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魔王(竜人)の息子に転生してしまった!  作者: グランディア
第1章 この世界に降り立った転生者
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ペドラの日常

私は朝6時に起きて、前日の夜でレギオン達が着ていた服をメイド達の衣類回収用カゴに運ぶ


その次にジェリクから頼まれているヘルマンド国に関する事務的作業を行う


7時になるとジェリクが起きてきてメイド達も朝食を運んでくる


私はテーブルにテーブルクロスを敷いて、朝食をのせる


今日のメニューはフレンチトーストにベーコンと目玉焼き



ジェリクが鎧のインナースーツ姿でテーブルの席に座って眠そうに大きなあくびをする


ジェリクが朝食を追えるとジェリクは鎧を着て訓練場に足を運ぶ


そしてジェリクの朝食を終えたら今度は子供達の番だ


ジェリクの食べ終えた皿をメイド回収用カゴに収めて、皆を起こす


皆寝ぼけている中レギオンだけはシャキといつも起きている


相変わらずレギオンの子供らしくない感じの行動に戸惑いつつも、メイド達が持ってきた子供たち用のメニューを広げる


基本的にはジェリクと同じだが、栄養を蓄える為に、牛乳や、野菜も入っている


竜人族は野菜は幼少期と少年期に食べる程度で後は肉だけでも問題ない、子供の段階では野菜は食べたほうが良い為、食べさせるのも大事だ


レギオンは全く文句言わずバランス良く、ベーコン、パン、野菜のサイクルで食べるのに対し、ジェラルトやガルキオはパンとベーコンばかり


人の事言えないが私とて母親としての責任がある為ジェラルトとガルキオに食べさせる


レギオンは早急に食べ終えると自分の皿をまとめて片づけ易くしてくれて


レギオンはいつもこの部屋から見える街の景色を眺めている


私もその窓を見るレギオンの姿はどこか大人な感じで子供なのに大人を相手しているようで戸惑ってしまう


私も思わずその日は手が滑って皿を割ってしまった



子供たちの食事が済んだ後はメイド回収用カゴに入れ、今度はレギオン達の散歩に連れ出す


運動させる事も大事な為、今日は城の南にある自然がある城の庭園に連れて行った


ここは草木が生い茂り、芝生がある気持ちの良い場所


人口だが川も流れていて池もある


今日は日差しが強い為、子供達も池で遊んでいる


ジェラルトもガルキオも元気よく池の周りで走り回っているが、レギオンは、花などが並べられたプランターの回りを見て歩いている


やっぱり歩く素振りが大人っぽい

プランターをゆっくりと歩いて見渡してはしゃぐというよりも、花を見て嗜むという大人な感じに見える


だけど今日はちょっと面白い物が見れた花を見ていたレギオンが蜂を見るやビックリして私に飛びついてきた!こんなに可愛いレギオンの様子を見たのは初めて、私も心から胸が躍った



レギオンは蜂の件からビクビクして回りを警戒しているそこまで蜂が怖いのかしら?


確かにブゥーンって言う音は私も嫌いだけど蜂の針なんて竜人族には当たっても気が付かないほどなのに


まぁでも可愛いからいっか・・・




外で十分遊ぶと子供らしい光景がやっぱり見られる


子供の自然現象とい物だけど、遊んだ後はすぐ眠ってしまう


レギオンなんか平時はシャキッとしていて大人な雰囲気なのに、眠ると口を少しだけ開けてスースーと子供らしく眠る所が可愛い


比べてジェラルトとガルキオはきっとジェリク似なのかイビキがうるさい



子供達が眠るといよいよ私の時間・・・


私は最近は子育てに関する本をよく読んでいる、学ぶ事は私は大好き、魔法に関しては疎いけど・・・その他の勉強であれば、そこそこ学んでいる


ジェリクがオルベガから借りてきた転生学という本も面白い


きとおとぎ話の一種だろうけど・・・はるか大昔、人間が武器を手に持ったのに理由があるらしくて、その理由が転生者と言われるほかの世界で生きてきた知恵を使い、人々に武具を与えるという話


魔族の私からすればたまったものじゃないけど人間達がああして武器を作り持っている事に納得がいく


ジェリクが読めないのも無理ないわね、でもオルベガ様がこれを奨める理由が分からない・・・確かに面白い本だけど・・・どうしてなのかしら?



読書しているとあっという間に夕方になってしまう、子供たちを目を覚まして家の中でそれぞれ遊び始める


レギオンだけは遊ぶというより読書が好きなようだけど・・・


最近はため息を吐いて本棚に本を戻す様子が見てわかる、きっと読み飽きてしまったようね・・・ジェリクの魔法教材の本・・・そろそろ渡すべきかしら・・・



夜になるとメイド達は子供たちの夕食をもってきてくれる


今夜のメニューはシチューのようだ、レギオンが匂いを嗅ぎつけてテーブルで大人しく待っている


きっとやる事なくて待っているのもあるのだろうけど・・・


とりあえず夕食はいつも通りセットしてレギオンは先に食べ始める


ジェラルトとガルキオは相変わらず剣で遊んでいる為、晩御飯という事を伝える



全員が食事を終えると私は濡れたタオルでレギオン達の体を拭いて

パジャマを着させる


相変わらずレギオンは全部一人で熟してしまう・・・それに比べ・・・ジェラルトとガルキオは相変わらず私に頼ってばっかり・・・


そろそろ自分でできてくれると嬉しいのだけど・・・



子供達が寝静まるとジェリクが帰ってくる


鎧を脱いで一息つく


ジェリクも夕食を食べさせると最近人間の活動が活発になってきていると話を聞いた


ジェリク本人も戦争が起きるかもしれないと不安になっているようだ


私は慰めの言葉を出して、話題を変えようと思った


そして思いついたのが城で故障したお風呂について相談した


ジェリクは解決案を私と出して気分が晴れたようだ


ジェリクも体を拭いて、自分の部屋へと戻り、槍を磨いて眠る


そして全員が寝静まった所を確認して私も眠る・・・



この・・・何気ない生活が私は好きだけど・・・いつまでこうしていられるのか・・・それは分からない・・・



その時不思議な夢を見た


レギオンが大人になった時の夢だ


私の前に大きな背中・・・ジェリクとどこか似ているけどジェリクのように熱い熱血のような雰囲気ではない、振り向いたレギオンの顔はどこかクールで、静かな闘志を抱いた青い炎・・・そんな印象のような顔つきだった


そしてそのイケメンなレギオンは私に手を指し伸ばして「母さん」と呟いた


私も手を指し伸ばすとレギオンは私の手を引っ張り、ヘルマンドよりも何倍も大きな街・・・いやこの規模ではもう国だ、見た事のない国を一緒に観光して回るという・・・気持ちの良い夢だった・・・


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