旅立ち
2章突入です!!!
2章はダンジョン攻略編という内容になるはずです。
学校への入学からはや2年、先日俺たちはその学び舎を卒業した。
この2年間は学校を中心として、戦闘組である俺、レイア、ソフィーは魔力制御は剣術を、錬金術組のマリアとエリーは錬金術を磨いていた。
在学中に俺のマジックロバーのスキルで二人に魔力を付加し、制御も教えたところ錬金の技術も飛躍的に伸び、錬金術にますますのめり込むという結果になった。
思ったよりも出来が良くこれは商売になると考え、アイテム屋を設立するも早い段階で人で不足に・・・。そこは以前同様に奴隷館にお世話になり、新たなメンバー≪メリッサ≫が加わった。
「クロノ様、レイア様、旅の準備ができました。食料から回復アイテム等必要なものはマジックポーチにいれてあります。もちろんすべて当店『メリッサ商会』のものです。なにかお気づきでしたらまたご意見ください。」
と、商会の前で丁寧な説明を聞く。
そう、新メンバーのメリッサには店長をお願いしたのだ。
これによって二人は錬金術に力をさらにいれることができ、結果アイテムの質もあがり、お客さんも増えるといううれしい状況に。今ではこの町有数の商会である。
また、最近では紹介の運営はすべてメリッサにまかしており俺が時折、様子を聞くぐらいになりつつある。 いいのか俺?最近何もしてないぞ???
「ありがと、メリッサ。マリアとエリーにもお礼を言っておいてくれ。あの二人が作ったものなら間違いないはずだ。」
「その言葉を聞けてあの二人も喜ばれると思います。」
「クロノ、あなたの師匠が錬金術の書に残したダンジョンのこと私の方でも調べてみたのだけれども、目撃情報や噂のたぐいもまったく得られなかったわ。あなたの師匠だから、嘘をつくような人ではないと思うのだけど、本当に大丈夫?」
ソフィアが心配そうな顔を見せる。言いたいことがうまく言えないのか、足がくねくねと不思議な動きをしている。きっと相手が俺の師匠ということで遠慮しているのだろ。
「大丈夫だよ、ソフィアさん。クロノの師匠が残した錬金術の書には嘘なんてなにもなかったし、もしダンジョンがなくても私とクロノならそれは楽しい旅だから。問題なんてないよ。」
出会った頃より成長したレイア、以前は子どもっぽいさが見られたけど、今はあまり見られない。
しっかりとした受け答えができるようになった。
年の頃なら中学生ぐらいだと思うが、こちらの世界の人々は精神的な成長が早い気がする。
これはレイア以外の子を見てもそう思うのだ。
「そうだね、レイア。まぁ、旅のついでにと思っていくから大丈夫だよ。それよりも、ソフィー、メリッサたちの護衛は任したよ。最近うちも繁盛してきたからよからぬやつが襲ってくるかもしれない。」
「もちろん、まかせておいてください。相手がクロノやレイアみたいな規格外のような方以外でしたら私が負けるはずありませんわ。安心して旅を楽しんでくださいな。」
これから俺とレイアは師匠が残したメモにあるダンジョンに行き、そこを探索する予定だ。
その間マリアとエリーは錬金術を極め、メリッサは紹介の運営、そしてソフィーには皆の護衛を頼んである。
移動距離としては往復で1ヵ月ほどであるが、肝心のダンジョンの捜索と内部探索がどれぐらいかかるかが予想できない。なので1年を目安としている。
もしそれまでに攻略できなければ、一度街に戻るという手はずだ。
そうして、俺たちは出迎えてくれた二人を後に俺たちは旅だったのであった。
あれ、マリアとエリーはどこにいるんだい?
師匠へ 今からダンジョンに向かいます。 手加減お願いしますね!!
2章は隔日更新いたします。
次回は8日 17:00 更新です。