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魔王(竜人)の息子に転生してしまった!  作者: グランディア
第3章 帝都攻略編
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難攻不落のヘルツ攻略戦

ヘルツに向かう山道は緩やかに見える道だが、見た目以上に傾斜がある、馬にも負担を強いてしまっている状況で、場所によっては全員降りて登らないと登りきれない所も多々ある


予想以上に進軍スピードが遅れていて、道中で予定にない川で休憩して休む


川の水を飲んで一息つく、川の水は山の上から雪解け水が濾過ろかされて純度が高い水で冷たく美味い


水を飲んだ後、先の道を見ると険しい坂道で溜息を吐いて

「予想以上に険しいな・・・ただの坂道が続いているだけに見えるが・・・」


ガルキオは余裕の顔で辺りを偵察している


ジェラルトもその隊も元気が有り余っているようで、ストレッチして次の準備を整えている


「ジェラルトとガルキオはどうして体力が減らないんだ?俺より鎧着ているし重いだろう」


ジェラルトが自分の分厚い鎧のアーマーを見て「鍛え方が違うからな」


ガルキオも木の上から降りてきて「兄ちゃんは知らないだろうけど、兄ちゃんが抱えている射撃部隊、あの部隊に皆も『負けないぞ』ってモチベーションは高いからね」


「俺の第1射撃部隊が?」


ジェラルトも深刻そうな顔でゴンゴレス達を見て「お前の射撃部隊・・・あれは俺にでも分かる、レギオンにいつか聞こうと思っていたが・・・俺のような騎士が不要になる時代が来るだろう?」


俺もジェラルトの質問にNOとは言えず、俯いて「その通りだジェラルト・・・剣という物より銃という武器の方が優れる場合が多い、剣と言ってもリーチの長い長剣のような物は古き世代の物へと変り果てる・・・まだ銃による運用コストが高いから剣を使う機会が多いが・・・もし銃の配備が進めば剣は死傷率の事から考えて減って行く」


ジェラルトが真っ直ぐな瞳で「真意的な意見どうも、だが俺は銃という物に頼りたくない」


俺も頷いて「お前の騎士道たる精神は俺も認める・・・あの旧型カタルシスの砲撃をモロに喰らったのに受け止めたからな・・・」


ガルキオは首を傾げて「僕達は使いやすい武器があるならどちらでも大丈夫だけど・・・正直まだ僕は剣がいいかな、詳しくない物を使っているとキチンと自分の力が把握できないから」


「まぁな・・・だが俺としても銃という武器は今の時代ではあまり多用したくない」


ジェラルトが驚いて「何故だ?強い武具があるなら使うに越した事はないだろう」


「ジェラルト、もしこの銃という武器がアシュガレド中に知られたとしよう、その時誰しもが銃を欲するよな」


ジェラルトも頷いて「俺達騎士ならともかく、普通の感性だとそうなるな」


「その時開発工場を見つけたらどう思う?」


「生産する銃が欲しくなる・・・なるほど!そうゆう事かっ!」


ガルキオがチンプンカンプンで頭をかしげているとジェラルトは言う

「銃という武器が敵の手や悪用を企む者が絶対でてくる!」


レギオンが頷いて「そうゆう事だ」



―――――――――


こうしてまた馬車が動き始めて、山を越えてからは緩やかな下りで、馬車のブレーキを利用して少しずつ進んでヘルツが見えてくる



ガルキオがヘルツを見た瞬間呟く「あれがヘルツ・・・」


ヘルツは城壁の高さがヘルマンド以上で、城壁に穴がいくつも空いていて、そこから攻撃できるようになっていて、そして城壁上部には対地攻撃用のバリスタが設置されている


城壁へと攻め入る敵を上から超威力のバリスタで狙い撃ちか・・・難攻不落と言えるのも納得できる程の作りだ、流石はローリンスの最終防衛ラインと言える代物だな



俺が悩んでいるとオルベガが「レギオン、あの要塞に1つ致命的欠点があるぞ」


「致命的?どんな?」


オルベガがかなりの笑みで

「真上がお留守じゃ」


俺も『あぁ~』という顔で理解し



魔道部隊との連携の元考えた作戦が、砲弾作戦


魔道部隊が風魔法で騎士隊をぶっ飛ばして上から侵入するという方法


恐らくヘルツは横の防御は鉄壁だが上の守りはがら空き、砲弾も砲撃も無い時代の為上から攻撃されるという事は考えていないのだろう



ジェラルトか不安そうに魔導部隊の魔法陣の上に乗り「だ、大丈夫なのか・・・?落下ダメージは避けたいのだが・・・」


俺が手を振り「大丈夫だって、俺が向こうで受け止めるから」



ジェラルトが意を決した顔で「た、頼む!」


俺がヘルツの上空へと行くと驚いた


ヘルツの城壁内部の街は全て石作りの家で、燃える物が一切ない、帝国軍が大好きな赤色の旗も無ければ、木製の加工物も無い、その為目に映る色は灰色ばかりで代わり映えしない


そして兵士が俺に気づいたのか騒いで襲撃を知らせる鐘が鳴り響く


鐘を気にせず俺は赤い旗を上げて魔導隊に合図を出すと



ジェラルトが射出されてくる「うぉぉぉぉおおおおおおお!?」


俺がキャッチして「そら戦闘開始だ、行ってこい!」


俺が地面に下ろしてジェラルトが剣を構えて帝国兵に切りかかりに行く


そして次々とジェラルトの隊が射出されてきて、ガルキオも飛んでくる


「いやっほぅぅぅぅ!!」俺がバシッとキャッチするとガルキオは上から見渡して「兄ちゃん!あの一番大きい建物に僕を投げて!」


俺が振り向くとその先には大きな3階建ての城のような物が見えて「分かった・・・行って来い!!」


腕力強化のエンチャントを施した俺の腕力でガルキオを投げ飛ばす


ガルキオは上手く城の屋根に着地して、忍者のように素早く動いて城へと入って行く


「ガルキオ早えぇ・・・っと次が来るな」


俺がキャッチしようとすると下から弓兵がゾロゾロと出てきて弓矢が飛んで来た


俺はパワーガードを全方位に展開して矢を弾いて防ぎ



これ以上の戦力投下は無理だと赤旗を横に振り、駄目だと合図を出し


俺が着地して36式魔道銃を腰から抜いて構え「さてと・・・始めますか」


―――――――――



俺は街の中を駆け回り帝国兵を引きつける

「この人間を操る魔導師め!!」


「俺が人間を操る?確かに間違いではないな」


俺が走りながら後ろを向いて36式魔道銃を構え「せめて、仲良くなった、と言い換えてくれるかな?」


俺の36式魔道銃が火を噴いて帝国兵の鎧を貫通して吹っ飛ばす


50口径のハンドガンの衝撃はさすがというべきだな


他の帝国兵が驚愕して「あれは魔法なのか!?」

「くそっ!!報告にあった謎の攻撃か!?」


俺が次々と36式魔道銃を回りながら撃ち、囲んでくる帝国兵を全て倒す


カチンカチン・・・


とリボルバーの弾が切れる


「っと、弾切れか」



その瞬間チャンスと思ったのか帝国兵が一斉に襲い掛かってくる

「今がチャンスだ!全員突撃!!」


「何か1つ忘れてないか?俺は魔法使い・・・つまり・・・」


魔法弾丸造形マジックバレットエディット・・・豪炎弾ブラストバレット!!』



36式のバレル下に装備されている魔水晶が輝いてリボルバーのシリンダーに魔法陣が現れる


そして36式魔道銃を左右に構え


乱射しながら回転する



リボルバーから放たれる弾丸は一発一発が爆発する魔法造形による爆炎弾


その弾丸を回りながら乱射し、周囲の敵は爆炎に包まれていく



そして帝国兵がその豪炎の2丁拳銃使いの姿を見て呟く

「悪魔め・・・!」



そして俺の掃射が終わると真っ赤に熱された36式魔道銃のバレルがフシュー・・・と放熱を始める


「やはり炎属性だと排熱効率が悪いか・・・」


俺が呟くとジェラルトが走ってきて「こっちは概ね掃除が終わった、そっちは?」


「こっちも御覧の通りだ」


「うわっひっでぇ」


俺も敵兵を哀れむ顔で「仕方無いさ・・・討たなきゃこっちがやられる」


兵士達が次々と合流してくる


兵士達は楽勝だったと言わんばかりの笑顔で

「随分と呆気なかったですね」

「敵兵も混乱している最中だったので楽勝でしたよ!」


俺は頷いて「事後処理に移る!」



―――――――――


ヘルツの事後処理の結果、降伏した帝国兵達から聞いた話では、ローリンスから逃げ出す者を殺せという命令を受けていた


どうやら何が何でも魔狼のエサを増やしたいようだ



俺はヘルツの城の中にある会議室に全員集めて「ヘルツの物資から考えて抵抗する気は無かったと言えるのが結論だ」


ガルキオが納得して「うん、ここの城内なんてほぼ敵兵なんて居なかったしね」


ジェラルトも頷いて「どうりで敵兵からの抵抗も少ないと思ったわけだ・・・」


オルベガが悩んで「しかし・・・国民を脱出させない為にヘルツが市民狩りをさせているなんてのぅ・・・魔狼は予想以上に育ってないのかもしれん」


俺が首を傾げて「育ってない?」


「うむ、前にも話した通り、力を得るまで人間の手助け無しでは育たぬとも言われている魔狼じゃ、予想以上に育成速度が遅く焦っているんじゃないかのぅ」


「確かに・・・それなら話しの筋が通るな・・・」


ジェラルトが立ち上がって「それだったら!早く叩きに行った方が!」


俺も頷いて「それはそうなのだが・・・帝国の兵の数が妙なんだ」


ガルキオが首を傾げて「妙?単に兵士の数が足りてないだけじゃないの?前の貧民街出身の帝国兵はほとんどがグラッツェルに加入してきたから」


「あ、あぁ・・・そう思いたいんだが・・・だって変じゃないか?魔狼の成長が遅れていて焦っているなら全戦力を導入してここヘルツに防衛ラインを築いて対抗に出るはずだろ?これほどの防御設備となると、市民狩りの拠点にさせるより、魔族防衛の為に基地を機能させる方が合理的だ」


ジェラトルが頷いて「確かに・・・これじゃまるで誘い込まれている気分だ」


オルベガも頷いて「うむ・・・もしや!?」


全員オルベガを見ると「レギオン・・・童の話した兵に生まれ変わらせる能力があるのを話した事を覚えておるか?」


「あぁ・・・まさか!?」


「うむ・・・戦えぬ国民全員を魔狼が兵に変える事で戦力増強を図っているのかもしれぬ」



ジェラルトが考え込み「確かに・・・それならば即席の兵が出来上がるし、そこまで時間もかからない帝国兵は市民を出さない事に躍起なのは、市民を全部魔狼の兵に変える為・・・!」


オルベガは頷いて「もしそうだとしたら・・・帝都に住む3万もの市民が全員敵という事なるぞい・・・規模としてはヘルマンド防衛線の時と同じぐらいの量じゃ」


俺は頭を抱えて「なんてこった・・・だとすると残りの市民達は皆・・・」


ジェラルトが顔を背けて「魔狼の兵と化している訳か・・・」



ガルキオが諦めるように「だったら・・・もう放置で留めておこうよ!そうすれば相手だって食糧が無くなって僕達の所に来るからそれで叩けば!」


俺がガルキオに聞く「それじゃあガルキオ、帝王が魔狼を完全にコントロールする術があっとして仮定しよう、魔狼の兵を自由自在に動かせるとしたら?奴は人間だけでは無く魔力のありとあらゆる魔力を喰えるんだぞ?魔石の類も、って言えば後は分かるな?」


ガルキオが驚いて「まさかっ!?帝国は確か魔石をまだ掘っている・・・つまり」


「放置していても俺達の脅威になるという事だ、だったら早い段階で仕留める方がリスクは少ない・・・」


オルベガは認めたくないような声で「分かってはいるが・・・やはり進む気にならんな・・・たった50人で3万とやり合うなど・・・」


「国民達がどれほど隠れて生き延びているかが肝だ・・・ともかくローリンスへ向かおう、明日の8時には出るぞ」



―――――――――


翌日



俺達はヘルツから向かう馬車を用意して乗り込む、全員今回は危険を伴う事を理解して険しい顔つきだ


俺も馬車に乗り込み36式魔道銃を見て「頼むぞ相棒・・・お前の威力が今回の便りだ・・・」



全員緊迫した空気の中馬車はゆっくりと進み、やがて雪が積もった地帯に入ってきて更に進むと雪がハラハラと降り始めた


「雪か・・・オルベガ、奴の体毛の色とか把握できているか?」


オルベガは考えて「むぅ・・・確か白い体毛じゃったな」



「白・・・だと!?全身真っ白か!?」


オルベガが頷いて聞いてくる「そうじゃが、何をそんなに焦っている」


「全員降車!!第1戦闘警戒体制!!」




だが遅かった




馬車が爆裂魔法で吹っ飛ばされる


俺はすかさず飛び降りて防壁魔法で防ぎ、オルベガも防壁魔法で防いで空へと上がり

「な、なんじゃ!?襲撃!?」


ガルキオとジェラルトも無事に馬車から飛び降りたようだが、複数人の兵が負傷して怪我をしていた


「くそっ・・・馬車が足にはさまって動けネェ・・・」


ジェラルトの騎士隊や俺の銃撃部隊の人員も多数が動けなくなっていた



俺が36式魔道銃を構えて警戒すると何かが飛びついてきた


「!!」反射神経が働き、銃をぶっ放すと


白い体毛に包まれた狼の獣人に当り横たわった


オルベガが驚愕して「魔狼の兵!レギオンどうして襲撃が分かったのじゃ!?」


「こんな左右が谷で・・・しかも真っ白な中・・・雪で視界も悪い・・・そんな恰好のタイミングを敵が逃すと思うか?事前に特徴を聞いておくべきだった・・・クソッ!」


俺は36式魔導銃に炎の属性をエンチャントして真っ赤に銃が熱され、銃撃しながら


「オルベガ!!お前は魔導師部隊を率いて負傷者の救護!!急げっ!!」


「分かったのじゃ!!」


俺はジェラルトを見て「ジェラルト!!戦える者は負傷者のカバー!!敵は雪に隠れて襲って来るぞ!!左右の森に注意!!」


ジェラルトが飛びついて来た、敵を切り刻んで「くそっ!こいつら切っても切っても力尽きるまで攻撃してきやがる!!痛みを感じないのかっ!?」


ジェラルトの隊員の兵が助けを求める「た、助けてぇぇぇ!!連れて行かれる!!」


ジェラルトが振り向いて「今行くぞ!!」


だが計画性があるのかジェラルトの前に敵が立ちはだかり、進めなくなる


「ッチ!!こいつら!!」



そこに俺が36式魔道銃で進路を切り開いて

「ジェラルト!!行け!!」


ジェラルトが剣を掲げ「うぉぉぉぉ!!ブレイブスラッシュ!!」


ジェラルトの剣が真っ赤に燃え、その炎の斬撃は雪を消し飛ばしつつ逃げる敵にヒットして負傷したジェラルトの隊員を回収する


「大丈夫か!?」


隊員は涙目で「ありがとうございます隊長・・・」



ガルキオも奮戦していて、木から木へと飛び移り「コイツら・・・!僕のスピードについて来る・・・!」ダガーを抜いて


「そこだっ!クロススラッシユ!!」


ダガーで相手を切り刻みガルキオが木に着地すると


「ガルキオ!!」真横から飛びついてきた敵を虎獣人の魔族グラッツェが吹き矢で仕留める


ガルキオが振り向いて「グラッツェありがとう!」


「油断大敵だぞ隊長!」


シュタイナーが巨大ハサミで敵の上半身と下半身を真っ二つにしながら「こいつら・・・妙に強いっ!」


メルトも片手剣を振り回して「こいつら何なの!?やたらと連携攻撃も上手いし・・・あぁもう!!」メルトが片手剣で相手を切り刻むが背後から刺突しようと敵が接近してきた



ガルキオが木から飛び降りてメルトの背後に回る敵を串刺して助ける



「ガルキオ!助かったわ!」



そしてオルベガが負傷者を治癒魔法で応急処置して「レギオン!!全員動けるようになったぞ!」


銃撃隊も加勢して銃弾の嵐を浴びせ、倒しても後ろからゾロソロと湧いてでてくる


「キリがねぇ・・・!チクショウ!」


その瞬間


「全員!!馬車によって!!」


誰かの声が響いて俺はその声を信じる事にして「全員!!馬車に近づけ!!」



その瞬間、雪で白くかすむ向こうから「放てぇぇぇぇ!!」空から降り注ぐ無数の矢


その矢が降り注ぎ敵は一網打尽にされて気配が遠ざかって行く



そこに現れたのは18歳ぐらいの水色の長いストレート髪が特徴の女性が現れた


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