試練の塔③ 初めての探索
更新時感変更しました。待っていてくれたかたすみません。
次回から隔日18:00更新にする予定です。
かわらず応援よろしくお願いします。
オークジェネラルを倒し階段を上ると今までとは違い、大きなフロアではなく通路が続く。
通路は洞窟のような自然なものではなく、人工的な迷路みたいなものだ。
見た目だけならただの木製の壁、突き抜けられるのだろう、しかしここは師匠の作った塔だ。
そんなに甘いわけはない。でも検証は必要だよね。
壁を破壊すべく、俺は双剣を大きく振りかぶるが結果は俺の剣が折れただけ。
あぁ、貴重な武器が・・・。レイアには見られ・・・。
「クロノ、何してるの?」
「うーん、いろいろ実験かな?」
「うん、うん、実験は大事だよね?」
よし、きっとレイアはよくわかってない。けどここで話を続けるのは俺も恥ずかしいので
「とりあえず、先を目ざそうか。」
「うん!!」
2時間ぐらいあたりを歩いたが特に罠はもちろん魔物との遭遇もない。
変わったことといえば、床から魔力反応があることぐらい。そして、その反応は床の色に合わせて変わる。始めはなにかのトラップかと警戒していたが結果何も起きず、心配は無駄に終わった。
探索中の警戒なんて無駄に終わった方がいいに決まってるが、事態が動かないことには若干苛立ちを覚えてしまう。
さらに1時間、6階に上がってから3時間経過した。
気づいたらそこは3時間前に自分たちがいたところであった。
通路は分岐も少なく、迷うことは少ないだろう。絶対に他のルートがなかったかと問われれば自信を持って答えることはできない。なにか見落としたか。
レイアもなにか考えている様子だけど、なにかわかったかな?
「レイア、なんかわかった?」
「うん?なんのこと??」
「あれ、今考え事してなかった?」
「してたわよ。次はどんな魔物が出てくるのかなとか、今日の夜はなに食べようかなとか。」
「あ、そう・・・。」
キラキラ輝くレイアに対し俺は何も言えなかった。
俺がしっかりやる、やるぞ!
さて、嫌になるが次はマッピングをしながら、分岐先も調べながらまわってみよう。
きっとなにか、あるはず。もしくは見落としているはずだ。
そして、俺は2週目の6階を探索するのである。レイアは気づいてるのかな??
最初の2時間は、さっきと全く同じだった。
床の色が時折変化し、それに連動して魔力の性質も変化する。
色からそれぞれ魔力≪青≫≪黄≫≪赤≫≪白≫と勝手に名づける。
分岐先も見てみたが特に何もなく、時々宝箱があった。
師匠からの贈り物ありがたくいただきました。
スイッチもあったのでとりあえず押してみた。死ぬことはないだろうし、とりあえず押してみた。
消してひたすら歩くことに飽きて気持ちが折れているから、というわけではない。
考えるのがめんどくさいからとかでもない、そう。冒険心だ。本当に冒険心だよ?
再び歩みを始めると、目の前にカラフルに彩られた通路が見える。近づきその通路を見ると赤・青・黄・白の4色の1m四方のタイルが敷き詰められている。
さっきはこんなものなかった。
周回の問題かスイッチの問題か、わかりはしないがとにかく現れた変化だ、注意深く歩く。
彩られた通路を歩き終えると俺たちはまたスタート地点に戻ってきたしまった。
やはりなにか見落としているようだ。
一度考えをまとめるためにスタート地点付近にある宿屋へ戻る。
そしてレイアと夕食を食べながら思考の整理を試みる。
・最初の色のついた通路、これには色ごとに魔力性質が違った。
・そして、最後のタイルみたいなやつ。これは色がついていたが魔力は感知できない。
・分岐は少なく迷うことはない。
・普通に歩くとループする
「クロノ、ここの料理は誰が作ってるの?」
ふいにレイアの声が俺の思考を止める。
「うーん、誰なんだろうね?だれかいる気配もないし、魔道具とかで作られてるのかもね。」
「そんなすごい魔道具があるの?」
「あるとも、ないとも言えないかな。俺は見たことないけど、実際こうやって料理が出てくるわけだしね。もしかしたら試練の塔を攻略しているうちにわかるかもね。」
「そうなんだぁ、そしたら楽しみにしながら攻略するね。」
レイアとの心癒される会話により、攻略のことをすっかり忘れてしまった俺。
明日から本気出す。
師匠へ 俺は探査者とかむいてないのでしょうか?それともここが難しいだけ?
またアドヴァイスお願いします。
ソフィー スライムの単独撃破を達成。現在2F ウルフと交戦中。
魔力制御に集中しすぎてウルフからの攻撃を避けられず苦戦中。
マリア&エリー ≪塔≫の魔力性質を把握、特性の爆薬に性質を付加させることに成功。
後はひたすら爆薬を作成し、戦闘はそれをひたすら投げつける。
現在3F オークと交戦中
次回は20日 18:00 更新予定です。




