最終決戦 承
戦闘が始まった。
あっ、相手の名前とか聞いてなったよ、まぁ邪神族でいいか。こいつが代表なわけだし。
開始の合図でお互い距離を取る、剣の間合いの数倍の距離があるが魔法なら余裕で射程圏内だ。
俺はまず、大威力の炎を手に集める。それを感知したのか邪神族は水、もしくは氷系統の力を込めだす。
しばし見つめあうとふと視界の外からなにか音がした。それが合図となり俺は手に集めた炎を邪神族に向けてはなつ。
「アイスウォール」
邪神族が大きな声とともに、大きな氷の壁を生みだした。
俺もこんな力試し的な魔法で勝てると思ってないけど、でもこれAランクモンスターぐらいなら一発で葬る威力あるのよ。しかも炎を浴びたのに溶けてないし。どんだけだよ。
「やるね、さすが邪神族。神をなのるだけあるじゃないか」
「なにを言う。お前こそ全然本気でないだろう」
にやりと邪神族が言う。
「そうだよっ」
と言い終わるよるも早く、さっきの数倍ある炎を20発ほど邪神族の上下左右からぶち込んでやった。威力も数もスピードもすべてさっきの比ではない。
「それで?」
やっぱりだめか。なんとなく、わかってはいたんだよね、正直なところ遠距離攻撃を逃げるのは簡単なのだ。転移すればいい、それだけである。
本当に勝負をつけるなら近接攻撃が勝負を分けるはずだ。と理解はしているのだが、それでも楽に勝ちたいので属性を変えていろいろ魔法を放ってみる。
結果すべて相反する壁魔法で防がれてしまった。
はぁ、接近戦か。そろそろ本気を出しますかな。




