空振り
「とまぁ、こんなかんじですね」
渡された契約書とこいつらの話しをまとめると、邪神族もどうやら一枚岩ではないらしい。派閥ができており、この世界に関与しない派と関与する派で争っているらしい。
そして驚いたことにこいつらと師匠はどうやら同じ世界の人|(?)らしい。その世界では資源が枯渇したためそこに暮らす生物は生活する大地を求め宙へ、別次元へ、過去へと歩きわたっているのだという。
師匠の話をするとこいつらは推測ができたらしく師匠の属する派閥の考えを教えてくれた。曰く、俺の師匠は別次元への関与をあまりよく思っていない。あれ? そしたら俺のことは、とも思ったがきっとなにか理由があるのだろうとあっさり言われた。
そしてこいつら邪神族の主な考えはどんな手段をつかっても自分たちの繁栄を目指す、というもので合い入れないものである。もちろん、そんな考えの奴と手を結ぼうなどとは思わないが、どうやらこいつらは少数はらしく、どちらかというと師匠よりらしい。
ただ、少しの関与、生態系や文明などに影響を与えないのであれば鑑賞してもよいという中間の思想らしい。
肝心の契約というかお願いというのはこの迷宮を自由にしたいということ、外には影響を与えないという条件で。
目的はと尋ねると、この世界の魔物に興味をもったらしく、とらえて研究たいと返された。
「すまんが、初対面の相手と簡単に契約をするほど俺は馬鹿ではない、がとりあえずは理解した。基本俺たちは魔物がここから出てこない限り手を出さないでおこう。もちろん、なにかことが起きたら話は別だ」
「まぁ、普通はそうなりますね、それで大丈夫です。魔物も僕らが調教してるんでこの世界基準で言えば相当強いんですけどね、あのウラヌスのお弟子さんなら倒せても不思議じゃなないですからね、契約はなくても、できたら干渉しないでもらえるのは助かります」
「うん? 師匠は有名なのか? そうですね、この世界からみたら科学技術に魔術といろいろなものが高度に成長した世界、そんな世界のなかでも魔術の扱いに知識とずば抜けたものを持ち、彼の派閥の皆からは神とも称えられているよ」
「なるほどね、師匠の話が聞けてよかったよ。それでその邪神族の主要派閥のみなさんはどこにいるんだ? 俺がもしそいつらと敵対したらお前たちも敵対するのか?」
「別の派閥はきっと、そのうち嫌でも会えますよ。彼ら自分達への反対者には容赦ないですからね。それと私たちはそうなっても中立です、どちらにも味方しません。なので安心してください」
「わかった、それじゃ俺たちはここを出るよ」
「そうですか、お送りしましょうか? 」
「いや、大丈夫だ。自分で飛ぶさ」
「転移まで可能でしたか、いやはや驚かされました、それではもう合わないことを願って」
「あぁ」
そして俺は迷宮のそとへと転移する。
「クロノ、話が難しくてついていけなかったよ? 結局どうするの? 」
彼らとの会話を他の二人に通訳しながら話したがいまいち理解できていないみたいだ。レイアはともかくソフィーも理解できない、というか想像の上のさらに上を軽く超えた話だろうからな・・・・。
「とりあえず、ここは放置だ。手がかりはそのうち向こうからくるみたいだし」
「そうなの? そしたらしばらくは自由だね! 」
「そしたらクロノ、しばらくはみんなで冒険者をしましょ、きっと楽しいですわ」
やることこもないし、それもいいだろうと、俺はうなずき俺たちは来た道を王都へと戻る。
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