検査へ~初めての針生検~
家から車で15分のところに、乳腺専門の病院がある。そこは、長女(当時小学3年)の同級生の両親が経営している病院である。次女の授乳中に乳腺炎でお世話になり、後におっぱいを診てくれた女医さんはしゅん君のお母さんであることを知ることとなり、もしかして言っていたのかな、と恥ずかしくて恥ずかしくて、保育園で会うとドキドキしながら挨拶してた。
まさか、しゅん君のお母さんから告知を受けるなんて考えもせず、またこの病院で検査することにした。なぜかって、乳がんかもしれない、なんて危機感はゼロだったから。
検診当日、余裕にも心配してたのは、しゅん君のお母さんは私のことを覚えているか、ということである。長女と保育園が一緒でも卒園して3年経つからなあ、公文も一緒だったしなあ。あと、副院長のお父さんが診るなんてことはないよね・・・可能性は低いけど、これが結構心配だった。
診察室に入って、「あら、久しぶり~」なんて声をかけれることはなく、淡々と問診、超音波、マンモグラフィー、触診し、「確かに何か塊がありますね。組織を取って検査しましょう」と、針生検をすることになった。
取り出したのは、長~い針の注射器。乳に刺すだけかと思いきや、刺したまでグリグリグリ~と針を回し、
「いってーーー!」
と心の中で絶叫。想定外の動きと痛さに仰天していたが、たぶん顔には出ていなかったと思う。たぶんね・・・。
グリグリで乱れた心を静めながら診察室を出て、受付で検査結果は2週間くらいかかり、お盆休みとかぶるのでお盆明けに来るように言われ、グリグリ生検の痛みを引きずりながら、事故らないように帰宅。
お風呂で洗うとき、しゃがんで太ももが胸を圧迫したとき、仰向けに寝て貧乳がさらに薄くなったときに、しこりの存在を思い出し、検査結果まであと何日だ?とカウントダウンしている。ちょっと不安になってきたのだろう。
インターネット上の乳がんに関する情報は膨大で、嘘か本当かわからないが、「痛いと悪性」「硬いと悪性」「ゴツゴツしていると悪性」など、自分の状態とマッチするものは全て悪性になってしまう。
たぶん、「痛みは関係ない」「硬くても悪性とは限らない」などの情報も探せばあるのだろうし、現に精密検査の結果、良性だったという事例もある。インターネットは自分にとって都合のよい情報、つまり安心材料を探すものなんだな。ある意味、便利なのかも。