クロノ、家を買う。もとい、借りる。
第一章、残すとことあと2話程となりました。まぁ、次の仲間がどんななのか、きっと今回の話で想像がついてしまうかと・・・。
できたらそれを裏切りたいけど。
と、応援お願いいたします。
狩りと特訓の日々も今日が最後になった。
レイアはソフィーという魔術の先生が増え、魔法の石がなくても初級魔術なら行使できるようになっている。
もちろん、覚えたものは回復や各種属性サポート魔術で発動方法は俺と同じ無詠唱でもできる。
だが、それは不自然に思われるとソフィーに言われ魔術名だけ唱え、『詠唱省略』で行使しているように見せることにした。
ソフィーもついでに無詠唱発動を練習しているが、詠唱で魔力を制御することに慣れてしまっていてなかなか上手くいかないらしい。
そんなソフィー、エルフらしく純粋な魔術師だと思っていたのだが、実際は魔法剣士みたいな戦闘スタイルであることが狩りの中でわかった。
本人曰く、ほかのエルフに比べ魔術は弱いが、剣技には自信があると。
もちろん、魔術が弱いとは言ってもそれは人間なんかよりよっぽど強力な魔力を持つ普通のエルフに比べて、ということであるが。
狩りと訓練に明け暮れた日々であったが、2,3日前ソフィーから
「宿で別々の部屋に泊まるのは行き来が手間であったり、隠したい情報があったりすると不便を感じるわ、いっそ部屋をかりて3人で暮らすというはどうでしょ?」
と提案された。
女性が男と一つ屋根の下に暮らすということに抵抗はないのだろうか?
まぁ、そのあたりは置いといて、たしかにメンバーも増えたのでしかりとした拠点を持つのは有りだと、今後2年近くはこの町にいるわけだし。
その後別のタイミングでレイアに聞いてみても
「3人で暮らすの楽しみ!でもレイアはクロノと一緒の部屋がいい。」
などとうれしいことを言ってくれる。
反対意見も、理由もないので今日は狩りを午前中で切り上げ部屋を探しに行くことに。
ラッキーハプニングを期待してるとは死んでも言わないよ。
ギルドに戻り、今日半日の成果を渡すと受付嬢から貸家の仲介人を紹介された。
ギルド内で俺達の希望を伝えると、いくつ実際に見せてくれるということで、現地に案内あれることに。
1つ目は、1階建ての3LDK 十分な広さがあり、上下水道は完備されていない。
風呂はなくシャワーのみ。 家賃は月銀貨5枚 ソフィー曰く標準的な家らしい。
2つ目は 2階建て 1階にリビング・キッチン・風呂・作業場があり、2階には広めの3部屋がある。
上下水道も完備されているが家賃はやや高めの月銀貨13枚 高級らしい。
2つ目がかなり気にったのでそこで決めようと思ったのだが、ソフィーとレイアが他も見たいと言ったので2件ほどこのあと見学したのだが、結局は2件目にが一番いいとなりそれに決めた。
街の東部に位置し、ギルドと冒険者学校の間にある高級住宅街と言われるところにその家はある。
周りにはいろいろなお店もあるが、どこか高級志向。いいものは見つけやすいが安いものを探すなら別の地区にいかないと無理かもしれない。
家を決めたものの、家具などが全くない状態であるのでそのまま家具など必要なものを探しに東地区を探索する。
女性が買い物大好きというのはどこの世界、どの種族もかわりないらしい。
俺はひたすら、彼女たちが選ぶのを待つことに。そして、日も暮れたころ、ようやく一通り決まり、宿に戻ることに。今日で最後の宿、明日は朝から今日買った荷物が届くので受け取りに行かないといけない。
なんだか狩りよりも疲れたきがしてならない、今日は早く寝ようと心に誓うのであった。
次の日、昼頃には荷物の受け渡しも終わり、とりあえずの準備が終わる。
結局1階部分のリビング・キッチンはみんなで 作業場は俺の錬金術ように、2階は一番広い部屋|(16畳ほど)を俺とレイアが、それよりやや狭い部屋|(15畳)をソフィーが使うことに。1部屋|(12畳ほど)は空き部屋だ。今後なにかあったときに使い道は考えよう。
部屋を決めるとき、最後までソフィーは俺とレイアが一緒の部屋になることを必死で止めようとしていたが、レイアの勢いに負けてしまったみたいだ。その後なぜか俺のほうを見てくるのであったが俺にはどうにもできない。
整理し終わった家をみるとふいに日本にいた時に使っていた、コンロ、冷蔵庫、クーラーのような家電が欲しくなり、そういったアイテムはあるのかと尋ねたら、そんな便利アイテムはない言わた。
欲しいなら自作するしかないようだ。
次の目標は錬金術で生活環境の向上だな。もちろん、戦闘技術の特訓も欠かさないよ。
今夜、また錬金術の書でいろいろ調べてみようと密かに思うのであった。
夜、借りた家に帰ると大事件が発生した。
な、なんとだれも料理がまともにできないのである。
もちろ、、ソフィーも冒険者なのでクエスト中の食事を作るぐらいなら問題ないが、それはとてもじゃないがおいしいものではない。
いわゆる冒険者料理というやつである。
レイアは料理のお手伝いはしていたが、作り方はわからないらしい。
俺は・・・・。聞かないでくれ。こんな状況である。
「どうしようか?毎回酒場やギルドの食堂に行く?」
「レイア、お店のごはん大好きだよ。」
「でも、最悪食事はそれでいいとして、掃除や選択、隣人との交流、地区のイベントなどはどうするのかしら?」
レイアはかわいいな。ソフィーのアドバイスは適格だ、俺には思いつかなかった。
「そうだねレイア、これからもたまには食べに行こうね。」
「うーん、俺やレイアにはきっとそのあたりのことはできないし、ソフィーは種族が種族だから能力以前に難しいんじゃないか?」
人族が多いこの町では、他種族はあまりいい対応をされない。
もちろ迫害があるとかそういったことはないのだが。
「やったー、別のお店も行ってみたい。」
「そうね、外との交流はね。エルフを快く思わない人もいないわけではないから・・・。」
「お姉ちゃんきれいなのに??」
「レイアにはまだわからないかもだけど、大人の世界は難しいんだよ。もう少ししたらわかるようになるよ」
などと、3人で会話しているようでしていない、状況が少し続き
「で、結局どうしようか?ソフィーなんかいい案ないか?」
このなかで一番の常識人、ソフィーだけが頼りだ。
「そうね、方法は2つほどあるわね。一つは単純に使用人を雇う。もう一つは、奴隷を買い使用人にする。この2つかしら。」
「なるほど、なるほど。雇うってのは実は考えていたんだけど、その2つのメリット、デメリットてなにかある?」
知らない世界では俺の常識は通じないはずなので、しっかりとソフィーからアドバイスをもらう
「そうね、まず使用人を雇う場合、メリットは能力が高い人が集まりやすいわ。それ専用に訓練をうけて来た人が応募してくれるはずだから。ただデメリットとして、Fランク冒険者に子どもとエルフのメンバーのもと働きたいと思う人がいるかどうかね。正直、難しいとしか。」
「なるほど、確かに。そういわれると難しいと思えてくる。すると奴隷の方がいいのかな?」
「そうね、家事のできそうな奴隷を選んで、使用人とすれば問題はないは。デメリットしてはお金がかかるということぐらいかしら。」
お金なら今までの狩りで得たものがある、どうにかなるはずだ。
「それなら明日にでも奴隷館に行ってみよう。レイアもそれでいい?」
「うん、クロノなら優しいご主人になってくれるから問題ないの。」
レイアは嬉しそうに答える。この答えから思うにやはりこの世界でも奴隷の扱いは悪いのだろうか?
俺は絶対にひどいことはしないし、できら今のメンバーみたいに楽しくやっていきたいと思ってる。
とりあえず明日の狩りはお休みにして、俺は奴隷館、二人は家で魔術制御の訓練ということになった。
師匠へ 師匠には戦う術を教えてもらったけど、生きる術を教えてもらってなったですね。
これも修行とうことですか??
予想できちゃいましたか?
明日は更新お休みです。
翌々日17:00 更新予定です
少しでも予想を裏切れたいいのですが・・・。




