幻影の服
書きだめていたネタがなくなりました。 また方向性の微調整を考えながら投稿していきます。
文章少な目、すみません。
「これはミラージュコートよ。装備すると姿・匂い・魔力を隠してくれる隠密用装備なのです。どうすごいでしょう?」
エリーが自信ありげに説明をする。
「うん、すごいなぁ。で、どうしてこんなもの作ってたんだ?まさかこんなこと予想してなかっただろう?」
「あははは、ね、お姉ちゃん、いろいろだよね」
「ええ、いろいろですわ」
二人が妙に焦っているが、なんにせよ必要な装備には違いない。もう1着準備できるか尋ねると、なんとすでに作成済みらしい。姉妹で2着、1人1着、本当に何しようとしてたんだろ?少し前に寝るときやお風呂に入っている時変な気配を感じたが、まさかな・・・・・・。
「それなら俺とレイアがそれを借りていけば問題ないか、ソフィーは普通に入って中で合流すれば問題ないだろう」
マリアとエリーには申し訳ないが、今回もお留守番だ。二人も戦えることは戦えるが、これから行くとこは普通じゃない場所だ、家族に無理はさせれない。
「二人には申し訳ないけど、今回もお留守番だね、また俺たちが戻る間にすごいアイテム作っておいてよ。邪神族とは一発で吹っ飛ばせるようなさ」
冗談のつもりで行ったんだけど、二人の目の色がやばい。なんかぶつぶつ言いだしたし。あっ、これは研究者の目だ、そして彼女たちは今はもう自分たちの世界へとトリップしてしまっている。なにを言っても無駄になるはず。と、俺はまたこの宿で待ってもらうようにメモを残した。
迷宮への道中は3人でいても問題ないので普通に行動し、目的地付近につくと俺とレイアは隠れる場所を見つけ、あたりを探知する。誰にも見られていないことを確認するとミラージュコートを装備し、入り口付近にいるソフィーの近くを移動することに。
「おい、止まれ。ここは高難度の迷宮だ。一般の冒険者は入れないぞ」
「あら、すみません。でしたこれを」
門番をしていた二人の男にソフィーが依頼書を見せるとなにやら納得したようで
「なるほど、依頼の方頑張ってくれ。あんたソロのみたいだけど大丈夫かい? まぁ、エルフの高ランク冒険者なら大丈夫なのか」
「ご心配ありがとうございます、今回は様子見だけですので、危ないと思ったすぐににげだしますから」
「そうか、なんにせよ気をつけてくれ」
最初の雰囲気とは違いしっかりと忠告をしてくれる門番に驚いた、が考えてみれば門番が最初から優しそうだったら仕事がはかどらないか、威圧である程度振り払えるならその方が楽だ。
なんて考えながら俺とレイアはソフィーの後ろをつけて迷宮に入ることに成功する。
ばれたら怒られるかな? これ。 いやいやそんなレベルの話じゃないな。などと一人でぼけて突っ込んでいると目の前に大きな通路、そしてひしめく魔物の姿が現れる。
次回は 11/15 18:00 更新予定です。




