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異世界ライフ  ~自由気ままに過ごす~  作者: ペンギン
3章 王都編
32/44

一流冒険者

引き続き応援よろしくお願いします。

 ソフィーと分かれて1週間程が過ぎた。俺たちはその間に討伐から採取、捜索などいくつかの依頼を手分けして受けたがこれといって引っかかるものがない。それこそ王都についたときのオークの襲撃が一番匂うぐらいに。


 今日もそれぞれが依頼を達成してきているが昨日までと同様手がかりは何もない。


 俺はもしかしたら手がかりがあったらいいな、というスタンスで王都に来たが最初からあの襲撃だ。そのせいでなにかあると思いこんでしまっている。必然と積極的に手がかりを探すようになっているのだが。もちろん、スタンスを変えたからといってやることは同じ、気持ちの問題なだけではある。

 

 3人は美味しそうにご飯を食べている、まぁ、俺が言ったスタンスを覚えているのだろう、一方俺はごはんがあまりおいしく感じられない、もちろんおいしいはずなのだが、こちらも気持ちの問題だ。


 「お久しぶりです、みなさん。お元気にしていましたか。」


 ソフィーだ、試験が終わったのだろう。陰りのない表情からして合格かな。

 

 「おう、ソフィー。で、どうだった試験は?」


 「はい、もちろん合格です。晴れてBランク。一流の仲間入りです。それで、クロノに話したいことがあるのですが、お時間よろしいですか?」


 「あぁ、かまわないよ。3人はもしあれなら先に部屋に戻っていてくれ。それで、ソフィー話とは?」


 「はい、まずこれは本来ならクロノ達に話してはいけない情報なので内密にお願いします。先ほど私はBランクになったと言いましたわね。それで、ギルドには通常の依頼、クエストではなくBランク以上しか受けられない上位クエストがあるのです。一般的ではありませんが、こちらは特に隠すようなことではありません。内密にというのはそのクエストの内容です。こちらはBランク以上しか受けられず、難度も高いことから一般冒険者には知らせないようになっています。Bランクになりいくつか上位クエストを見てきたのですがその中に少し気になるものがありまして。それがこれです。」


 ソフィーが手にした羊皮紙をテーブルに置く


 『新規迷宮の発見 迷宮内の探索をお願いします


  * 入り口はギルド員が門番をしてます、探索する場合はこの依頼書をみせてください。

  * 報酬はマッピングしたものを買い取ります(規定数に達したら中止します)

  * 踏破した際は別途ボーナスあります。

  * 迷宮内のものは自由にしてもらってかまいません

  * 迷宮は王都の西にあります 詳しくは職員まで。 』


 といったものだ。


 「それで、この迷宮というのが少し変わっているみたいですの。通常の迷宮は1階層などは低ランクの魔物しかいないのに、ここはいきなりBランクの魔物が出現しそして、同一種族だけではなく他種族とも連携をしてくるみたいですわ。もう一つ気になることがありまして、この迷宮魔物も寄り付かないとのことです。ギルドでは高ランクの魔物が多くいるからと結論を出したそうですが・・・・」


 「ありがとう、ソフィー。貴重な情報だ。」


 ここでひとつ仮説を立ててみよう。もし仮にその迷宮に邪神族がいるとする。迷宮内の魔物を支配することで連携をとらせている。そして、先のオークの襲撃、あれは襲撃ではなく逃走ではなかったのか。邪神族の気配を察知したオークが逃げるように東に向かった、そしてその逃走ルートに偶然王都があったと。


 強引な結びつきだが、邪神族が想像通りの力をもっているならこれぐらいはできるだろう、しかし偶然と言われれば俺の仮説なんてすぐに崩れれる。とりあえずはその迷宮に行きたいけど俺はCランクだ。


 「あれ、もしかしてクロノその迷宮に行きたいの?」

 

 「そうだが、エリーなにかいい方法でもあるか?俺らがBランクになるというは却下だぞ。」


 「ふふふ、だてにオーク襲撃の時クロノ達を待ってただけじゃないのよ、さぁお姉ちゃんあれを!」


エリーの声に反応したマリアがかばんから1着のコート手にとる。



次回11/13 18:00 更新予定です。


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