弟の支援
俺は2日間グラルフでのんびり休日を過ごしていると手紙が届く
差し出し人はオルフェスだった
手紙をペーパーナイフで切って開けて見ると
「3日ぶりか?それよりも魔族達の大使を求める声が相次いでいる、お前がその大使として俺と交渉の座席につく事を俺は望んでいる、それで俺の政策が上手く行けば、俺は次の首相に確実になれる、グラッツェルへと赴いてくれ、それと良い報告だがグロウウェンが先日自宅で首つり死体で発見された、自殺だろうな。それとメイド達が寂しがっているぞ、俺じゃ嫌だとペルシャは実家に里帰りと称した休暇で行ってしまったよ、早いとこ戻ってきてくれ。 オルフェスより」
俺はローブをクローゼットから取り出して着て、36式魔道銃をホルスターに入れ武装して準備を整えると浮遊術でグラッツェルへと向かおうとする
オルベガが俺の元にやってきて「行くのかレギオン?」
「ああ」
オルベガは笑顔で「また元気に戻ってきての!」
俺も振り向いて笑顔を見せ「了解した!」
こうして俺はグラッツェルへと向かう
2時間ほど飛行してグラッツェルへとたどり着くと兵士達が驚いていた
俺は人化せずそのままの姿で来たのだから
「ま、魔族・・・本当に来るとは・・・オルフェス様がお待ちだ、通れ」
俺は門へと入ると住民達が驚いている
「あれが魔族の大使・・・?」「本当に来るなんて・・・」「オルフェス様の政策が上手く行くと・・・?」「やっぱり危ないよ魔族と交渉なんて・・・とんでもない要求されたらオルフェス様はどうするのよ!」「しらねぇよ!俺に聞くな!」
とざわざわしていた
まぁこんなもんだろうな・・・人狼隊は・・・
屋根から双眼鏡のレンズの反射が見えて
なるほど・・・連携して護衛してくれそうだ
俺は歩いて相手の政治の取り決め事を行う豪華な建物へと入る
床は豪華な大理石で飾られていて、煌びやかだ
オルフェスがスーツ姿でお辞儀する
いつも騎士の容姿だから驚いたが、顔には出さない、悪魔で公式では初対面なのだから
「魔族の大使レギオンだ今回は交渉の機会を設けていただいて感謝いたします」
俺が握手を求めるとオルフェスは
「こちらこそ、戦争での過ちを犯したのにも関わらず和平交渉に応じていただいて感謝します」
2人は会議室へと入り、交渉が始まる
魔族側の求める物は何一つない、必要な物は平穏のみ
「こちら側が求める事は今後魔族対する攻撃を停止する事、それとグラッツェルでの魔族の観光や永住権を与え、人権を持たせる事、以上だ」
「こちらからは、魔族の生活面でおける技術提供、それとグラッツェルの法に従ってもらう事、以上です」
お互い形だけの合意を見せて握手を交わす
デキレースのような感じだがこれが政治という物だ
交渉が終わり俺はオルフェスの自宅へ招待されるという名目で帰宅する
メイド達が飛んできて「レギオン様・・・その・・・すみませんでした!」
エルビアンが頭を下げると俺は頷いて「もとよりこちらが黙っていたのが悪いんだ、すまなかったな皆」
エルビアンは頭を下げて「今後も全身全霊で仕事させていただきます!」
カルシャも同じように頭を下げる
「ペルシャは?」
「遅れてすみません!!」
ペルシャが入ってきた
なるほど、俺が帰ったと聞いて急いできたのか、皆気にしてくれていたんだな・・・
俺はメイド達にお土産で魔水晶の中でもキラキラ光る宝石の部類に入る指輪を渡して
「これからも俺のために頼むぞ」
「「「はい!!」」」
こうしてオルフェスと部屋に入り
「人狼隊!成果は!?」
人狼隊の人が入り「好調です、グロウウェン一派が完全に壊滅した事で税金を下げる事も政策として入っているため支持は高いようですが・・・帝国勢力の介入が少し危惧されます、最近付近で怪しい活動する団体を捕え拷問した所、帝国のスパイである事が判明しました・・・」
俺は頭を抱えて「帝国に介入されたら厄介だな、もとより魔族を反対する中枢は帝国にある」
オルフェスも頷いて「もしかしたら民主制を取りやめて各町は帝国管理になるという話になる可能性もある、レギオン帝国を防ぐ力は派遣できるか?」
俺はニッコリと笑い「帝国からパクったカタルシスを改良したとんでも兵器があるし俺の指示で動かせる部隊も相当数いる、全面戦争に突入しても対等に渡り合うだけの力はある」
オルフェスは笑って「ハハハ!頼もしいな!それではこちらも政策を進めさせてもらうとしよう」
―――――――
こうしてオルフェスの支持は集まり、いよいよ当選され首相へと上がる
そして俺達魔族はオルフェスを防衛するために大軍を派遣する事が決定された
そして俺は屋敷へとその部隊が来たとき驚いた
「久しぶり兄ちゃん!」
黄色い鱗に包まれた懐かしい竜人
「ガルキオ!!」
ガルキオはレザー防具を着ていて、腰に二本のダガーを持っていて背中には手の腕と同じサイズほどのボウガンを背負っている
「偵察隊に入ったのか!?」
ガルキオは頷いて「昔から隠れるの得意だったしね!これから僕達はここの指揮に入るから!」ガルキオのその部隊は去って行く
俺はガルキオを思い返して「あいつも軍隊に入ったのか・・・」
嬉しいやら心配なんやら
――――――-
翌日
俺は屋敷で部隊の個人データの資料を閲覧しているとガルキオが入ってきた
「兄ちゃん、入っていい?」
「あぁ、いいぞ!」
ガルキオが手にファイルを持っていて
「兄ちゃんこれ」
提出されたのは危険人物のヒットマンリストだった
「おいおい帝国のスパイを一日でここまで洗い出したのか?」
ガルキオはエヘヘと頭の後ろで手を組みながら
「必要なら僕達が逆に暗殺する分野を受け持つよ?」
俺はありがたがったが今はダメだ「発見されれば魔族の印象が悪くなる、逆探知、つまり暗殺者たちが行動を起こしたらそれを阻止して始末しろ、相手の準備段階で始末したら政治利用される可能性があるからな」
ガルキオは理解しておらず「えぇーっと・・・つまり相手が攻撃しようとしたら始末していいって事?」
「そゆ事」
ガルキオは可愛らしい敬礼で「了解しました!お兄ちゃん」
俺は照れて「もうよせよ俺は成人してるんだから兄ちゃんは・・・」
ガルキオは笑って「こっちの方が呼びやすいからさ~それじゃ言ってくる!」
俺が手を振って送ると、一瞬アイツの肩のマークを見て驚いた
「まさかガルキオが偵察隊の中でもブラック系な仕事を受け持つアサシンキラーの部隊入りとはね・・・全く・・・本当どうなるか分からんもんだな・・・人も魔族も」




