、イレーネから聞いた


これから導き出されるのは、冒険者として生活し世界を回る、だ。

あれ、考えたようで考えてない?

ただ戦いに関しては魔物がそんなに強くないから、魔力に依存した戦術では成長できない。なので、常に制御を心掛けた戦い方をする必要がある。このあたりはまた森にいっていろいろ試してみよう。錬金術に関してはまぁ、戦闘スタイルが決まってから細かいことを考えよう。


方針も決まり、まずは街の中を探索することに。武器・防具に道具屋などいろいろあるだろうから、その場所と品ぞろえを確認する必要がある。なにごとも準備が大事。ただまだゆっくりしたい、観光したい、とかじゃないよ。


________________________________________________________________________________________



ビギンの町は中規模の町らしく、武器・防具。道具屋がいくつかあった。

屋台もいくつかあり、串焼きを数本と芋を蒸した甘いおやつの様なものを買い、食べながら探索する。まるっきり観光だと言わないで欲しい。これでもしっかりと街を探索し情報を得ているのだ。


東地区、中央区と賑わっている地域を抜け、町の西部へ行くと見慣れないお店がある。

看板には「奴隷館」と書いてある。

これだけどうどうとお店があるということはこの世界、国では奴隷は合法らしい。

年頃の男(精神的には20代)である俺がそっち方面の妄想をしてしまったことを誰が責めれようか。しかし、今のところ用事はないのでスルーの方向で。苦渋の選択だ。


西へ歩を進めると、次第に人の数がへり、身なりもどこかみすぼらしい住民が増えてくる。

街の西側はいわゆるスラム街というやつなのかもしれないな。

冒険者は町の東の森に出るので自然と東側にに人が集まり、栄えてくる。そこを起点に中央は当然として北部、南部の東側も栄えてくるが、逆に西側は人の数が自然と減り、今に至るということであろう。


さらに町の西へ西へといくと、俺を見る視線の数が増えてくる。

よそ者だと警戒されるのかな、今の自分の格好はまるっきり冒険者だ、下手に敵対はされないと思うけど。 急に声が聞こえる、小さすぎて聞こえなかった、ので耳をすまし同時に探知行う。

探知が終わるともう一度声がし、反応がする方へと急ぎ向かう。


いつかと同じようなパターンかと思ったが、前回とは違う。

それは声が少女の物であったこと、そしてこれがお約束で俺が積極的に動いている。

前回の様な手探りとは違うのだ。


声のした場所から少し離れた物陰に一度身を潜める。

見ると10代前半ごろの少女を5.6人のがらの悪い男が囲んでいる。

はい、男たちが悪者だ。と決めつけたが、念をいれしばらく会話を盗み聞く。

冷静な俺偉いな。などと自分を褒めておく。


「こんなところでなにをしてるんだ、嬢ちゃん。逃げても行くとこないでしょ」

「そうだよ、おじさんたちがあたらしい家族になるんだから。」

「家族は助け合わないとね。おじさんたちはお金が必要なの。きみかわいいし、きっとたくさん稼げるよ。お兄ちゃんが保証しちゃうよ。」


いやいや、そんな家族いないよ。


「い、いえ。大丈夫です。気にしないでください。」

怯えた声で少女が返す。目には涙が浮かんでいる。


「でもお金ないでしょう、暮らしていくには必要だよ。あ、孤児院に戻るのかな?そんなことしちゃうと、あそこの人達どうなっちゃうかな。」


「や、やめてください。みんなは関係ないから。」


再び、今度は泣きそうな、泣き声を押し殺したような悲しい声で言う。


「だから、そうしないためにもお前は素直に俺たちの言うことをき ウヴェー。」

「どうしましたあに・・き?」


男のセリフが終わる前に、そいつの横に転移して蹴り倒してやった。

かなり胸くそわるい連中だ。

さすがに町中で人を殺したりはできないけど、痛め付けるぐらいいいだろう。

久しぶりにみた人の悪意にイライラが止まらない。


「きみ、もう大丈夫だよ。僕が助けにきたから。僕の後ろにいて。」

「だ、だめ、あの人達すっごい強いの。みんな、助けにきてくれた人達やられちゃった。」


喜んだのもつかの間、また悲しそうに言う。

いい子だな、こんな状況で俺のこと考えられるなんて。


「大丈夫だよ、お兄ちゃんはもっと強いから。魔王がきても一発で倒しちゃうから。」

「お願いだから、逃げて。」


冗談だと思ったのだろう、無視して俺を必死に説得しようとする。


「って、逃がすわけないだろ。なめたことしてくれたな。きっちり落とし前つけてもらうぞ。小僧」

「面倒だし、その女と一緒に奴隷商にでも売っちゃいますか、兄貴?」

「そんな優しいことしないさ、そうだな・・・」


自分達の優位を疑わない男達はにやにやとこちらを見ながら言う


「うだうだ言ってないで来いよ、相手してやるからさ。おっさんたち。」


軽く兆発してやると、頭に血が上ったのか、手元にナイフを持ちこちらにまとめってかかってくる。


「あ、あぶない」 


少女が叫んだ、がその時には戦いは終わっていた。

なんてことはない、ただ前方にむけて魔力を開放してやっただけだ。

膨大な魔力にあてられて気を失ったというただそれだけ。

本当は痛めつけてやりたかったが、素の力では難しそうだったし、魔力でとなると俺の制御では下手したら殺してしまう、さすがにそれはまずい。

せめても嫌がらせだ、有り金は奪っておこう。こういうやつからなら奪っても心が痛まないし。


「お兄ちゃん、ありがとう?」


不思議そうな顔でお礼をいう少女。きっと俺がなにをしたかわからなかっただろう。


「いいよ、俺が好きで助けたんだし。ケガとかはなさそうだね。それでこれからどうする?」


帰るところや保護者がいれば送っていくのもやぶさかではない。乗り掛かった舟だ。


「うんとね、私は孤児で少し前までは孤児院にいたんだけどね、今は帰る場所も・・・、それで、・・・。・・・・・。」


要領を得ない回答だが、まぁ、あの感じだと、孤児院に戻っても今の繰り返し、そしてきっと男たちはあの感じだとどこか裏組織の人間。

そんな連中から孤児を助けてくれる人は滅多にいないか。この子の明るくない未来を想像して、


「お兄ちゃんといっしょにくる?あまり贅沢はできないかもだけど。」


軽い気持ちで聞いてみる。あの短いやり取りでこの少女はいい子であると感じたし、見た目もかわいい、将来が楽しみなぐらい。なので俺としてはまったく損のない話だが、


「無理だよ、、、悪いおじさん達またくるよ、きっと迷惑かけるよ、お金も稼げないよ。おにいちゃんにいいことないよ」


自分を押し殺すように、ゆっくりと、けれどしっかりと言葉を紡ぐ。

そんな少女に優しく、そして言い聞かせるようゆっくりと言う


「そんなこと気にしたらダメだよ、実はおにちゃんも1人で寂しいんだ。だから、君がいっしょにいてくれると助かるな。お兄ちゃんさみしくて死んじゃうよ。」


「いいの?本当にいいの?レイア、お兄ちゃんと一緒に行っていいの?」


嬉しそうに、先程とは違った涙をうかべ少女は俺に聞き返してくる。


「もちろんだよ。それで君の名前はレイアでいいのかな?」

「うん、レイアだよ。よろしくね、、、、」

「クロノスだ。」

「クロノって呼んでいい?おにいちゃん。」

「別にかまわないよ、まずは俺のいる宿に一緒にいこうか。」

「うん!!」


少しは心を開いてくれたのかな、ものすごく楽しそうに話しをしてくる。

笑顔を見ると、この子を幸せにしないとな。と俺のやることリストに一つ追加されるのであった。


今日から新しいメンバーを加えての新生活が始まるのか。としみじみする。

長年師匠と男2人で暮らしていたのだ、華のある生活に憧れてなにが悪い。


西部はこれ以上探索しても意味がないし、すぐに2人で宿にもどるのであった。



師匠へ 師匠笑ってないですよね?実はどこからか見てる、とかないですよね? 

    とりあえず明日から本気出します。



待望のヒロイン、保護欲を誘うようにしたかったんですが、なぜか結果妹キャラに。

この後どうやってヒロインのポジションにつかせようか考え中です。


休みを利用して第1章の構成を考えました。

がんばって毎日1話投稿していきます。 毎日17:00 更新予定です。

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